2012年 10月

フランスの食育

2012/10/16

フランスは文化を大切にする国であり、食文化についても例外ではないと思っていましたし、今もそれがしっかりと守られていると思っていましたが若い世代を中心に変化が起こってきていることを聞いてちょっと驚きました。

しかし、そんな状況が放置されているわけではなく、昨日も紹介したようにフランスでは2001年に栄養健康国家計画を策定しました。日本で食育基本法の成立は平成17年(2005年)なので、フランスでは早くから食育に取り組んでいるのです。

在日フランス大使館のホームページにあるフランスの食育政策には、「正しい食習慣を教える」として、栄養や食習慣について子どもが最初に食習慣を身につける幼稚園や小学校から取り組まれており、食事時間の規則正しさ、献立の構成、食生活における有益・有害な行動について取り上げるようにカリキュラムで定められていることが書かれていました。その中で興味深かったのが味覚教育です。味覚教育については次のようにあります。(以下引用)

味の違いを判別し、味の感覚を話す能力は、学び、培うものである。学校は味覚の発達において、重要な役割を担っている。学校は文化遺産である料理の価値や、味と栄養の両面で質の高い食品などを教えることも目的としている。
学校や関係機関は全スタッフを挙げて、こうした教育方法に取り組んでいる。味覚教育活動は授業や様々な活動を通して、時には外部の有資格者の協力を得て行われる。例えば、毎年10月に開催される味覚週間では、料理の専門家が実際に教室に来て、プロの情熱や技を伝えている。

料理を文化遺産ととらえていることが共感できます。もちろん日本の食育基本法にも食文化の継承が謳われています。日本食と日本の食文化は世界中でその価値が認められています。農水省は2011年に日本食文化世界遺産化プロジェクトを立ち上げて世界遺産無形文化遺産登録を目指しています。フランス美食術は既に社会的慣習として登録されているそうです。

食育は、保育の一環として食事を提供している保育園では行いやすいと思います。特に五感のうちの味覚は、食事の場面でもっとも経験しやすい感覚です。当園でもそこのところをもっと深めてゆこうと思います。

にんじん

2012/10/16

春にさくらぐみ(2歳児)が植えたにんじん、無事に収穫することができました!

芽が出てすぐに大雨に見舞われ、出てきた芽のほとんどが流されてしまいました。

にんじんって育てるのがとても難しいのかなあ?一本も育たないかもしれない。と不安になりましたが、4・5本ほど無事に育ってくれました!

細くて小さなにんじん達でしたが、ちゃんと赤くなったその姿に子どもたちは「赤い!」「にんじんや!」と嬉しそうでした。

収穫したにんじんはさっそく給食室で調理してもらい、その日のお昼に美味しくいただくことができました!

食文化

2012/10/15

高校時代の友人が訪ねてきてくれて、文化の話になり、それぞれの国や地域にしかない文化を継承し発展させてゆくことが大切だという思いを強くしました。

友人はフランスで美術の勉強をしていた時期が長いそうで、ご主人もフランスの方です。

フランスの文化と言えば、芸術が一番に思い浮かびますが、私は食文化ということが気になりました。友人夫婦はフランス料理という、食に関わるお仕事をされているので、フランスでの食文化について尋ねてみました。

友人のご主人によると、この20年でフランスの食はずいぶんと変わったそうです。具体的に挙げておられたのが、若い世代を中心に食事中にコーラなどの甘い飲料を良く飲むようになったということです。食事中に甘い飲み物を飲むと食べ物の味が台無しになるように思います。

フランスといえば、昼食でもワインを飲みながら食事をするというイメージがあったので、ワインは飲まないのですか?と尋ねたら、以前は大学のカフェテリアでもランチの時間にワインが出されていたし、みんな飲んでいたが今ではコーラなどにとって代わられているとおっしゃっていました。ワインを飲まなくてはならないというわけではありませんが、そんなところにも嗜好の変化が現れているのかもしれません。

その他ファーストフード店の進出に加え、共働きの夫婦が増えて家庭で料理を作る機会が以前より減ったことも食文化を変化させる要因ではないかとのことでした。子どもの味覚も変わってきているのではないでしょうか。

そんな話を聞いて、フランスでも食育政策がとられているはずだと思って調べてみたら、在日フランス大使館のホームページに「フランスの食育政策」というページがあり、そこには「フランスの学校では、幅広い種類の食品を摂取する必要性を説明し、味を発見する機会を増やしながら、栄養と味覚に関する知識と認識を高めるべく、子どもたちに教育を施している。」とあります。食育が進められているのです。
その文書によると1990年代から肥満が急増すると同時に肥満の低年齢化が進んでいて、肥満児の割合は1980年の5%から16%に増加したとされています。とくに恵まれない層ではその傾向が顕著で、恵まれない層の子どもの25パーセントが肥満だそうです。

友人のご主人は甘い飲み物や、ファーストフードをたくさん取るようになって、肥満が増えたのだと分析していらっしゃいました。

どこの国でも、食の営みが危機に瀕しているようです。

きょうのごはん

2012/10/15

・ごはん

・だしふりかけ

・五色きんぴら

・小松菜のおかか和え

・みそ汁

栗拾い!

2012/10/15

先日、全園児が園庭で遊んでいた時の事。

〝栗拾い行きたい人〜!!〟という保育士の声で、年齢問わず行きたい子どもたちが裏山へ!
石垣の上から園長先生と保育士が落とす栗を、嬉しそうに待っている子どもたちです。

大きい子どもたちが足で剥き始め、こうするんやで。。。と小さい子に伝えると、今度は小さい子がさらに自分より小さい子どもたちに教えていました。そんな繋がりって素敵ですね。子どもたち同士の繋がりを大切に、保育をしていきたいな〜と思い返す出来事でした。

きょうのごはん

2012/10/15

・パン

・ボルシチ

・コーンサラダ

・10月13日(土)の献立です。アップが遅くなってすみません。

文化

2012/10/14

寒くなりました。10月13日の京都の最低気温は10.7度で今秋最も冷え込み、ハナミズキが色づきを増した。という記事が京都新聞にありました。急に、ほんとに急に寒くなりました。夜などは暖房が欲しくなります。10月も中旬となり、鞍馬の火祭りも近づいてきたのですから当然かもしれません。火祭りにはこたつを出すというのが鞍馬では定番です。夜は寒いのですが、日中は青空がとても美しく、爽やかな風が吹き過ぎてゆきます。

そんなさわやかな秋晴れの日に、高校で一緒だった友人が訪ねてきてくれました。高校卒業以来なので、30年以上会っていないことになります。10月に京都に行くので尋ねようと思っている。という手紙をいただいていたのでした。彼女は卒業後、美術の勉強をするためにしばらくパリに留学していて、今は松山でフランス人のご主人とフランス料理店を経営しているそうです。今回はご主人と、ご主人のお母さんの3人で訪ねてきてくれたのです。

お寺を案内しながら話していて、京都は伝統と文化が残っているからとても魅力があるという友人のことばから、文化の話になりました。フランスは文化をとても大切にしている国だと聞いたことがあったので、尋ねてみたらこんな話しをしてくれました。芸術を志す人がフランスに行くのには理由があるというのです。フランスは国の政策として、世界中から優秀な芸術家を招聘して芸術活動を支援するとともにその芸術家が生徒に教えることを進めているそうです。一流の芸術家の教えを受けるために世界中から芸術を志す人が集まってくるのです。芸術を発展させるのみならず、芸術が社会や経済の発展に寄与するような政策がとられていて、こういった考え方はフランスが古くからとってきた方針だそうです。

お金がないからという理由で、芸術活動など文化的なものへの補助金が「無駄」だといってカットしようとするどこかの国とは大違いです。長い歴史の上に培われてきた文化は一度途絶えると復活がとても難しと思います。その国や地域の文化はその国や地域にしかありません。それを強みとして戦略的に活かすことを考えた方が長い目で見れば得策のように思います。

今の日本の都市はどこへ行っても同じように見えて、町並みからその町の特徴がなくなってしまっている。京都はそうならないで欲しいと、友人は言っていました。

確かにヨーロッパに行くと、美しい町並みが保存されています。通りからみると古い建物だなと思っても一歩中に入ると、最新の設備が整い、をれが古い意匠と調和するように作られています。全部立て替えた方が簡単だしコストもかからないはずですが、手間や費用をかけてでも古い外観を残す努力がなされています。町並みを大切にする意識が高いのがわかります。

もちろんヨーロッパの建物は石造りが多いのに対して、日本の家は木と紙でできているので、保存という意味では同じようにはゆかないかもしれませんが、文化を継承するという意識を持って工夫をすれば、何か方法があるように思います。金銭的価値には変えられない貴重な文化がコストという理由だけで消えてゆくのは、大きな損失だと思います。

コガネムシ

2012/10/14

ある日の夕方の出来事です。

3才のKちゃんがコガネムシを大事そうに握っていました。
しかし、コガネムシにとってKちゃんの手は少し小さそうだったので
むしさん、逃がしてあげない?と提案してみることにしました。

一瞬、さびしそうな表情を浮かべたKちゃんでしたが、すぐに笑顔をとりもどし
「うん!むしさん、葉っぱがすきやねんで」と言って小さな落ち葉を見つけてきてその上にコガネムシを上手にのせ、そのまま園庭にある木の下にそっとおきました。

コガネムシは右後ろ足を不自由しているようで何度も何度もひっくりかえっていました。
その度に頑張って起き上がるコガネムシの姿を二人でじっと見守りました。

するとKちゃんが「はやく、むしさんのおともだち、来はるといいなぁ」と言いました。
そうやなぁ、とわたしが返事をすると、先ほどまでの真剣な表情は消え
「おはよう!って言って来はるんやで!」とKちゃんはとても柔らかな表情で言いました。

「Kちゃん、ありがとう。むしさんもきっと喜んではるよ。」とわたしが言うと。Kちゃんは嬉しそうな笑顔を浮かべ
「う~~~~っっ!」と叫びながら去っていきました。

むしさんを想って変わるKちゃんの色々な表情に、とても心があたたかくなりました。

こころ 2

2012/10/13

人間とは何か?を探求する比較認知発達科学では、チンパンジーを初めとした他の霊長類とヒトを比較して研究するそうです。

あるグループを知るには、そのグループを外側から眺める視点が不可欠です。内側だけから見ているとわからないことがたくさんあります。人間というグループについて知るために、他の霊長類と同じところ、違うところを調べるのです。

そして、赤ちゃんを研究することによって、人間の発達的起源をさぐり、子育て、教育環境をどう整えるとよいのか。赤ちゃん自身はどのように世界を認識しているのか。とう問題を考えようというのです。そのときに赤ちゃんは大人のミニチュアではなく、赤ちゃんは赤ちゃんなりの存在であるということを忘れてはならないのです。

ところで、赤ちゃんは、大人のようにことばをつかうことができないので、聞き取り調査のようなことはできません。ですから、赤ちゃんを観察することで研究するしかないそうです。観察も、最近はテクノロジーの発達により、様々な方法があるそうです。前にも書いた馴化と脱馴化を観察する方法やおしゃぶりを吸う回数と強さを測り、その変化により、赤ちゃんが刺激に対して反応しているかどうかを知る方法の他にも、赤ちゃんの視線を指標とする方法もあります。赤ちゃんがどこをどれくらい見ているのかを記録できて、好選注視法というそうです。他には心拍数や脳波を測ったりMRIが使われることもあるそうです。

still face experimentという実験が紹介されていました。赤ちゃんがお母さんと向き合って楽しく遊んでいるとき、お母さんは表情ゆたかに赤ちゃんに赤ちゃんと関わっています。次に突然お母さんが無表情になり、その状態を1分間続けます。その後また普通に表情豊かに関わると赤ちゃんはどう反応するかという実験です。お母さんが表情豊かに関わっているときは、赤ちゃんも楽しそうにお母さんと遊びます。ところがお母さんが無表情になったとたん、赤ちゃんはなんとかしてお母さんの反応を引き出そうとします。ほほえんでみたり、両手を前に出したり、甲高い声で叫んでみたり、ついに泣き出してしまいます。そして、お母さんが元の通り表情を取り戻すと、赤ちゃんもすぐに笑顔に戻ります。このときに、赤ちゃんの顔の温度変化をみると、お母さんが無表情になったとたんに顔の表面温度が下がるそうです。赤ちゃんはちゃんと表情を読み取ってコミュニケーションを取ろうとしているのです。

この実験をお母さんの代わりに人間と見間違うくらい精密にできたアンドロイドでも試したら、相手がアンドロイドでは、相手が無表情になった時に表情を引き出そうとする赤ちゃんの行動は人間の時よりも少なかったそうです。赤ちゃんは人間とアンドロイドを見分けているのですね。

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