園長ブログ

聞く 2

2014/06/27

普段、私たちはあまり意識をすることなくいろいろな音を聞いています。耳には様々な音が同時に入ってきているはずですが、私たちは、同時に聞こえてくる音の中から、興味のあることや注意を向けたこと、自分に関係のありそうな情報を選び取って聞いています。このことを「カクテルパーティー効果」と呼ぶそうです。

カクテルパーティーでは多くの人が様々な会話をしていますが、その様々な会話の中から自分が会話している相手の声だけを主に選択して聞いたり、自分に関係のありそうな話しをしている人の声だけを聞き取ることができます。

たとえ、目の前で面と向かって話している人がいたとしても、他の人が自分の興味のある話をしているのが聞こえてくると、目の前の人のことは見ていても、その人の話は聞こえないで、隣の会話が聞こえてくることさえあるかもしれません。

私たちはそうやって何を聞くかを選んで聞いているのです。これを選択的聴取といって、1953年に心理学者のチェリーによって提唱されたそうです。

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