2014年 2月

インプラント

2014/02/28

インプラントという治療方法も最近は良く知られるようになってきました。簡単にインプラントなどと言いますが、大変なことです。良くできるものだと思います。ことばで聞くとそうなのかと思いますが、狭い口の中、それも残った健康な歯の間、歯1本分の空間で、歯茎を切開して骨に小さなドリルで穴を開けてゆくんです。それも位置や角度、深さなど、正確に行わないと大変なことになってしまうのです。変な話ですが、自分自身大きな木の板にドリルで穴を開けるにしても、位置を間違えたり、斜めになったりして上手く行かないことを思うと、想像もつかない難しさなのだろうと思います。しかも、日曜大工とは違って、ひとつ間違えば大変な事故になってしまうのです。インプラントの手術が増えてきたことで、大きな事故ではなくても、不適切な治療も増えてきたそうです。実際に、他の医院で不適切な治療を受けた患者さんの再治療を行う事もあるとおっしゃっていました。

そういった事故が起こらないように、また患者さんにとって最も良い治療を行うために、最善の努力をしていると堤医師はおっしゃっていました。驚いたのが、もう3年も前から、治療に3Dプリンタを使っていらっしゃるというお話しでした。3Dプリンタがそこまで実用化されているとは知らなかったこともありますが、歯の治療に使われているというのも驚きです。

患者さんの頭部をCTで撮影し、そこで得られたデータを元に3Dプリンタで顎の模型を作ります。そうすれば、顎の骨の中のどの部分に血管や神経が通っているのかを模型で把握することができるので、より正確に、安全に手術が行えるとおっしゃっていました。手術の精度を上げるためにそこまで行っていらっしゃるとは驚異的です。良いと思ったことはどんどん取り入れてやってみる。このチャレンジする姿勢は是非とも見習いたいと思いました。

治療方法

2014/02/27

歯が1本抜けただけでも放置しておくと、他の歯の歯並びに影響して、それが身体の他の部分にも影響を及ぼすそうです。たかがむし歯だと思って放っておかない方が良さそうです。

虫歯になってしまった場合、虫歯になった部分を削り取って、その部分を金属やセラミクなどで補修する治療します。虫歯を削り取ってなくなってしまった歯の欠損部分をセラミックのブロックを削り出して作成し、補修するという方法もあります。一部が欠損した歯を3Dカメラで撮影し、コンピューターの画面上で補修する部分を設計すれば、機械が設計したとおりにセラミックブロックを削りだすので、歯の型を取ったり、歯科技工士さんが補修部分を作ってくれるまで何日か待つ必要もなく、その日のうちに治療が完了してしまうという治療方法を10年くらい前に導入していらしたのを見せていただいたことがあります。この方法だと金属アレルギーの心配もありませんし、患者さんの歯の色に合わせて作ることができるので、本物の歯と見分けがつかないくらい美しく治療できます。

不幸にして、歯が抜けてしまったり、抜かざるをえなかった場合はその歯を人工的に補う必要があります。一般的には、入れ歯や、ブリッジなどの治療方法がありますが、入れ歯やブリッジを装着するために健康な歯を削ったり、過度な負担をかけてしまったり、入れ歯が合わずに上手く噛めなくなるなどの欠点があります。また、インプラントという治療方法があります。インプラントは、歯槽骨にドリルで穴を開け、そこにチタンでできた人口歯根を埋め込みます。チタンは骨との親和性が高く、骨と一体化しやすいのだそうです。人工歯根と骨が結合したら、その人工歯根の上に義歯を装着することで治療します。この治療法のメリットは、自分の歯のように顎の骨に固定するので、しっかりと噛むことができる。他の歯に負担をかけない。といったことがありますが、人工歯根を埋め込むために骨に穴を開けるので、歯科医師に高い技術が必要で、誤って神経や血管を傷つけた場合は重篤な事故になってしまう。治療に時間がかかるといったことがあげられます。

いろいろな治療方法があるものですね。

歯並び

2014/02/26

常に身体全体への影響を考えながら、歯の治療を行っていらっしゃる、堤デンタルクリニック院長 堤 一純 歯科医師のおはなしをうかがうなかで、かみあわせの大切さを知りました。かみ合わせが狂ってくると、顔の表情が変わってきます。左右のかみ合わせが良くないために、顔がゆがんでしまう方もいらっしゃいますし、お年を召した方の中には、いつも怒ったような表情になってしまう方がいらっしゃいますが、それもかみ合わせが原因なのだそうです。かみ合わせに影響することのひとつに歯並びがあります。私たちは遺伝的には歯が32本あるのですが、近年の人はあごが小さくなってきていて、親知らず4本を抜いた28本が顎の大きさには適当なのだそうです。最近はそれでもまだ顎が小さすぎて、歯並びが悪くなるので、小臼歯を抜いて矯正する若い人もいるようですが、全体への影響を考えると良い方法ではないようです。

かみあわせに大切なのは歯並びですが、歯並びが悪くなる原因の一つは、歯が抜けてしまったのをそのまま放置することだそうです。何かの原因で1本歯が抜けると、隣の歯が、抜けた歯の方に寄ってきますし、抜けたのが上の歯ならその歯とかみ合っていた下の歯が伸びてきます。下の歯が抜けると、上の歯が下がってくるのだそうです。これが意外と早く変化するそうです。ですから歯が抜けたまま放置すると、かみあわせが崩れてしまうのです。

5歳児達がよく歯が抜けたと見せにきてくれます。子どもたちは乳歯から永久歯に生え変わるときなので、乳歯が抜けるのは正常な成長なので良いのですが、どうせ生え替わる乳歯だからと、いい加減にしていては、後から生えてくる永久歯に悪い影響を及ぼす場合もあるそうです。小さいうちから歯を大切にすることを習慣にしておいた方が良いことはいうまでもありません。

「歯磨きしなさいよ!」ではなく、子どもが進んで歯磨きできるような声かけや、きっかけ作りを工夫してゆくことが必要です。いくら強制的にやらせても、大人がやらせなくなると、やらなくなります。それは子どもが自分からやろうと思ってやっていないからです。私たち大人は、目の前の子どもたちに今、歯磨きをさせれば良いのか、それとも歯磨きという習慣が身につき、大きくなっても歯を大切にするために、自らそれができるような力を獲得することを助けることなのでしょうか。

歯と健康

2014/02/25

お寺と保育園が合同で行っている、めぐみ精舎の活動があります。今のところ学童保育の他に、おはなしの会(講演会)を毎月1回行っています。様々な分野で活躍されている講師をお迎えして、自然、文化、医療から原子力まで、いろいろなお話を聞きます。人数はそれほど多くありませんが、お寺のご信徒や地域の方々が参加してくださいます。

1月には、大阪で歯科医院 堤デンタルクリニックを開業していらっしゃる 堤一純先生から、「歯と健康」という題でお話をうかがいました。

理学博士でいらっしゃる堤先生は、大阪歯科大学歯学部卒業後、堤デンタルクリニックを開院され、歯だけを治療するのではなく、常に身体全体を考えた歯科治療を行っていらっしゃいます。特にインプラントの分野では広い知識と確かな技術、豊かな経験で、患者さんの負担を最小限にしながら、最善の治療をめざして、新しい技術や治療方法を開発するなど、常に前進していらっしゃいます。また、多忙な治療の間を縫って、国内外で歯科医や大学教授向けのセミナーを行うなど、活躍されています。

講演は、歯は私たちが思う以上に全身の健康と深く関わっているという内容でした。歯が全身の健康にどのように関わっているのでしょうか。

最近では、虫歯にならないようにとしっかり歯磨きをする人が増えたものの、歯が身体全体に及ぼす影響については、あまり知らない人が多いのではないでしょうか。肩こりや耳鳴りはもちろん、頭痛、めまい、高血圧などの症状の原因が歯にあることも多いですし、歯周病が様々な疾患の原因になっていることが最近の研究で明らかになってきています。

虫歯ができると、歯医者さんに行って治療していただきますが、虫歯になった歯を削って、金属を被せるだけを治療するのでは、本当の治療に繋がりません。治療した歯の隣の歯や、上や下の歯など、口の中全体のバランスを考える必要があります。虫歯の歯だけを治療するなど不適切な治療のためにかえって、口腔内のバランスが崩れて身体の不調に繋がることもあるそうです。あまり意識されていないかもしれませんが、かみ合わせは大切なのです。

持ち味を引き出す

2014/02/24

漬け込んでから1カ月が過ぎたたくあん漬けを取り出してみました。切って食べてみると、最初の印象はかなり塩っ辛いものでしたが、あとからぬかの香りと共にほのかな酸味と甘みが口にひろがります。塩っ辛いけれどもけっこう食べられるかもしれないと思いながらいくつか食べていると、大根の場所によって微妙に味が違うのがわかります。塩やぬかにどれくらい触れているか、大根のどこの部分かによっても味が違うのだと思います。甘みが強いところもあれば、大根独特の辛みを感じるところもありました。まだ漬かりきっていないのかもしれません。

いくつか食べているうちに、とてもおいしくなってきました。ちょうど昼時だったので、たくあん漬けでお昼ごはんにしようと、自家製のお味噌で作ったけんちん汁、ちょうど炊きあがった玄米と、樽から取り出したばかりのたくあん漬けでお昼ごはんをいただきました。シンプルだけれども、とってもやさしい美味しさで、ついつい食べ過ぎてしまいます。休日で家にいた子どもたちも、たくさん食べるので、たくあんはあっという間に減ってしまいました。

考えてみたら、玄米は知り合いの方が自然農法で手間暇かけて育てていらっしゃるお米ですし、けんちん汁の出汁は昆布だけ、味噌は有機農法の大豆と麹で作った自家製で具は野菜だけ、たくあんは、12月に滋賀県の畑から5歳児の子どもたちと収穫してきた大根を漬けたものです。化学調味料などの人工的な味はありません。なんて贅沢なのだろうと感謝しながらいただきました。自然のものだけで作った料理の味はとてもシンプルで薄味なのですが、素材の持っている味を上手く引き出してくれるように思います。合成した調味料は素材に味をつけます。素材の味の上に調味料の味をのせる。調味料の味で素材をくるんでしまうように感じますが、天然の素材を用いて、自然の力でできた調味料は素材が本来持っている味を引き出すように感じます。

自然は引き出すのかもしれません。子どもを育てることに似ているかもしれません。子どもに何かを一斉画一的に教え込むことは、食材を化学調味料の味にしてしまうこととのようです。自然にその子がその子らしく育つ。その子の能力を引き出されるような環境を用意することで、それぞれにちがう、ひとり1人の良さが引き出されます。そしてそれぞれが持ち前の良さを活かして、得意なことでみんなの役に立つことができると良いのです。ですから、大人はやらせる、教え込むのではなく、子どもが自ら育つことを信じて見守ることが大切なのです。

食材の良さを覆い隠すのではない、食材の持っている美味しさを引き出して優しい味付けができる自然の調味料のような子育てができると良いのに。たくあんを食べながらそんなことを考えました。

そろそろ食べ頃?

2014/02/23

前にもこのブログで紹介した、たくあん漬け。漬け込んでから1ヶ月ほど経ったので、一度取り出してみることにしました。1カ月のあいだ、ほぼ毎日見に行っていましたが、何もできることはありません。できることと言えば、「おいしくなってね!」と声をかけるくらいです。2つの樽に分けて約20本の大根を漬けました。1つは樽の中にポリ袋を敷き、そのポリ袋の中に大根やぬかを入れたもの、もう一つはポリ袋を使わずに、直に樽に入れたものです。

最初は重しの石を2つずつ、約30㎏をのせておいたら、5日ほどで水が上がってきました。1週間もすると、ふたが隠れるほどの水の量になったので、石を一つ減らして、あとは観察するだけです。水の量が少しずつ増えてきましたが、一定の量まで増えるとそれ以上は増えなくなりました。目に見える変化は、水の色や水面の様子くらいですが、樽の中ではいろいろなことが起こっているのだと思います。最初のころ水は透明でしたが、徐々に琥珀色になってきて、10日ほどすると泡が出始めました。2週間ほどすると、直に漬けた樽の方は水面に薄い膜のようなものが現れ、どんどん広がってゆきます。ポリ袋入りの方はよく見えませんが、そんな様子はなさそうでした。20日を過ぎると、直漬けの樽の水面あたりには、カビのようなものが現れて少しずつ成長してゆきました。これはどうしたものかと考えましたが、1カ月で取り出すことにして、そのままにしておきました。

漬け込んでから1カ月ちょっとたった休日、少し時間ができたので、2つの樽から1本ずつ大根を取り出してみることにしました。重しの石をどけて、直漬けの樽に生えていたカビと水面の幕のようなものを取り除き、一番上に置いていた大根の葉をどけると、ぬかの間から大根が現れました。ぬかの臭いは強いのですが、嫌な臭いではありません。ポリ袋入りの方も同じように取り出してみましたがこちらはカビは出ていませんでした。1本ずつ取り出してぬかを洗い落とすと、何となくお漬け物らしくなっています。早速、切ってみると、中は白いところもありますが、しなっとして、漬かっているようでした。

たのしくいただきます

2014/02/22

子どもたちが、親子丼やさんにやってきました。「いらっしゃいませ!」「どれくらいの量にしますか?」と聞くとちょっと照れ気味の子どもたち。「大盛り!」という注文を聞いて鍋を火にかけると、目の前で具が煮えて、流し入れた玉子が固まってゆくのを興味深げに見ています。「なんで、玉子の色が変わるん?」と聞いてくれる子もいます。「なんでかなー?」と聞き返すと、「うーん」考えて、いろいろな答えを返してくれます。もちろん答えない子もいます。子どもが不思議だと思ったことを「なんでかな?」とじっくり考える事ができる時間やチャンスを奪わないようにしたいものです。

玉子に火が通って、ふわっと固まったら、ごはんの上にのせてあげて、「おまちどおさま。熱いので気をつけてください。」と出してあげると、ニコニコしながら「ありがとう」といって自分の席に持って行って食べていました。

おいしかったのか、いつもと雰囲気が違って嬉しかったのか、お代わりして食べる子が多かったように思います。中には、そんなに食べて大丈夫?と思うくらい何度もお代わりする子もありました。

「先生おいしかったー!また、つくってな!」そんな声をたくさん聞くことができました。週明けの月曜日、「園長先生がごはん作ってくれた。と子どもが言っていたのですが、本当ですか?」と保護者に尋ねられたので、親子丼やさんの話をしたら納得してくださり、子どもが家で「おいしくていっぱいおかわりした。と言っていました。」と伝えてくださいました。私は配膳プラスその前の一手間の手伝いをしただけですが、子どもたちの食事に少しの楽しさをプラスできたのなら、幸いです。

自分で決める

2014/02/21

いよいよやってきた親子丼やさんが開店する土曜日、少し早めから準備をして子どもたちを待ちました。その日は出席人数が極端に少なかったこともあり、乳児クラスの子どもたちも、幼児クラスのランチルームで一緒に食事をしました。乳児クラスの子どもたちにも同じようにして親子丼を作ってあげたのは良かったのですが、できたての親子丼は少し熱くてとまどっていたようです。

幼児クラスの子どもたちは、保育室で思い思いに自分の遊びに取り組んでいました。何人かでカプラを高く積み上げたので見に来てほしいといわれ、2階に見に行ってみました。三角巾とマスク、エプロンを着けた私の姿を見て、怪訝そうな顔をする子、笑い出す子、いろいろでしたが、園長が変なかっこうしているけれど、何が始まるのだろう?と思っていたに違いありません。

子どもたちが遊んでいる中で、昼食が食べられる時間になったということを知る。そして、もう少し遊んでいるのか、片付けて食事に行くのかを自分で決める。食事に行くと決めたら、一人ではなくて友だちを誘ってランチルームへ行く。そして、食べたい量を申告し、目の前でできあがった親子丼を、友だちと決めた場所で、友だちと一緒に楽しく食べる。あまり楽しすぎておしゃべりが弾み、食事がおろそかになってしまわないように、いつまでに食べ終わるかも自分で決めておいて、決めた時間までに食べ終われるようにする。そういったことを子どもたちに経験してほしい。私はそう思ったのです。

子どもたちは、あまり経験したことのないことだったので、少し戸惑い気味でしたが、もうすこしきちんと説明して、わかりやすい環境を整えてあげれば、きっと子どもたちは自分自身でそれができるようになると思うので、ときどきそんな機会が持てると良いと思います。

試作

2014/02/20

親子丼やさんが開店することになり、先ずは手始めに子どもたちの出席が少なめの土曜日に挑戦することにしました。

しかし、ぶっつけ本番でやるわけにはいきません。初めての試みなので、事前に一度試しておかないと、わからないことが多すぎて不安です。かといって平日は、みんな手一杯ですし、子どもたちもたくさんいるので、試すのは難しいのです。ですから、調理担当者は休日に園に来て試作品を作っていました。

本番当日は、調理担当者2人のうち1人はお休みをいただいていたので、代わりに私が親子丼やさんのおじさんをする事になっていました。ですから、私も試作にも参加して、一人前を作るのにどれくらいの量が必要なのか、どのくらいの時間がかかるのかを知っておきたかったのです。

あらかじめ火を通した具材と玉子を親子丼鍋に入れてカセットコンロにかけ、ちょうど玉子が固まったところで、お茶碗によそったごはんの上にかけます。簡単そうですが、慣れない私には具や出汁、玉子の量の割合を加減するのが難しいのです。

具があまり多いと子どもは食べきれませんし、出汁が多いと、ごはんにかけたときに、つゆだくどころかお茶漬けのようになってしまいます。何度も作ってみてようやく、ある程度の割合がつかめました。調理担当者はやはりその辺りは手慣れたものです。すぐにコツをつかんでおいしい割合で作っていました。

それにしても、休みの日にも園に来て、いろいろ試してみる。しかも、しょうがないからそうしているのではありませんし、必ずそうしなくてはならないことでもありません。子どもたちに喜んでほしい。楽しく食事をしてほしい。という思いで自ら積極的に園に来て試作をしてくれているのです。それも、楽しそうに。

業務だからではなく、「そうしたい」という気持ちで、そうしてくれている職員さんに感謝せずにはいられません。

楽しい時間

2014/02/19

子どもたちの昼食をもっと楽しくできないか?
保育士の先生方もそうですが、調理担当の先生方も一所懸命にそんなことを考えてくださっています。

献立作成会議で「子どもたちに玉子がふわふわの親子丼を食べさせてあげたいんです。」という希望が調理担当者から出てきました。それ、おいしそうだねという話が盛り上がり、どんな方法でそれができるかな?とみんなで考えたら、子どもたちの目の前で、親子丼を作って出してあげると良いのではないかというアイデアが浮かんできました。

子どもたちが目の前で親子丼ができあがるのを見れば、いつもとは違う食事への興味が湧くかもしれない。「親子丼やさん」なんてことにすると、毎日の昼食がちょっと特別になるかな。非日常感が心のわくわく調味料となって、よりおいしく食べられるといいね。なによりも楽しそう!

そう考えると楽しくなって来て、お店みたいな装飾をするとおもしろい。いつもはみんな揃っていただきますをしているけれども、お客さん(子ども)が一度に来店すると対応しきれないので、3人ずつくらいランチルームに食べに来てくれるといいね。それも、「おなかがすいたから、お昼ごはんを食べに行こう!」と自分で決めて、友だちを誘って食べに来るようなことができるとおもしろいね。みんなで「いただきます」をせずに、子どもたちが食べ始める時間を自由に決められるとしたら、自分で食べ終わる時間も決めて、自分で時計を見ながら食べ方を調節するという経験ができるかもしれない。などなどいろいろなアイデアが浮かんできます。

あーでもない。こーでもない。とわいわいがやがや話し合っていると、それだけで楽しくなります。こういうときこそ、遊び心を全開にして突拍子もないことでも提案してみると、話が意外な方向に発展してゆくこともあります。

子どもたちの「たのしくいただきます」のために、何ができるか。みんなで考えるだけでも楽しい時間です。

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