2014年 7月

小さなメロン

2014/07/29

手間暇かけて育てられるモリヤマメロンですが、1株に1つか2つだけ実を残して他の実を摘み取る摘果という作業があります。摘果された小さなメロンは、どうなるのでしょうか?以前は処分されていたどうですが、今は活用方法がいろいろと考えられていると聞いたことがあります。

摘果された小さなメロンをいただいたことがあります。そのまま食べてもまだ若すぎてメロンの味はしません。調理の先生に、何かに使えるかどうか相談したところ、スープの具にしてくれました。味はあまりありませんが、薄緑色がきれいで、ほどよい硬さに煮てくれたので、おいしくいただくことができました。

普段から、食材を無駄なく使い切ろう。食材のいのちを活かそうと考えてくれている調理の先生方に感謝です。
他にも、酢の物、煮物、漬け物など様々に調理できそうです。摘果されたメロンのいのちが活かされるといいと思いました。

手間暇かけて

2014/07/28

モリヤマメロンをよくいただきますが、いつもは、「おいしい!」と食べているだけですが、モリヤマメロンについて調べていたら、JAおうみ冨士のホームページに「モリヤマメロンができるまで」というページがありました。

モリヤマメロンを育てるには、まず種まきをして、双葉が出ると接木をしてから畑に植えるそうです。接木をするのはつる割れ病という病気を予防するためです。つる割れ病の原因は土壌に原因菌が発生することにより起こるそうで、つる割れ病に強い台木に接木をすることで、予防ができるとあります。

接木をしてから1カ月ほどして、ようやくビニールハウスの中に植え、成長する途中で不用なわき芽やつるをとったり、株を紐でつり上げたり、ハウスの中の温湿度管理などとても手間がかかりそうです。

そして、花が咲くとミツバチによって交配を行います。人工授粉もできるそうですが、「ミツバチに手伝ってもらう方が安定して良いメロンができる」とありました。人間が手を出すよりも自然の共生関係に任せる方がうまく行くのでしょうか。

しばらくすると実がなるそうですが、アムスメロンは1株につき2玉、アールスメロンは1株1玉しか着果させないので、他の実は摘み取る(摘果)するそうです。そうして、種まきから120日ほど手間暇をかけて出荷できるようになるのですね。

メロンの種を蒔いたことがありましたが、種を蒔くだけて放置しておいてはうまく育つはずがありませんね。

モリヤマメロン

2014/07/27

お寺のご信徒に、いつもおいしい野菜をたくさんお供えしてくださる方がいらっしゃいます。よく保育園にもお下がりをいただいて、給食に使わせていただいたり、皆さんに分けさせていただいたりしています。この方は、滋賀県守山市で園児たちがおいもほりでお世話になっている畑を耕してくださっている方です。

守山ではJAおうみ富士モリヤマメロン部会というところが「モリヤマメロン」というブランドでメロンを栽培していて、特産品になっています。30年ほど前からメロン栽培を始め、今ではアールスメロン、アムスメロンをはじめ他の品種も栽培されているそうです。10年ほど前だったでしょうか、私がモリヤマメロンをはじめて知ったときには、そんなに前から栽培されているとは知りませんでした。モリヤマメロンはとてもおいしく、価格もリーズナブルなので、人気が高くようです。

そんな貴重なモリヤマメロンをたくさんいただくこともあります。本当にありがたいことです。

手を洗う 3

2014/07/26

楽しく手を洗おうの会(勝手に名前をつけちゃいました)での私の役割は、汚れに見立てた墨汁を手につけてから、丁寧に手を洗う役割でした。私が墨汁で真っ黒になった手を洗い始めると、「歌で応援してあげて!」との先生のことばがけに子どもたちは、手洗いの歌で応援してくれました。子どもたちの応援を得て、丁寧に洗ったら、墨汁が洗い落とせて、かなりきれいになりました。簡単にさっと洗った先生の手と比べてみると、違いは一目瞭然。子どもたちは、「全然違う!」と納得していたようです。

子どもたちが丁寧に手を洗う事ができるように,、どうすれば子どもたちが楽しく、手を洗おう!って思えるか、先生方が工夫して考えてくれました。それを形にして、子どもたちに示すときにできるだけ子どもにわかりやすい、子どもが納得しやすい方法で行えると良いと思います。そのために必要であれば、だれがどう手伝ってもいいというより、できるかぎりみんなで応援する方が良いのです。

もちろん手洗いに限ったことではありません。みんなが、やりたい!こうしよう!っておもったことができるだけ良い形で実現できるように応援してゆきたいです。

手を洗う 2

2014/07/25

イラストと歌を使って楽しく手洗いを学ぶ。それは担当の先生方が昨年度考えて形にしてくれました。子どもたちに示してくださったときには、子どもたちはとても喜んで手を洗っていました。「園長先生知ってる?手はこうして洗うんだよ!」と何人もの子が教えてくれました。

今年度に入って、子どもたちがもう一度手を洗うことを楽しむためには、どうすれば良いか。担当の先生方が改めて考えたようです。

丁寧に洗うのと簡単に洗うのでは、どのくらい汚れの落ち方がちがうのか、見えるようにしてくらべてみると、子どもたちにはわかりやすいだろうと考えたようです。

手に墨汁をつけてから手を洗い、簡単にさっと洗うのと、丁寧に洗うのとでは、汚れの残り方がどれくらいちがうのか、子どもたちが見て比べられるようにしたいという企画でした。

見比べるためには、簡単にさっと洗う人、丁寧に洗う人の2人がいて、汚れの落ち具合を同時に比べた方がわかりやすいはずです。でも、その日はたまたまスタッフの人数が少なく、急遽、私も手伝うことになりました。

手を洗う 1

2014/07/24

手洗いとうがいは、様々な感染症の予防に役立つと言われていますし、子どもたちにも手洗いの方法は知っていてほしいと思っています。かといって、何が何でもどんなときでも、徹底的に手を洗いなさい!と強く言っているわけではありません。まして、頻繁に消毒薬を使うのは、肌にいる常在菌にも肌自体にもダメージをあたえてしまうので、できるだけ避けたいと思っています。ただ、どんな方法で洗うと洗い残しができずに手がきれいになるか、その方法を子どもたちに伝えておく必要はあるでしょう。

どうしたら、子どもたちが手洗いの方法を学べるのか、担当の先生方が考えてくれました。家族で行った旅行先で、ヒントになりそうな事例を見つけてきてくれた先生もいました。その気になれば、いつでもどこにでもヒントはあるのかもしれません。必要なのは、それをつかみ取る心なのでしょうね。

担当の先生たちは、しっかりと手を洗う方法をいろいろと調べて、子どもたちがわかりやすいイラストにして示してくれました。洗う箇所は、手のひら、手の甲、指の間、指先、親指、手首です。イラストを見ながら洗うと良いのですが、歌にして、歌いながら洗うともっと楽しいし、洗う箇所も覚えられるし、一定の時間洗うことにもなる。それなら、歌にしようということになって、子どもたちの良く知っている「キラキラ星」の曲にのせて歌いながら洗うことにしてくれました。

みあげてみれば

2014/07/23

できあがったウッドデッキ!2本の細い椿の木の間にうまくおさまって、とってもステキになりました。こしかけてみると、涼しい風が渡ってきて何とも良い感じです。

なんだか寝っ転がりたくなって、枕木に背中をつけたら、目の前一面に緑色が広がります。ちょうどムクノキの枝と、椿の木の枝が、覆い被さるように繁っているのです。気持ちいいなー!と思いながら、ずっと上を見上げていたら、何かが気になります。ムクノキの葉の間から漏れてくる木漏れ日が繁りすぎた椿の葉にじゃまされてしまっているのです。

椿の枝を少しだけ払ってみると、薄い緑色のムクノキの葉と、分厚くて濃い緑色の椿の葉のバランスが良くなって、遠近感が出ました。見上げていると緑の宇宙に吸い込まれていきそうな気持ちになります。

風がやってきてムクノキの葉を揺らすと、日の光がキラキラととても美しく輝きます。仰向けになってそんな景色を見ていたら、お昼寝したくなっちゃいました。

ウッドデッキ

2014/07/22

園庭に子どもたちがくつろぐことのできる場所があればいいのになー!そんな先生たちの思いを、男性保育士の先生がかなえてくれました。

ムクノキの根元に叡山電車さんにわけていただいた、古い枕木をきれいに並べて、簡易ウッドデッキを作ってくれたのです。

枕木というのはとても重たくて、70〜80キログラムぐらいはあると聞きました。男性2人がかりで、「せーの!」と声をかけ、気合いと力を入れて持ち上げないと、持ち上がりません。そんな枕木を運んで、でこぼこやすき間ができないように、きれいに並べ、なおかつすわりよく置くのは結構手間のかかることです。

枕木を並べては、シーソーのようにならないように、隣と高さがちがわないように、斜めになったりしないように、土を削ったり、盛ったりと重い枕木を何度も何度も動かして調整していました。

ようやくできあがった簡易ウッドデッキ、ここでどんな子どもたちの姿が見られるのでしょうか?

みんなでいっしょに

2014/07/21

ある日、2歳児の部屋に行ったら、床に大きな紙が貼ってありました。大きな紙一面に色とりどりの絵が描かれています。2歳児クラスの子どもたちが、畳3〜4枚分くらいの大きな紙の上に、みんなで絵を描いたそうです。「みんないっしょ!」がたのしく、うれしい子どもたちは、とても喜んでいたとききました。せっかくできあがったステキな作品を残しておきたい。との想いから、先生たちはその紙全面を透明粘着シートで覆って床に貼り付けることを思いついたようです。子どもが楽しい時間を過ごせるように考えて、楽しかったことを思い出せるといいね!と工夫したようです。できないから無理ではなく、どうしたらできるか考えて形にするほうが、楽しそうですね。

興味

2014/07/20

子どもたちは、たまごからかえったおたまじゃくしを一生懸命育てました。毎日餌をあげたり、水を替えたり、水槽が汚れたら洗ったりと本当に一生懸命です。この一生懸命さも、そこから生まれる楽しみも、ただ、おたまじゃくしという環境があるだけでは、それを味わうことはできません。一見、子どもたちがただ楽しんでいるように見えるのですが、そこに行き着くまでは、保育士の先生方の様々な思いや努力がつまっているのです。子どもたちは好奇心や探求心が旺盛なので、すぐにいろいろなことに興味を持ちます。興味を持つ対象が身のまわりに豊富にあれば、それだけ熱中して取り組む機会が増えることになります。子どもが自ら環境に働きかけやすくなります。しかしなんでもかんでも用意できるわけではありません。ですから、今何をどれだけ用意するのか、どんな環境を構成することが、今目の前にいる子どもたちの発達を促すことにとって最も良いのかを考える必要があります。また、ただ物が置いてあるだけではなく、どこに何があり、どうすれば自分のやりたいことができるのか、子どもにとってわかりやすいことも大切です。
こどもの興味を膨らませ、自ら環境に関わり、自ら育ってゆくためには、物的環境、人的環境、自然や社会の事象という環境を用意し、子どもと環境をつなぐ努力が保育者には必要なのだと思います。

子どもが興味を持つこと、興味を持ったものやことに関わること、興味が持続したり発展してゆくこと、そのためには、ただ環境があるだけでは十分ではありません。子どもがより興味をもって環境に関わる事ができるように繋げてあげることが必要になるのです。そして、興味関心が持続するためには、様々なことばがけや、仕掛けが必要なこともあります。

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