2012年 5月

お膳

2012/05/04

ひなまつりの時もそうしましたが、端午の節句の昼食も、3・4・5歳児たちは銘々にお膳を使っていただきました。いつも昼食は一汁二菜のことが多いのですが、この日は調理担当職員も頑張って一汁三菜にしてくれていました。それも結構手の込んだメニューです。和食を基本としながら、子どもたちの食べやすさも考慮したものになっていました。常時2人で調理をする体制になり、力を合わせてくれているのだと思います。

新入園児さんは少し慣れなくて、戸惑う子もありましたが、何度も経験している子は、姿勢良く正座して食べていました。

お膳の日は全園児が2階に集まり、一つの部屋でみんなで一緒に食べています。1・2歳児はテーブルとイスを使い、3・4・5歳児はお膳を使うので、その間に配膳台をおいていますが、お互いに見える距離にいます。1・2歳児が先に食べ始めているところに3・4・5歳児の準備が整って「いただきます」のお祈りをしていると、1・2歳児が3・4・5歳児の方をじっと見ていました。こういう中で、「いただきます」はあんな風にするんだな。と自然と学んでゆくのだと思いました。

みんな楽しそうに食べている中、4歳児のAちゃんは少し苦手な食材があったのか、なかなか箸が進みません。それを見ていた3歳児のBちゃんが「これ、おいしいよ」といって自分が食べて見せていました。異年齢の関わりというと、年上の子が年下のこの面倒を見るとか、促すとか、誘うというイメージを持ちがちですが、全てが年上から年下であったり、年齢がどうこうというのは大人の勝手な思い込みの部分もあるように感じました。そして、その3歳児Bちゃんをしっかりとサポートしている5歳児のCくんの姿もそこにはあったことも忘れてはならないと思います。

いろんな子が、様々に関わり合い、つながり合い、影響し合って発達してゆく。これが一番自然な姿なのだな。子どもたちを見ていて、あらためてそんなことを思いました。考えてみたら、4月2日生まれで1年ごとに区切られるのって、学校に通う間だけです。人生の他の長い期間は様々な年齢の様々な人と関わり合って生きてゆくのですし、学校制度という仕組みが導入されるまでは、または地域の子ども集団が機能していたときはいろいろな年齢の子どもたちが一緒に過ごしていたのです。

少子化に伴って、保育園や幼稚園くらいしか乳幼児が集団を体験する場所がなくなってきているのです。様々な子どもと関わることのできる唯一の場所、保育園や幼稚園がそのチャンスを奪ってしまったら、子どもたちはどこで、その経験をすることができるのでしょう。

何が一番大切なのか。もう一度よく見つめる必要がありそうです。

端午の節句

2012/05/03

5月5日の端午の節句が近づいて、園には五月人形が飾られています。現在のように鎧甲を飾るのは武家が武運長久を願って、飾るようになったようですが、もともとは菖蒲やヨモギを家や門に飾って邪気を払ったといわれています。こいのぼりは、4月中旬から園庭の入口で元気に泳いで、4月に入園した新入園児さんのお気に入りです。子どもたちが心も体も健やかに育つことは昔から全ての人の願いです。いつでもなによりも優先されてほしいものです。

    こいのぼりくぐり

園では5月2日に端午の節句のお祝いをしまして、みんなで楽しく遊びました。保育士の発案で、いくつかのお楽しみコーナーができていました。今では使っていないこいのぼりをトンネルのようにしてくぐってあそぶ、こいのぼりコーナー、新聞紙を折ってかぶとを作るコーナー、そして、新聞紙でまわしを作ってお相撲を楽しむコーナーです。子どもたちはそれぞれにとても楽しんでいました。

かぶと作りコーナーではつくりかたがよくわからない子が、うまく作れる子に「ここはどうするの?」

    ここどうするの?

とたずね、つくりかたを知っている子が、「そこはこうだよと教えると、教えてもらった子は、ありがとう!と言って、次の行程を自分で作っていましたし、教えた方も自分のを作るのにもどっていました。子どもなりに自分でどこがわからないかがわかっていて、そのわからないところだけを友達に聞く。それがわかったらまた自分で作っていたのです。わからない子は自分のわからないとろだけをたずねる。教える方も相手が求めていることだけを伝える。自立した姿だと思います。

     はっけよーい!

それに対して、わからなくなると、「これやって!」と全部やってもらおうとする。逆に「ここ教えて!」といわれると、お節介を焼いて全部教えてしまう。これでは両方とも依存です。こうならないよう大人も気をつけたいものです。

お相撲コーナーはとても楽しそうでした。新聞紙で作ったまわしをしめて、マットの土俵に上がったら、みんな真剣勝負です。はっけよーいのこったのこった!出番を待つ子も土俵の周りで応援していました。

     みあって!みあって!

そんな子どもたちの姿を見ていると、「みんなが、元気に大きくなれますように」と祈らずにはいられませんでした。そのために私たち大人が何をすべきか、すべきでないのか、よくよく考える必要があります。

歯科健診

2012/05/02

子どもたちが心も体も健やかに大きくなるために健康診断は必要です。
歯科の健康診断を行いました。連休の合間にもかかわらず、9割の子が出席して健康診断を受けてくれました。一人ずつ順番に歯の状態や噛み合わせを診ていただきます。ほとんどの子が泣くこともなく、大きく口を開けてくれました。1歳児や2歳児の中には、かなり緊張している子もいましたし、もう少しで泣き出しそうな子もいましたが、お医者様が優しく接してくださることもあって、何とか持ちこたえていました。

最近の子どもたちは虫歯が少なくなったと思います。保護者が丁寧に歯磨きをしていらっしゃるのだと思います。まだ、乳歯だから少しくらい虫歯になっても大丈夫。なんて思っていらっしゃる方はいらっしゃらないとは思いますが、乳歯はいろいろな役割を果たしています。乳歯がちゃんとあって、しっかり噛むことで顎の骨の成長を促し、永久歯が生えるための準備をし、また、永久歯が正しい位置や方向で生えることができるガイドの役割もしています。もちろん噛むことの練習のためにも必要ですし、ことばを覚え始める乳児が正しい発音をすることはとても大切です。面倒がらずにしっかりケアしてあげたいものです。

永久歯がしっかりと生えそろい、大人になったら、歯なんて動かないと思っていらっしゃる方は多いと思いますが、決してそんなことはありません。たとえば、なにかの理由で歯が一本抜けると両隣の歯が寄ってきたり、反対の顎の噛み合っていた歯が伸びてきたりするそうです。私自身、現在治療中で、普段マウスピースをつけているのですが、しばらくマウスピースをつけないでいると、次につけたときに少しつけにくいことがあり、歯も少しずつ動いているのだと実感しているところです。

健康診断もスムーズに終わって、「健康な歯の子が多くてよかった」などとお医者様と話をしていたのですが、ひょんなことから人材育成の話になりました。最近の学生さんはよく勉強されるそうで、歯科大学でもそうらしいです。その話を伺って、「しっかり勉強してくださるのは良いですね。」と言っていたら、知識をたくさん持っていることは良いことだが、知識や理論ばかりを偏重してしまうと、そこから抜け出せなくなって大変だと仰っていました。臨床の現場は患者さん一人ひとり違いますし、全く同じ治療をしたとしても、患者さんによっては全く逆の結果が出ることもあるそうです。ですから、患者さんの口の中だけではなく、全てを診て今どんな治療が必要かを判断しなくてはならないのに、知識や理論だけで考えてしまうと、最良の治療ができない。そうです。もちろん学ぶことは大切だし、知識もたくさんあった方が良いのだが、「知識や理論は学ぶだけ学んだら、一旦捨てた方が良い」と仰っていたことが、とても示唆的で印象に残りました。健康診断だけでなく、貴重なことを教えていただいたお医者様に感謝します。

きょうのごはん

2012/05/02

本日より、昼食の献立と写真をご覧いただける「きょうのごはん」コーナーをオープンします。頑張ってアップしてゆきますので、ご期待ください。

 

      幼児用

       乳児用

昼食献立

・たけのこご飯
・春巻き
・キャベツの磯和え
・吉野汁
・野菜の煮物

 
今日は端午の節句のお祝いだったので、みんなでお膳を使ってお昼ご飯をいただきました。

子どもはいいもの探しの達人

2012/05/02

私たち大人は、日々の日常や忙しさに追われて、つい目の前のことをこなすのにやっとで一日が過ぎてしまうことが多いですが、乳幼児の子どもたちの世界を見ていると時間が常に、ゆっくり流れていて、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感動の連続です。

新しい世界を発見する喜びを知った子どもたちの瞳は、キラキラと輝き、まるでいいもの探しの達人のように思います。生まれて初めて出会ったものは何でも光輝いて見える、そんな感性がいつまでも子どものなかで生き続け、純粋さを失ってほしくないと願います。

その為にも子どもが、その発見や喜びを伝えてくれるとき、子どもの目の高さで、子どもと同じことを感じ取り、そして子どもの心の言葉を聞き取り、子どもと一緒に再発見し、感動や楽しさを味わう保育士でありたいと思います。

百花繚乱

2012/05/01

暑いと言ってもよい季候になりました。4月のはじめはまだまだ寒く、雪が降ったりしていたのですが、下旬になって急に気温が上がりました。ちょうど良いくらいのさわやかな日もありますが、気温の変化が急激な気がします。

4月も中旬になってソメイヨシノが咲き始めた時にはまだ白梅が咲いていました。それから山桜も咲きだして急に暖かくなり、しだれ桜、八重桜とどんどん桜が咲き始めました。暖かくなるのが早かったので、ソメイヨシノの見頃はあっという間に過ぎてしまいましたが、八重桜がぽつりぽつりと咲きだし、今では後発組みが満開になっていて、お寺の本殿前は、華やかです。

八重桜にはたくさんの種類がありますが、ちょっと変わったのでは、黄緑色の花をつける桜があります。御衣黃(ギョイコウ)という種類のようです。咲き始めは薄緑色をしていて、時間が経つにつれて花の中心部分からピンク色に変わってくるのです。鬱金(ウコン)という種類は同様に黄色に近い薄緑色の花を咲かせますが、色が変わってくるのは御衣黃のようです。
また、貴船雲珠(キブネウズ)という種類もあって、こちらの花はもう散ってしまいましたが、全てが同じ花をつけるわけではなく、花のうちの何輪かに一輪が八重咲きというのか、一枚多く花びらがついているのです。

百花繚乱というほどではありませんが、その他にもお寺の参道にはヤマブキ、シャガ、ツバキ、などたくさんの花が咲いています。加えてあざやかな新緑が目を楽しませてくれています。本殿付近にはハナズオウもかわいらしい紫色の小さな花をたくさんつけています。白い藤は早くも花を咲かせようとしていますし、シャクナゲも八分咲きです。私などは気付かないだけで、美しい花がたくさん咲いているのだと思います。それぞれに自分の役目を精一杯果たし、いのちを輝かせているのでしょう。

   山門付近の桜

     シャガ

     ツバキ

     キブネウズ

     シロタエ

      散り敷く

     ハナズオウ

   咲き始めた藤の花

   御衣黃 咲き始め

   御衣黃 少しずつ色が変わります

  御衣黃 ずいぶん色が変わりました

     ヤマブキ

お絵かき

2012/05/01

先日、年少組にあがったばかりのとっても可愛らしい女の子に

「先生描けた!何でしょう?」と、お絵かき帳を持ってこられました。

「うーん、なんやろ りんご?」

「・・・・ちゃう!鼻くそ!」

 

うーん、発想豊かなんだなあ(^o^)笑

ニヤッとした顔がとても可愛かったんです☆

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