園長ブログ

歯科健診

2012/05/02

子どもたちが心も体も健やかに大きくなるために健康診断は必要です。
歯科の健康診断を行いました。連休の合間にもかかわらず、9割の子が出席して健康診断を受けてくれました。一人ずつ順番に歯の状態や噛み合わせを診ていただきます。ほとんどの子が泣くこともなく、大きく口を開けてくれました。1歳児や2歳児の中には、かなり緊張している子もいましたし、もう少しで泣き出しそうな子もいましたが、お医者様が優しく接してくださることもあって、何とか持ちこたえていました。

最近の子どもたちは虫歯が少なくなったと思います。保護者が丁寧に歯磨きをしていらっしゃるのだと思います。まだ、乳歯だから少しくらい虫歯になっても大丈夫。なんて思っていらっしゃる方はいらっしゃらないとは思いますが、乳歯はいろいろな役割を果たしています。乳歯がちゃんとあって、しっかり噛むことで顎の骨の成長を促し、永久歯が生えるための準備をし、また、永久歯が正しい位置や方向で生えることができるガイドの役割もしています。もちろん噛むことの練習のためにも必要ですし、ことばを覚え始める乳児が正しい発音をすることはとても大切です。面倒がらずにしっかりケアしてあげたいものです。

永久歯がしっかりと生えそろい、大人になったら、歯なんて動かないと思っていらっしゃる方は多いと思いますが、決してそんなことはありません。たとえば、なにかの理由で歯が一本抜けると両隣の歯が寄ってきたり、反対の顎の噛み合っていた歯が伸びてきたりするそうです。私自身、現在治療中で、普段マウスピースをつけているのですが、しばらくマウスピースをつけないでいると、次につけたときに少しつけにくいことがあり、歯も少しずつ動いているのだと実感しているところです。

健康診断もスムーズに終わって、「健康な歯の子が多くてよかった」などとお医者様と話をしていたのですが、ひょんなことから人材育成の話になりました。最近の学生さんはよく勉強されるそうで、歯科大学でもそうらしいです。その話を伺って、「しっかり勉強してくださるのは良いですね。」と言っていたら、知識をたくさん持っていることは良いことだが、知識や理論ばかりを偏重してしまうと、そこから抜け出せなくなって大変だと仰っていました。臨床の現場は患者さん一人ひとり違いますし、全く同じ治療をしたとしても、患者さんによっては全く逆の結果が出ることもあるそうです。ですから、患者さんの口の中だけではなく、全てを診て今どんな治療が必要かを判断しなくてはならないのに、知識や理論だけで考えてしまうと、最良の治療ができない。そうです。もちろん学ぶことは大切だし、知識もたくさんあった方が良いのだが、「知識や理論は学ぶだけ学んだら、一旦捨てた方が良い」と仰っていたことが、とても示唆的で印象に残りました。健康診断だけでなく、貴重なことを教えていただいたお医者様に感謝します。

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