2011年 12月

冬の初め

2011/12/02

昨日の未明にはとても強い風が吹いていて風音で目が覚めました。外は真っ暗で何も見えません。日の出時刻の6時46分までは3時間もあるのですから当然です。布団の中でヒュー・ピューという音を聞きながら、この強い風に色づいた木の葉は舞い飛んでいるのだろうと想像しました。孟浩然の「春暁」は花だけど、今はもみじだなどと思っているあいだに、また少し眠ってしまいました。明るくなって外に出てみると、地面に落ち葉が積もっています。昨日まで紅葉していた木も、ずいぶん葉を落としてすっかり冬支度です。それもそのはず、冬至まで21日なのですから。今年も最後の月になってしまいました。どんよりと曇った空から雨が落ちてくると、もう冬の景色です。

昼間も風が強く、飛ばされた枯れ葉が舞っています。園の前を歩いていると、数枚の葉をつけた小さな枝が、ヘリコプターのようにくるくると回りながら落ちてきます。拾ってみるとケヤキの小枝でした。葉の付け根にいくつか実がついています。前にも書きましたが、ケヤキは種を遠くまで飛ばすために、数枚の葉をつけた小枝ごと大きな枝から離れるようです。前からどんなふうに飛んでゆくのだろうと疑問に思っていましたが、くるくる回りながら滞空時間を長くして遠くにまで飛ぼうとしている様子を実際に見ることができ、1人で感激していました。

もみじなどが落葉するときは枝と葉の間に離層という水分や養分を通しにくい層ができます。離層の働きで葉に糖分などが残って赤や黄に色づき、やがてその部分から葉が離れてゆくと言われています。しかし、ケヤキには離層ができるという説とできないという説があってよくわかりません。断面はどうなっているのだろうと調べてみたくなり、実体顕微鏡を持ち出してきて次の3つを見ました。

  • 手で折った小枝の断面(ケヤキ)
  • 小枝が自然に枝から離れた部分(ケヤキ)
  • もみじの葉の付け根

の3種類を見比べてみました。

手で折った小枝の断面と自然に枝から離れた部分では、明らかに形状が異なっています。手で折った方は、ただ折れていますが、自然に枝から離れた部分は、皮が外側にめくれ返ったように太くなり、中心部分とのあいだに少し隙間ができています。また、皮のあたりは断面が滑らかに見えます。ちなみに、もみじの葉の付け根は外側に反るように太くなり、断面は穴があいたようにへこんでいます。

詳しい説明はできませんが、自然に離れたケヤキの小枝の断面は、手で折ったものと形状が異なっていることがわかりました。(写真があるとわかりやすいのですが…ゴメンナサイ)

顕微鏡をのぞいていて、断面の形状だけではなく、少しだけ毛のようなものが生えている部分があったり、枝の芯部分の質感がフワフワやわらかそうにみえたり、そこに広がる世界の楽しさを再認識しました。園にも同じ実体顕微鏡が何台かあるので、子どもが体験する機会を増やしたいと思います。

冬いちご摘み

2011/12/02

すみれ組たんぽぽ組のクラスに補助で入りこの日は電車に乗って木野駅までお散歩に行きました。鞍馬駅に着き電車がホ-ムに入ってくるとみんな大興奮、大はしゃぎでした。そして木野駅まで行き少し歩いて所に冬いちごがたくさんある林に到着。ここでは、こども達より保育士が大興奮、大はしゃぎしていました(笑)
こども達も最初は不思議がって警戒している子もいましたが保育士が食べているのを見て一口…美味しかったのか二口…三口…と保育士に負けないぐらいパクパク食べているこども達。すみれ組のK君は坂になっている所を上り自分でいちごを採って食べたり、保育士が集めているのを着いていきいちごを貰って食べている子もいました。朝保護者から絶対に食べないと思うと聞いていた子もたくさん食べていて保育士どうしでビックリしていました。
楽しい時間はあっとゆうまですぐに帰る時間になり名残惜しい気持ちでいっぱいでした。
たくさん摘んで帰ってきたいちごはジャムにしていただき3時のおやつにみんなでいただきました。
また行けたらいいねぇ〜など思い出話に浸るすみれ組たんぽぽ組でした。

ケーブルカー

2011/12/01

当園の園舎は鞍馬山ケーブル山門駅の近くにあり、園舎の2階の窓からケーブルカーが発着する様子が見えます。お散歩で鞍馬山に登りたいときは子どもたちが乗せてもらうこともあります。子どもたちは、ケーブルカーに乗るのが大好きで、特に1・2歳児はとても喜んで乗っています。鞍馬山ケーブルには、日本で唯一のことが2つあります。一つは、宗教法人が運営している鉄道だということ、もう一つは日本で一番短い鉄道だということです。山門駅と多宝塔駅の間の約200メートル、高低差90メートルの間を一台の車両が往復しています。二つとも鉄道事業法による鋼索鉄道としてはという条件付きですが…11月は紅葉を求めて来山される方が多かったので、ケーブルカーは休むことなく動いていました。そんな、子どもたちも慣れ親しんでいるケーブルカーに最近、私は少し興味を持っています。

京都の近くにもいくつかのケーブルカーがあります。京都側から比叡山に登るための叡山ケーブル、滋賀県側から登るための坂本ケーブル、そして男山ケーブルです。先日石清水八幡宮にお参りした際に男山ケーブルに乗りました。

八幡市駅から男山山上駅までの全長400メートル高低差82メートルの間を2台の車両が往復しています。車両が大きく、長さが13.5メートル幅が2.6メートル定員が145名でした。400メートルの路線にはトンネルあり鉄橋あり、景色も楽しめます。路線のまん中あたりだけ複線となっていて、2台の車両がうまく行き違うことができる構造になっています。線路が単線から複線へ分岐するのですからそこには、普通の鉄道にある可動式の分岐器(ポイント)があるかと思っていましたが、そうではなく、車輪の形状が車両の左右で異なることによって、線路を動かすことなく、うまく行き違いできるようになっているようです。普通の鉄道は車輪の内側にフランジと呼ばれる出っ張りがあり、脱線を防止していますが、ケーブルカーには行き違い時に外側になる車輪には両側にフランジがあって、その両側フランジの車輪が線路をしっかりつかむことによって、車両が線路に添って動き、逆に内側の車輪にはフランジがなく、分岐器の上を自由に移動できるという仕組みです。よく考えてあるものだと感心しました。

八幡市駅の男山ケーブル

トンネルの中の行き違い部分

 

山上駅に説明がありました

涙、涙

2011/12/01

私は給食調理をしていて毎日がたんたんと過ぎがちです。

でもそれだけではありません。

今年度4月から新入園児として入園して半年が過ぎ、やっと私に慣れてくれた子どもがいます。

4月当初は私が近づくとギャーっと泣くぐらい嫌がられていました。

でも最近ではすごく慣れてくれていっぱいおしゃべりをしてくれるようになりました。

つい先日のことです。「先生、おいしー」と言ってくれました。

一瞬、耳をうたがいました。

「今の○○ちゃんの声?」と聞いてしまいました。

「はい」と担任が答えてくれました。

すごくうれしかったです。

目に涙がじわーっとした瞬間でした。

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