2012年 7月

ミッション

2012/07/20

ディズニーの教え方に学ぶなかで、講師はミッション(理念)をしっかりと見据え、全員がミッション(理念)に向かって進むことが大切だということが第一にあげられていました。ミッション(理念)は覚えさせると言っても良いくらい徹底して伝えるそうです。ことばとして覚えることももちろんですが、それを理解して自分のことばで表すことができ、それに沿って行動できる。そうなって初めて、仕事ができるのです。

いつもこのミッション(理念)に向かっているかどうかを見つめ直さないと、いつのまにかミッション(理念)を見失ってしまうことも、講師の経験から伝えてくださいました。カヌーを漕ぐアトラクションがあるそうですが、そこに配属になった時に「全てのゲストにハピネスを提供する」がミッション(理念)のはずなのに「カヌーを漕ぐ」ことが目指す目標になっていると感じ、何とか方向修正をしようと努力されたそうです。全員を敵に回したようになり、体調も崩し、仕事も辞めようと思ったこともあった。それでもみんなを信じ、ミッション(理念)は何かを伝え、ご自身もそれまでに増してミッション(理念)に向かうよう実践し続られたそうです。その努力を続けることで、徐々にみんなが変わってきたとおっしゃっていました。よく言われることですが「自分が変われば人も変われる」ということです。
思わず自分自身に引き当てて考えてしまいました。「みんなのいのちが輝く保育園」を目指して、自分はここまでの努力をしているだろうかと反省しました。

そしてミッション(理念)を形にするために、行動指針があり、マニュアルがあるそうです。このマニュアルということばに私は少し抵抗を感じたのですが、講師はマニュアルは基本で、基本がなければハピネスは提供できないとおっしゃっていました。つまり、マニュアルを覚えることは基礎学力をつけるのと同じで、それがあって初めて向上できるということなのかもしれません。確かにアトラクションを安全に運行するためには、様々な機械の操作や、安全な乗降はどうするのかなど、全てに決まりが必要ですし、身だしなみにも細かな決まりがあるそうです。そうした方がみんながわかりやすいですね。

保育は「今の子どもの姿」からスタートするので、一様に決められないことが多いので、マニュアル化するのは難しいと思いますが、マニュアル化しなくてはならないことやした方が良いことがらもあります。何をマニュアル化するのかしないのか、よく考えてみる必要があります。

そして「マニュアル通りでは感動しない。」という講師のことばにもあるように、マニュアルプラスアルファの部分こそが大切なのだと思います。プラスアルファのためには、それぞれがミッション(理念)に向かって自分の役割を果たすことができるチームワークが重要なようです。

にんじんパンツ

2012/07/20

プールが始まりました!

2歳児のさくらぐみではみんなでおそろいのパンツを履いてプールに入ります。

先日、真っ白のパンツをオレンジ色に染めました。

パンツをジャブジャブ洗ったり、染め粉の入った水に入れてぐるぐるかき混ぜたり…みんな大はしゃぎ!

出来上がったのはみんなの大好きなにんじんのような色のパンツです。

おそろいのパンツがとっても嬉しくてプールがさらに楽しくなりますね!

きょうのごはん

2012/07/20

7月19日の献立です。

・梅ごはん

・豆腐の煮物

・もやしのサラダ

・のっぺい汁

感動

2012/07/19

ディズニーリゾートのキャスト(従業員)の地震発生時の対応が良かったこと。それは、全キャストが「すべてのゲストに ハピネス を提供する」というミッション(理念)のもと、「安全」「礼儀正しさ」「ショー」「効率」という行動指針に基づいて、自ら行動しているからだということがわかりました。

これが、CS(Customer Satisfaction 顧客満足)を高めることにつながっているのですが、大切なのが、キャストが自らの意思で主体的に考え、動くことです。その原動力となっているのが、ES(Employee Satisfaction 従業員満足)とJS(Job Satisfaction 職務満足・働きがい)だそうです。講師はこのCS・ES・JSを自転車に例えて説明してくださいました。CSが自転車の前輪ESとJSが後輪、そしてフレームが組織、設備などその他の全てです。ESとJSがうまく回って駆動力となるからこそCSもうまくまわり、フレームを含めた自転車が前に進めるという例えです。

考えてみれば当たり前のことです。職員が仕事に満足し、働きがいを持って積極的に職務に望むからこそ、良い仕事ができるのです。しかし実際にそうするためには、全員がしっかりと理念に向かうことが大切で、理念が全身に染みつくくらい浸透する努力が必要なのです。

そして、ディズニーのCS(顧客満足)は「小さな感動をたくさんつくる」ことで生まれています。建物がいつもきれいなのは、閉園後に建物を洗うキャストがきれいにしているからですし、芝生がいつも青いのは、開園まえに芝生の刈れたところを切り取って青い芝生を植えているからなのです。こういった努力から生まれる小さな感動の中から大きな感動が生まれるそうです。アトラクションでゲストが落としたコンタクトレンズを、閉園後にアトラクションの担当キャストだけでなく、清掃キャストにも手伝ってもらって探し出したというのです。普通なら「しょうがないね。」とあきらめてしまいそうなところをここまでできるのは、何なのだろうと思ってしまいます。もっと感動的な話しもあって、聞きながら一人で涙が出そうになっていました。

当園の職員にもディズニーリゾートのファンがいて、毎年ディズニーリゾートを訪れています。その職員にディズニーリゾートの魅力って何?と聞いてみたことがありますが、「ホントに夢の国なんです。」といっていました。しっかりとミッション(理念)を見つめて、自ら努力しているキャストがいるからなんですね。

私はディズニーランドが開園した頃に1度だけ行ったことがありますが、講演を聞いていて、また行ってみたくなりました。

わくわく

2012/07/19

7/7、8はゆりぐみ(年長児)にとっての一大イベント、ワクワクドキドキのお泊まり保育がありました。
去年までは鞍馬寺に泊まらせてもらっていたのですが、今年は「生活に必要な身の回りの事を仲間と一緒に協力しながら行う」事を大きなねらいとしたので、場所を普段から子ども達が慣れている保育園で行う事になりました。
子ども達は晩御飯に作るカレーの食材をおうちの人に聞いたり、エプロンを作ったり、洗濯するときに必要な洗濯板を作ったりしてワクワクがいっぱい増えてきました。
キャンプファイヤーごっこをしていた時、「真っ暗な夜になっても保育園にいて、お友達や先生と一緒に寝るよ〜」
「えーホンマに!?」
「キャンプファイヤーの時に一緒に踊ったり、花火をしようね〜」
「うわぁ〜楽しそう!!」
など話し合ってるうちに、子ども達の目はキラキラ輝き、おうちの人と離れて過ごす不安よりも仲間と一緒に過ごす事の楽しさであふれているようでした。

きょうのごはん

2012/07/19

7月18日(水)の献立です。お知らせが遅れてすみません。
・ごはん

・八宝菜

・ひじきのサラダ

ディズニー

2012/07/18

近畿地方で梅雨明けが発表されて、急に夏空が広がり暑くなってきました。京都の梅雨は祇園祭の山鉾巡行とともに明けると言われることがあるそうですが、本当にその通りとなりました。今日から梅雨明け、といっても昨日まで降っていた雨が急に上がって晴れるということはないはずですが、先日の豪雨のあとは良く晴れて梅雨明けとなったようです。各地で気温が上がり、熱中症が心配されます。今のところ、鞍馬は比較的涼しく、風があると過ごしやすい感じです。園庭では早速プール遊びが始まっていました。

一ヶ月ほど前のことになります。京都保育研究集会に参加しました。午前中は講演、午後から分科会という構成で、講演も分科会も聞いてみたい内容だったので、参加を申し込みました。

講演の講師は、JSパートナー株式会社代表取締役 福島 文二郎 氏です。福島氏は東京ディズニーランドを運営する株式会社オリエンタルランドで、様々な研修や教育プログラムを企画、実施してこられ、現在は、JSパートナー株式会社を設立し、研修や教育を中心としたコンサルティングや講演を行っていらっしゃいます。著書『9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方』が人気です。私も前にこの本を読んだことがあり、職員が理念を自分のこととして日々の仕事に取り組む。そんな姿勢を育むためには何が大切なのか。という私の課題に近い内容だと思って興味を持っていました。

講演は、「東日本大震災が起こったとき、ディズニーリゾートで一番怖い思いをしていたのは誰だと思いますか。」という質問から始まりました。答えは「子どもたち」だったそうです。そんな子どもたちの不安をなんとかやわらげ、より安全でいられるようにするためには、何をすれば良いのか。とっさにそう考えた現場のキャスト(ディズニーでは従業員のことをこう呼びます)はショップの棚にあった売り物のぬいぐるみを、「安心して!ミッキーが守ってくれるからね!」とことばを添えて配ったそうです。その後も、ゲストの安全と安心のために様々な工夫を凝らした対応がなされたことは、多くのメディアで取り上げられているのでよくご存じの方も多いでしょう。

最初にぬいぐるみを渡したのは、現場の若いキャストだそうです。なぜ、若いアルバイトのキャストにそんなことができたのか。それはディズニーの全てのキャストが「全てのゲストに ハピネス を提供する」というミッション(理念)のもと、4つの行動指針により行動することを常に考え実践しているからだそうです。キャストの全てが、このミッションと行動指針によって、今最も必要なことは何かを考え行動しているというのです。

売り物のぬいぐるみを配るという行為は、一人のアルバイトキャストが最初に行ったそうですが、それによって安心する子どもの姿を見たショップのマネージャーが他のショップにもそのことを伝えたことで、他でも行われたのだということでした。

行動指針の一番最初にあるのが「安全」だそうです。ゲストの安全が守れ、安心を差し上げられてはじめてハピネスを提供できるからです。ゲストの安全と安心を守るためには、例え売り物のぬいぐるみでも配ってしまうことをも積極的に行うのです。

何を大切にして、そのためにはどう行動するか。キャスト一人一人が自分のこととして考え実践する企業風土がしっかりと根付いているのですね。

おたまじゃくし

2012/07/18

モリアオガエルの卵から赤ちゃんおたまじゃくしが産まれて1ヶ月近く経ちました。

たくさんのおたまじゃくしに大喜びのさくらぐみ(2歳児)は、毎日タライや飼育ケースの中にいるおたまじゃくしを覗き込んだり、餌の鰹節をあげたりして楽しんでいます。

そんな時「999匹のきょうだいのおひっこし」という絵本をおはようで読みました。すると絵本の中のシーンと目の前にある場面が一緒なこと、朝に踊っているおたまじゃくし体操の歌詞が同じことに気づいて、いろんなことがもっともっと楽しめるようになっています。今は、トイレに行ったりする時におたまじゃくしに変身するのが大好きです。

懐かしい顔

2012/07/17

先日、主任が「○○さんから電話がありました。」というのですが、私には○○さんがわかりません。早くもボケたかなと思って首をかしげていたら、「卒園児の○○さんですよ」と主任。どこかの園の先生か、業者さんか、役所の方、くらいの範囲で考えていたので、思い当たるはずもありません。

今度の水曜日に園に来たいのだが、予定を聞かせて欲しいという内容だったようです。たまたまその日のその時間は空いていたので、園で会うことにしました。それにしても、懐かしい限りです。私が保育園に関わり始めたころに卒園した子なので、卒園から20年以上になります。

約束の時間、やってきた顔は卒園したときのままと言って良いくらいです。大人になると、あまりわからなくなってしまう人が多いのですが、彼は子どもの頃からそのまま大きくなったたという感じです。近況を聞くと、営業職として頑張っているとのこと。後輩の指導など悩むこともあるが、仕事はおもしろいといいます。とても頼もしく思えて、嬉しくなりました。

保育園も園児が20人ほどしかいなかった当時から比べると、園児数も増えて随分変わったことを伝え、園内を案内しました。ここであんなことした。あそこはこんなだった。ここが変わった。建物が小さくなったように感じる。などと彼が話すのを聞いていると、当時のことが昨日のように思い出されます。

私が「泣き虫でいつもめそめそしたいたなー」というと、「先生とは思いっきり走って追いかけっこをしたり、かたぐるまをしてもらったり、いっぱい遊びましたね。」というので、当時は体力があったから、思いっきり一緒に遊んでたことを思い出しました。彼が、園児達が園庭で元気に遊んでいるのを見ながら「考えてみるとあの頃先生は、今のボクと同じくらいの年だったんですね。そんな風に思うと不思議です。」といいます。本当に時間の経つのは早いものです。ボケッとしている暇はないなーと感じました。

ひとしきり、当時の話をして盛り上がったあと、今日はお願いがあって来たのだと言います。何かと思ったら、今度結婚することになったので、是非結婚式に出席して欲しいということでした。

普通は、大学の先生など、何らかの指針を示してくれた人やとてもお世話になった人などに頼むのではないのかと思いましたし、少し遠慮もあったので、「保育園時代という今から一番遠い過去に縁のあった私で良いの。」とたずねると、「ボクにとっては、保育園のときのことが一番思い出に残っているんです。」と答えてくれました。

とても、嬉しかったと同時に、「乳幼児期の経験が大人になった時に大切な意味をもっているのだ。子どもが今を主体的に最も良く生き、将来より良い社会を構築することができるようにしっかり育てているか?」と改めて問い直されている気がして自然と背筋が伸びました。

後日、結婚式の招待状が届きました。喜んで出席させていただくつもりです。

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