園のこだわり

文化

2012年10月14日

寒くなりました。10月13日の京都の最低気温は10.7度で今秋最も冷え込み、ハナミズキが色づきを増した。という記事が京都新聞にありました。急に、ほんとに急に寒くなりました。夜などは暖房が欲しくなります。10月も中旬となり、鞍馬の火祭りも近づいてきたのですから当然かもしれません。火祭りにはこたつを出すというのが鞍馬では定番です。夜は寒いのですが、日中は青空がとても美しく、爽やかな風が吹き過ぎてゆきます。

そんなさわやかな秋晴れの日に、高校で一緒だった友人が訪ねてきてくれました。高校卒業以来なので、30年以上会っていないことになります。10月に京都に行くので尋ねようと思っている。という手紙をいただいていたのでした。彼女は卒業後、美術の勉強をするためにしばらくパリに留学していて、今は松山でフランス人のご主人とフランス料理店を経営しているそうです。今回はご主人と、ご主人のお母さんの3人で訪ねてきてくれたのです。

お寺を案内しながら話していて、京都は伝統と文化が残っているからとても魅力があるという友人のことばから、文化の話になりました。フランスは文化をとても大切にしている国だと聞いたことがあったので、尋ねてみたらこんな話しをしてくれました。芸術を志す人がフランスに行くのには理由があるというのです。フランスは国の政策として、世界中から優秀な芸術家を招聘して芸術活動を支援するとともにその芸術家が生徒に教えることを進めているそうです。一流の芸術家の教えを受けるために世界中から芸術を志す人が集まってくるのです。芸術を発展させるのみならず、芸術が社会や経済の発展に寄与するような政策がとられていて、こういった考え方はフランスが古くからとってきた方針だそうです。

お金がないからという理由で、芸術活動など文化的なものへの補助金が「無駄」だといってカットしようとするどこかの国とは大違いです。長い歴史の上に培われてきた文化は一度途絶えると復活がとても難しと思います。その国や地域の文化はその国や地域にしかありません。それを強みとして戦略的に活かすことを考えた方が長い目で見れば得策のように思います。

今の日本の都市はどこへ行っても同じように見えて、町並みからその町の特徴がなくなってしまっている。京都はそうならないで欲しいと、友人は言っていました。

確かにヨーロッパに行くと、美しい町並みが保存されています。通りからみると古い建物だなと思っても一歩中に入ると、最新の設備が整い、をれが古い意匠と調和するように作られています。全部立て替えた方が簡単だしコストもかからないはずですが、手間や費用をかけてでも古い外観を残す努力がなされています。町並みを大切にする意識が高いのがわかります。

もちろんヨーロッパの建物は石造りが多いのに対して、日本の家は木と紙でできているので、保存という意味では同じようにはゆかないかもしれませんが、文化を継承するという意識を持って工夫をすれば、何か方法があるように思います。金銭的価値には変えられない貴重な文化がコストという理由だけで消えてゆくのは、大きな損失だと思います。

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