2016年 4月

被災地の保育園

2016/04/18

時が経つにつれ、熊本県熊本地方を中心とした地震被害の大きさが明らかになってきます。地震の起こった熊本をはじめ九州には、知り合いの幼稚園さん保育園さんもあります。知り合いの保育園、幼稚園さんには大きな被害はなかったようですが、園児さんやご家族の安否確認、散らかったものの片付けなど、とても大変なようです。なんのお手伝いもすることができないことが、申し訳ないのですが、今の私にはどうしようもなく、ただただ皆様のご無事と、1日も早い保育の再開をお祈りするしかありません。園長先生ご自身も大変なのに、子どもたちのため、保護者のために、一所懸命になっていらっしゃる様子に心より敬意を払います。くれぐれもお身体をお大事になさっていただきたいと思います。

心よりお見舞い申し上げます

2016/04/17

熊本や大分で地震の被害が広がっています。4月14日(木)夜、熊本県熊本地方で、震度7の強い地震がありました。情報が増えるにつれ、被害の大きさが明らかになってきます。被災された方々のお気持ちはいかばかりかとお見舞い申し上げます。

保育園や幼稚園なども被災されていることでしょう。地震は夜に起こったので、子どもたちが園にいたところは、ほとんどなかったと思います。昼間の園児がいる時間帯に揺れていたら、もっと大変だったのだろうと思います。被害の詳細はわかりませんが、避難していらっしゃる方も不自由な生活を強いられていらっしゃるのだと思います。少しでも早くいろいろなことが良くなることを祈るばかりです。東日本大震災から5年目にして、また、このような大きな地震が起こり、多くの方が被災されるのは、やりきれない気持ちでいっぱいです。

それなのに1日過ぎた16日未明に震度6ほどの揺れが、何度も被災地を襲ったそうです。一度大きな地震がきたら、後は収束に向かうと思い込んでいた自分の無知を知りました。こちらの方が本震なのだそうです。一度でも大変なのに、2度も3度も、何度も何度も、強い地震に襲われるなんて、被災地の皆様はどんなに怖い思いをされたのでしょう。全く想像がつきません。

小さな子どもたちや、高齢者の方々、その他の皆さんの不安と、避難生活の過酷さはいかばかりでしょう。どうか、この過酷な状況が、1日でも早く、少しでも和らぐことを祈ります。

雲珠桜

2016/04/16

向かいの山に目をやると、常緑樹の緑のなかにちらほらと、さくらかなにかの白い花が見えました。雲珠桜(うずざくら)というのはこういう景色のことをいうのだろうな。と思いました。雲珠桜とは常緑の緑の中、白やピンクのさくらの花が点々と咲く様子が、馬具の飾りの「雲珠」に似ているから、そう呼ばれるといわれています。また鞍馬山に咲く桜の総称ともいわれます。

藤原定頼は「これやこの音にききつる雲珠桜 鞍馬の山に咲けるなるべし」と詠ん出いますし、謡曲『鞍馬天狗』には「花咲かば。告げんといひし山里の。告げんといひし山里の。使は来たり馬に鞍。鞍馬の山の雲珠桜。」の詞もあります。

昔の人が見ていたかもしれない。それに近そうな景色を見ているかもしれないと思うと、何だか不思議な気がします。

20160415_雲珠桜

移ろう季節

2016/04/15

鞍馬の山を美しく彩っていた染井吉野の桜も、その花びらで地面を彩ってくれています。風が強かった日のことです。桜の花びらが一斉に風に舞い上がり、真っ青な蒼空に描いたような花吹雪がとても美しく、極楽浄土はこんなだろうかと思ってしま鵜ほどでした。ちょっと大げさですね。
そして出番を待っていた八重桜が花を咲かせ始めました。様々な種類の八重桜があり、こちらもそれぞれに美しさを見せてくれることでしょう。

20150415_移ろう季節3

20160415_移ろう季節2

20160415_移ろう季節1

枝垂れ桜

2016/04/14

季節が進み、自然の姿も日に日に変化しています。お寺の多宝塔という場所がありますが、そこは、お堂の両脇に大きな枝垂れ桜があって、美しく咲いています。今はケーブルカーが運休しているので、多宝塔にお参りする人は少ないと思いますが、さくらはそんなことには関係なく、美しく咲いています。あたりまえですね。人に見られようが見られまいが、精一杯に自分のいのちを生きています。それが自然な姿ですね。人はどうしても、誰かによく見られたいとか、良い評価をして欲しいとか思いがちです。自然に素直に振る舞えると良いのですが・・・

20160414_枝垂れ桜1

20160414_枝垂れ桜2

20160414_枝垂れ桜3

お地蔵さまのお供え

2016/04/13

少し前のことになりますが、入園式の日の早朝のことです。
朝6時前に、たまった仕事を片付けようと園に行くと、園の前にいらっしゃる童形六體地蔵尊の前に人影が見えます。早朝からお寺に参拝される方も多いので、お参りの方だなと思って近づくと、お地蔵さまに花を供えてくださっていました。その方はもう何年も毎朝、毎朝、雨の日も風の日も雪の日も、1日も欠かすことなくお参りされている方です。「おはようございます。美しいお花を供えてくださってありがとうございます。」と挨拶すると、「今日は保育園の入園式だと聞いたので、家で育てているチューリップを持って来ました。」と仰います。お家で大切に育てていらっしゃる花を、園の入園式だからとお持ちくださって、お地蔵さまに供えてくださる。そのお気持ちを知って、とてもうれしく、ありがたいことだと感じました。入園式だから、新入園児さんも保護者も喜んでくださると良いな。という思いでお花を供えてくださったのでしょう。そうして、誰かが喜ぶことを自分の喜びに感じて、人知れずお地蔵さまに花をお供えする。なかなかできる事ではありませんね。
気づかないところで、大勢の方々に支えられている。ありがたいことです。

20160413_お地蔵さまのお供え

千本ゑんま堂大念佛狂言

2016/04/12

さくらが満開を過ぎ、お寺の本殿前では風が吹くと花びらが一斉に舞います。その美しさには言葉を奪われます。そんな美しさのなか、千本ゑんま堂大念佛狂言が奉納されていました。大勢の観客が見守る中、狂言が進んでゆきます。3番が演じられました。「でんでん虫」「伯母ヶ酒」「二人大名」という楽しく笑える演目が上演されました。演目の内容に興味のある方は、千本ゑんま堂大念佛狂言保存会のホームページ(http://www.geocities.jp/e_kyogen/enmoku.html)で解説されているので、ご覧ください。

「でんでん虫」を見ていて、演者の動きが大きいというか、激しいというか、滑って転んでしまわれないかと余計な心配をしてしまいました。あとで聞いたのですが、「でんでん虫」演じたのは、保存会に所属する中学生だったそうです。若い方々が伝統を受け継いでゆこうとがんばっていらっしゃる姿は頼もしいですね。

千本ゑんま堂大念佛狂言保存会では毎年5月の始めに本公演を行っていらっしゃいます。今年は5月1日から4日までだそうです。この期間中に20番を超える演目を演じられると聞きました。さぞかし多くの方が演じられるのだろうと思っていましたが、演者は25名で、一人でいくつも役をこなすのだと、スタッフの方から教えていただきました。

会員の皆さんは、お仕事や学校など本業の傍ら、保存会に加入して狂言の練習を積んでいらっしゃるのです。本公演前は、ほぼ毎日のように練習をすると仰っていたように思います。なかなかできる事ではありませんね。
本公演の成功と特に若い皆さんのご活躍をお祈りします。

20160412_千本ゑんま堂大念佛狂言2

20160412_千本ゑんま堂大念佛狂言

人を思う気持ち

2016/04/11

春休みが始まって、学童保育に通ってくる小学生が増えました。多い日には30人近い子どもたちがやってきます。ただ、部屋があまり広くないので、受け入れ人数を30名に制限しています。低学年から高学年までいろいろな子が来て、思い思いに過ごします。室内では、様々なカードゲームやボードゲーム、アイロンビーズ、レインボールーム、ビーズなどの遊びがあります。もちろん本もたくさんあって、読みたい子は自由に読めるようになっています。ビーズで細かな作業をしてアクセサリーを作っている子、とても細かな塗り絵に挑戦している子、レゴブロックで一所懸命に遊んでいる子、ホントそれぞれに楽しんでいます。

3月末のある日の夕方、2年生の女の子が私を呼ぶので行ってみると、レインボールームで作ったブレスレットをたくさん腕につけています。色違いでどれもていねいに作ったようです。たくさん作ったね。とことばをかけると、それには答えず、「先生どれが好き」と尋ねます。白と水色の色合いが爽やかでシンプルなブレスレットを指さすと「じゃあ、これあげる」と自分の腕から外して渡してくれました。「せっかくがんばって作ったのに、もらってもいいの?」と聞くと、「うん!」と笑顔で答えてくれました。そう言ってくれているので、お礼を言ってありがたくいただきました。

後で、指導員の先生に聞いた話しですが、保育園の先生に作ってあげようと、何人かの女の子が相談して、たくさんのブレスレットを作っていたようです。「先生にあげると喜んでくれるかな?」「どんな色がいいかな?」といろいろと相談しながら楽しそうに作っていたそうです。「これをあげたら先生喜んでくれるかな?」と誰かのことを思いやる気持ちがうれしいと思いましたし、みんなでそれを楽しんでいるところがとてもステキですね。

20160411_人を思う気持ち

自然

2016/04/10

家ではFMラジオを聞いていることが多いのですが、主に聞いているのは、京都のFM局と大阪のFM局です。朝は京都の局を聞いていることが多いです。
朝の番組の中に、英語のコーナーがあります。とてもおもしろくて、時間が合えば聞いているのですが、なかなか聞けないのが残念です。

先日、私たち日本人がよく使う「自然」ということばを、どう英語で表すのかを伝えてくださっていました。「自然」というと “nature” という単語が浮かんできますが、自然を愛でるといった使い方の時には “nature” は少しニュアンスが異なるそうです。日本人の「自然」という言葉の使い方は、日本人は、自然を、時には牙をむくけれども、めぐみをもたらしてくれる存在という面を大切にとらえている。けれども、西洋では、自然は人間に災害をもたらすので、征服すべき存在ととらえてきた歴史、自然観の違いがあるからだ。というような意味のことをパーソナリティが仰っていました。

背景にある文化の違いが言葉に表れてくる。当然のことですが、普段日本語を使うだけでは、そこまで考えないと思いますが、文化的背景が異なる英語と比べることで、より日本語の文化的背景を意識することができるのだと思いました。

春・さくら

2016/04/09

鞍馬にも春がやってきて、桜が美しく咲きました。園庭にある山桜はずいぶん早くから花をつけていましたし、近くの桜も咲いています。お寺の本殿前には桜がたくさんあるので、どうなのだろうと見に行ってみたら。美しく咲きそろっていました。先日の風雨にも負けることなく咲いています。鞍馬では京都の市街地に比べて、少し開花が遅くなりますが、山桜や染井吉野がほぼ満開です。少し遅れて咲く八重桜も、つぼみが膨ら見始めている木もあります。自然のはお互いに関わり合いながら、季節に合わせて変化していっているのですね。

20160408_春・桜_1

20160409_春・桜_2

20160409_春・桜_3

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