園長ブログ

自然との関わり

2012/01/26

今朝はとても冷え込み、氷点下5度近くまで気温が下がりました。天気予報は、しきりに大雪の予報を繰り返していますが、鞍馬ではほとんど積雪はありません。そのかわり、とても寒くなっています。感覚的なものかもしれませんが、雪が降ってしまった方が寒くないと思います。大雪で大変な地方もあるでしょう。被害が出ないことを祈ります。

寒さが厳しくなると、自然の中にはいろいろな変化が見られます。
毎朝、園児たちと一緒にお参りをしているのですが、お参りが終わった後で子どもたちに「保育園に来るときに何かみつけた?」と聞くようにしています。できるだけ自然の事象に目を向けて欲しいと願うからです。

当園はとても豊かな自然環境に囲まれており、この豊かな自然環境が、言ってみれば日常です。それは、いつでも豊かな自然に触れることができるというメリットがある反面、豊かな自然環境があたりまえになり、それに慣れてしまってあまり注意を払わなくなってしまうというデメリットもあります。

いくら、豊かな自然に囲まれていても、子どもがそれを意識したり触れたりする機会が少なければ、せっかくの環境も有効に保育に活かすことはできません。逆に都会にいても、自然に意識を向けている人は、都会の自然からでもたくさんのことを学ぶことができます。子どもが環境からおもしろいと感じるきっかけを作ったり、ヒントを示したり、子どもと環境を繋ぐのも保育者の仕事なのだと思います。
子どもは何も言わなくても興味のある物や事を、自然の中から見つけ出して遊ぶので、私が質問をするのは少しお節介なのかもしれませんが、子どもの意識が少しでも自然に向けばとの思いから、子どもに質問するようにしています。

昨日も今日もとても寒かったので、氷を見つけたかどうか聞いてみると、ほとんどの子がどこかで見つけているようです。つららができていたとか、水たまりに氷が張っていて踏んだら割れた。などといっていました。
お参りの後はみんな散歩に行っていったようで、昨日の散歩から帰ってきた3歳児は、帰ってきて一番に氷を見つけて遊んだことを報告してくれていました。今日、散歩に出かけた4・5歳児は、どこで見つけたのか大きな氷を持って帰ってきていました。私は出かけなくてはならず、4・5歳児の話しをゆっくり聞くことができなかったのが、残念です。
自然に心を向け、五感で触れて、たくさんのことを感じながら、育って欲しいと願います。

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