2011年 8月

ソファの存在

2011/08/31

先日、乳児クラスの部屋にソファがやってきました。

「家で使わなくなったんで、子ども達がくつろいだり、ままごとするのに使ってもらえたら・・」と言って ある担任保育士が持ってきてくれました。

子ども達が喜んだのはもちろんですが、子ども達の動きが変わってきたなぁと担任達で話しています。

というのは、部屋でままごとコーナー、絵本コーナー、体を動かすコーナー(簡単な滑り台)を作っていますが、

‘もっとままごと遊びが発展しないかなぁ・・・  近くに机と椅子がないからかなぁ?’

‘絵本をもっと落ち着いて読んでほしいなぁ・・・  絵本棚の場所を変えてみようか??’

などと 部屋の環境について再度見直しをしていたところだったのです。

それが、部屋にソファ一つ置いただけで子ども達は以前より絵本をよく広げてみるようになり、ままごともソファの前にある机に食べ物のおもちゃを持ってきては落ち着いて楽しむようになってきました。

ソファ一つの存在、部屋の環境のちょっとした変化で子ども達の動き・遊び方が変わってきたのを目の当たりにし、おもしろいなぁと感じました。

 

2011/08/30

電車で登降園している子ども達の帰りの時間が近づいたので保育園の門の所に子ども達が集まってきました。
なんやら雲行きが怪しそう…今にも大粒の雨が降りだしそうです。子ども達も口々に「駅まで降らないかな」「先生、早く行こう!」…
みんなで少し小走りぎみに出発、無事に鞍馬駅に着いた途端に待っていたかのようにザーッと大雨!
「良かったね〜」「間に合ったね」「お母さん、傘持ってきてくれるかなぁ〜」と会話しながら電車に乗り込みました。
すると電車が発車した時にはさっきの大雨がうそのようにやみはじめ、うっすら日差しもさしてきました。ガタンゴトン…電車が鞍馬駅から離れてゆきます。と、向かいの山のすその方にうっすら虹を発見
「あ!虹が見えた」「見えたね〜」「きれいやね〜」
そしたら、
雨があがったよ、お日様がでてきたよ
青い空の向こうには虹がかかったよ〜
子ども達の大好きな歌「虹のむこうに」を誰かが口ずさみ始めたんです。それが隣の子に…また隣の子に…
電車の中でかわいい歌声が響き、一緒に乗って来られた観光客の方々もやさしいまなざしで見てくださってました。

電車

2011/08/29

今日の夕方一人の男の子に「今日は電車で一緒に帰れるかなー」と言ってみたらいつもは「帰れるでー!!」とか「一緒に電車乗ろ!!」て言ってくれるのですが今日は「どうやろうなー先生いつも早いしなー」といわれてなぜかとても癒されました。明日もう一回同じこと聞いてみようと思います。

2本のオクラ

2011/08/29

年少クラスがオクラを育てています。

ある日の朝、年少クラスの子ども数人が「オクラがとれました」と

給食室にオクラを持ってきてくれました。

10cmほどのオクラが2本。

うーん。何に使おうかなぁ?

悩んだ末、その日のおつゆに入れることにしました。

オクラを切っている時、『このオクラ全員にあたるかな?』と心配になりました。

そして給食の時間が始まりました。すると「あっ!オクラ入ってた!当たりや!」

「オクラ入ってへんかったわ。ハズレや」と子どもたちの声が聞こえてきました。

私の心配は一気に吹っ飛びました。

限られた物の中でも楽しんでいる子どもたち。

その姿に心がうたれました。

癒し

2011/08/27

よく私に「ギュッてしよー」と言ってきてくれる男の子がいます。

ギュッてした後のニコッという笑顔に、私はいつも癒されています。

お盆明け

2011/08/26

お盆休み明け。まだ小さいクラスの子どもたちは、長い休みを挟むと「お母さ〜ん!!」

と登園時に離れるのが辛かったり、ふとお家のことを思い出して涙がぽろり、、、。

さて、どんな一日が始まるかな!??と思っていたら、「しぇんしぇ〜〜」ピタ〜ッ。と

抱きつきにきてくれた女の子がいました。お母さんに聞くと、休み中も「保育園は〜?

と聞いていました!」との事。その後泣いて登園してきた友達には、の〜。ね〜。と自分

の話せる言葉で精一杯声をかけてくれていました。そこで泣いていた友達にも笑顔が!!

思わずこちらも笑みがこぼれてしまうひとときでした。その後も子どもたちがそれぞれの

あいさつで「おはよう!」「久しぶり!」と言い合っているよう 。。。012歳。そんな

小さななかまが保育園を楽しみに来てくれる!!今日はどんな一日にする〜!?こちらも

胸がわくわくしてきた一日の始まりでした。

 

すべての命が光り輝く

2011/08/25

私はこの鞍馬山が大好きです。鞍馬山に一歩足を踏み入れると木々や葉が太陽の光に照らされてキラキラと輝いている。ふと耳を澄ますと虫や鳥の鳴き声が聞こえてきます。今の時期だと雨が降る前にはヒグラシが鳴き始め雨がやみ、またお天気になるとアブラゼミ、クマゼミが一声に鳴き始める。人間だけでなく鳥や虫すべてのものには命があって、その命のつながりや大切さに気付かされます。鞍馬山保育園の子どもたちは常に散歩先でいろんな虫と出会い五感を使って体いっぱいで感じる事ができる環境にいられるので、とても幸せだなぁと思います。この小さな時期に経験し体感した事は大きくなっても繋がっていくと信じています。

人を思う

2011/08/24

ある日の給食時、一人の仲間が食べ辛そうにしていました。どうやら喉が痛いのかのみ込めない様子。結局少しのご飯と、おつゆだけで彼は「ごちそうさま」をしました。

その後ひと遊びしてお昼寝。

そしておやつの時間。私はその彼とおやつを一緒にできず、「どうなったかなぁ」と心配しながら少し遅れてランチルームへ。そしてその彼に目をやると、お皿は空っぽ??あら?っと思っていると、その彼の向かいに座っていた1つ大きい仲間が私に向かって、彼「全部食べはったで~」私「見ていてくれたん?」彼「うん、だって先生いなかったから」ですって…

その場には別の保育士はいたのですが、私がいなかったので、その1つ大きな仲間は、1つ小さい仲間に気持ちをむけて見守ってくれていました。そして何も言わなくても私が気にしている事に気づき、教えてくれました。

人の気持ちに気づき、思いやる事ができるって「ステキ」ですね。

スチコンさんと昆布さん

2011/08/23

給食室にスチコンさん(スチームコンベクションオーブン)がはいったよ。
これがなかなかの物でしてね。今までお出しを取った後の昆布さんは、生ゴミ処理機で乾燥され、畑のメロン、プランターのトマトやオクラ、花壇のお花の肥料になっていましたね。
だけどこのスチコンさんのおかげで、昆布の甘煮ができたんです。
給食の時、ご飯の横につけてもらって、不思議そうだった子ども 達。
しばらくすると「食べている」「食べている」、皆々食べているんです。
「おかわり」、ご飯かな…?いやいや昆布のおかわりでした。
昆布さん、昆布さんの命全部いただいてもらって良かったね。昆布さんのミネラルは、体の中でとっても大切な働きをしてくれているんだよね。
これからも子ども達の健康のため、スチコンさん、昆布さんよろしくね。

サッカー少年

2011/08/22

夕方の園庭、サッカーボールが好きな年少組のA君が遊んでいました。最近は年長組のB君の真似をしてボールをバウンドさせて玉つきをしています。結構上手で、目の前で10回以上連続でついて見せてくれました。

しばらくして、A君がドリブルをしながらこっちの方向へ走ってきます。すれ違い様何げに「よぉサッカー少年!」と言ってみたら、「ちあうで、ぷおあで!」(皆さんには何と聞こえますか?)と言ってそのまま走り去りました。なるほど、そうきたか!と思い、一本取られた感じでうれしかったです。

次の日の夕方、友達と少し遊んだ後、お気に入りのサッカーボールを見つけて遊び始めたA君。私が少し離れた所で見ていると、そのうちボールが一人で遊んでいた一つ年下の女の子の所に転がっていきました。友達にボールを取られたら怒るけど、その子がボールに触ってもA君は怒らないし、両手でボールを持ち「つかう?」と聞く仕草をしました。それを見てやって来た年少組の男の子。どうやら「ボールかして」と言っています。女の子の反応がまだのまま、男の子同士でボールの所有権を巡って「かして」「かさへん」のやり取りが始まりました。何度か言い合いをしたあと、とうとうA君が大きな声で「これはあかちゃんの!!」と言って、女の子にボールを預けました。ボールを貸してもらえなかった男の子は半ベソになり「ボールかしてくれへん」と私の所にやって来て言いました。本当は丁寧に説明してあげれば良かったのかもしれないけど、その時はプロが大きな声で頑張った手前、私の出る幕ではないと判断して(後付けかもしれませんが、そんな気持ちだったはずです)「そうかそうか~‥‥。」とか何かうまい事を言って、園庭に転がっている別のボールを目で探し始めました。

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