shigaraki (鞍馬山保育園 の投稿者) - 32ページ目 (186ページ中)

楽器ゾーン 6

2015/11/04

それまで子どもたちが、バラバラに好き勝手に鳴らしていた楽器の音が、少しずつまとまりだしてきたので、「子どもたちに教えたの?」と保育士の先生にたずねると、特に教えたわけではなくて、ただ子どもたちがわかりやすい楽譜を貼っておいただけだと伝えてくれました。子どもたちにしてみれば、園に来て楽器ゾーンに行ったら、何か紙が貼られている、どうやら演奏方法のようだ、という感じだったのかと思います。少しは先生に聞いたでしょう。「これなに?」「どうするの?」でも先生は、聞かれたら答えただけで、特に積極的に教えたわけではないようでした。

楽器ゾーンがオープンしてから物珍しさもあって、子どもたちは、それまで思う存分楽器に親しみ、好きなように音を出してきました。たしかに、うるさく感じることもありましたが、思う存分遊んで堪能した頃に、楽譜がお目見えしたので、これに従ってたたいてみよう、弾いてみようというという気持ちになったのではないでしょうか。きっと先生もタイミングを見計らっていたのだと思います。

それからは、楽器ゾーンから聞こえてくる音が、どんどん音楽になってゆくのがわかるのです。先生が教え込んだわけではないのにです。子どもたちが自分たちで工夫して曲にしていったのです。子どもたちの力のすごさを感じることができて、とてもうれしくなったことを思い出します。

楽器ゾーン 5

2015/11/03

楽器ゾーンがオープンすると、子どもたちは早速遊んでいました。

実は楽器ゾーンは昨年度のこの時期にも登場していたのです。1年前、最初に楽器ゾーンがオープンしたときには、何種類かの楽器が置かれていただけで、子どもが好きに音を出すことができるようになっていました。オープン当初、子どもたちはとにかく音を出したいという感じで、楽器に触れていたので、かなり賑やかな状態でした。
また、防音や吸音のことも特に考えていなかったので、小太鼓の音などかなり大きく響き渡っていましたし、子どもたちの音の出し方もそれぞれが思い思いなので、正直言ってかなり「うるさい」状態でした。

ところが、何日かすると、それまではバラバラだった太鼓がリズムを刻んだり、鍵盤ハーモニカがメロディーを奏でたりしはじめたのです。「どうしてだろう?」と思って、楽器ゾーンを見に行ってみると、楽器の前の壁には楽譜のようなものが貼ってありました。子どもたちはそれを見て、小太鼓や鈴、カスタネットでリズムをとったり、鍵盤ハーモニカでメロディーを弾いたりしていたのです。

楽器ゾーン 4

2015/11/02

年長児を中心に幼児クラスの子どもたちが様々な楽器を知り、触れる機会を持つことができたちょうどその翌日、年長の子どもたちは、「ふれあい音楽会」に参加しました。
「ふれあい音楽会」は、左京区の園長会と保育士会が協力して行っている行事で、京都市保育園連盟の施設、八瀬野外保育センターに左京区の保育園の年長児が集まって、京都市消防局消防音楽隊の演奏を聴き、防火や防災について学ぶ行事です。
消防音楽隊の皆さんは、子どもたちの好きそうなアニメの曲や、一緒に歌えそうな曲を演奏しながら、防火や防災について教えてくださいます。それだけではなくて、演奏している楽器も紹介してくださったそうです。その楽器の紹介を聞いて当園の年長児たちは、とても興味を持っていたようです。「あれ!保育園にあるのと同じや!」「きのう、音出してみたな!」などと興奮気味に話していたようでした。

子どもたちが楽器に興味を持ち始めた、ちょうど良いタイミングで、「ふれあい音楽会」に参加できて良かった。子どもたちが、楽器紹介であんなに盛り上がるとは思わなかった。先生はそんなことを言っていました。

きっと、自分たちが前日に見て触って十分堪能した楽器が紹介されたので、うれしかったのでしょうね。「あの楽器、保育園にあるのとおんなじ!」と行っている子どもたちの瞳はキラキラ輝いていたのだと思います。

楽器ゾーン 3

2015/11/01

防音設備を施した楽器ゾーンというと、ずいぶん立派に聞こえますが、階段を上がったところの廊下の一部をしきって、たまごの緩衝材をつり下げたものです。しかし、そこには鍵盤ハーモニカ、小太鼓、鈴、カスタネット、トライアングル、シロフォンなどが置いてあります。それから、そこには古い足踏みオルガンもあって、ペダルを踏んであげれば、ちゃんと音も出ます。

保育士の先生から聞いたのですが、楽器ゾーンのオープンにあたって、そこに置く楽器について、子どもたちと一緒に確認したそうです。名前は?どんな音がするのか?どう使うのか?などなど、話を始めると子どもたちはとても興味を持って、年長児を中心に、いろいろなことを質問していたそうです。

先生方が、子どもたちと楽器を繋げる努力をしてくださったからこそ、子どもたちは楽器に興味を持つことができたのだと思います。子どもたちのワクワク、きらきらにつながる第一歩だと思いました。

楽器ゾーン 2

2015/10/31

今年の楽器ゾーンは、吸音材を配置して昨年より少し進化しました。保育環境には、物的環境と人的環境ということがよく言われますが、空間的環境もとても重要な要素です。空間も物的環境とも考えられるかもしれませんが。

子どもたちの活動は大きく「遊ぶ」「食べる」「寝る」の場面に分けることができます。また、楽器ゾーンができたように、遊びのゾーンも、子どもたちに合わせて様々に構成します。それも空間ですが、そういった保育の機能を果たす場としての保育室の「つくり」も重要な空間的環境です。壁や床の色と材質、家具の色や形、照明の色、明るさ、音の響き方、聞こえ方など様々な要素が、そこにいる人たちの五感をどう刺激するのかをよくよく考える必要があります。

今、保育室の音環境がとても気になっています。どうも音が響きすぎる気がするので、何とか対策を立てようと考えているところです。保育室の音環境というのは意外に見過ごされがちですが、とても重要な要素だと思いますし、保育室の音環境に関する研究も進んできているようです。

今年の楽器ゾーンを作るにあたって吸音のために考えた、たまごの緩衝材も一つのアイデアです。少し前に行ったライブハウスにもたまごの緩衝材に似たものが天井の一部に貼り付けてありました。

いろいろなことを参考にして、子どもたちにとってより良い環境を構成してゆきたいものです。

楽器ゾーン 1

2015/10/30

先日、2階の幼児室の近くに楽器ゾーンがオープンしました。以前はオープンスペースの絵本コーナーだったところに簡単な間仕切りが作られました。角材で柱と梁を組み立ててベニヤ板を張った簡易な物なので、必要がなくなればすぐに撤去できます。こういった作業が得意な男性保育士の先生がいてくれるので、とても助かります。彼は1人で1時間もかからずに作ってしまいました。

楽器ゾーンなので、他の部屋に響く音を例え少しでも少なくしようというねらいで、間仕切りが作られたのです。それでも楽器の音は良く響きます。ですから、少しでも音の反響を軽減できたらと、今年はたまごの運搬に使う緩衝材を使って、吸音装置を作ってくれました。プラスティックでできたたまごパックではなく、段ボールの箱にたまごを入れるときに使う、紙のような素材でできた、でこぼこしたものです。それを壁の上の方につり下げる形で、設置しました。

たまごの緩衝材3枚、紐でつないだものを壁につり下げるという方法で施工しました。3枚の繋げ方にも工夫が凝らしてあります。緩衝材を、表-裏-表とつなぐと、片付けるときに屏風のように折りたたむことができ、コンパクトに片付けられるというのです。それだけではなく、裏-表-裏とつないだ物も作って、交互につり下げると、市松模様のようになっておもしろいかもしれない。と見た目も考えて作ったようです。良くそこまで考えるものだと、感心しました。

吸音や半経を防止する効果の程は、はっきりとはわかりませんが、先生は、音圧計を持ってきて、施工前と施工後で太鼓をたたいたときの音がどう違うのか、残響の長さはどうなのか、と測っていたのにも感心しました。施工後、劇的に数値が変化したわけではなかったようですが、私は、音の反響が少し少なくなった、音の響きがやわらかく感じられうようになったと思いました。

20151030_楽器ゾーン_1
20151030_楽器ゾーン_2

三七草

2015/10/29

チカラシバの生えているすぐ近くに、黄色い花をたくさんつけた草があります。背の高さは1mくらい、ずいぶん長いあいだ花をつけています。この植物も気になっていて、名前を調べようといろいろと試みてみましたが、どうもよくわかりません。ヒャクニチソウにも似ていますが、ちがうようです。今回はお寺の職員さんにたずねたら、「それは三七草というんです」と教えてくださいました。

中国南部原産の多年草。葉は不揃いなのこぎりの歯のような形で羽状に3~7くらいに分かれているので三七草と呼ばれるのだそうです。9月から10月に花が咲きます。
江戸時代の初めに薬草として輸入され、葉は虫刺されや止血に、根は吐血や強壮薬として用いられたといわれています。

どうやら日光を浴びると、ちょっと嫌な臭いを発するそうだということも教えてくださいました。身近にいろいろな草花が生きているにもかかわらず、意識をしないと見過ごしてしまっています。身近に生きている様々ないのちに心を運び、Sense of Wonderを持って見ると、楽しいことがいっぱいです。

子どもたちは、楽しいことや不思議を見つける天才です。子どもたちと一緒にいろいろなことに興味を持ち、不思議がる事を楽しみたいと思います。

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20151029_三七草_1

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チカラシバ

2015/10/28

園の近くでもいろんな草木があります。園の前の道端に大きなネコジャラシのような草が生えていました。ボトルを洗うときに使うブラシに似た大きな穂が特徴的なので、いつも見ていました。9月の終わりくらいでしょうか、急に気温が下がった朝のことです。その穂のブラシのように密集した毛に細かな水玉がたくさんくっついていました。

何だかとても美しく感じたので、思わずスマホを取り出して写真を撮ってしまいました。しかし、なかなか目で見たようなキラキラした感じを写し取ることはできません。人間の目ってうまくできていると思います。物理的な視覚情報だけではなく、それを補う様々な情報が、より美しく見せるのかもしれません。もちろん目の機能に限ってもすごいと思います。あんなにいろいろなものが見えるのですから。

普段何気なく見ている草でも、水玉がくっつく、というちょっとした変化で全く違う姿を見せてくれます。それも朝の限られた時間だけです。その時間を逃すとその美しさを見る事はできません。その時々の美しさを見逃さないよう、心を運んでいたいと思います。

いわゆる雑草と呼ばれる草なのでしょうけれど、どこかその存在が気になって、何という名前なのか知りたくなってしまいました。そこで、動植物に詳しいお寺の職員さんにたずねてみたら、「イネ科の野草」とかで調べるとわかるのではないですか。とアドバイスをいただきました。そこで、植物図鑑やインターネットで調べてみると、「チカラシバ」という名前だということがわかりました。根がしっかりとはっていて、茎も固く、引きちぎるのに力がいることから、その名がついたとも言われているそうです。
人から名前を教えてもらうのは簡単ですが、少し手間をかけて自分で調べると、忘れにくいものです。子どもたちが不思議に思ったときに、自分で調べられる環境を用意してあげると良いですね。

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20151028_チカラシバ_2

おまつり 3

2015/10/27

鉾と共に移動してきた松明は、次々と山門下の石段に立てられてゆきます。石段から鞍馬街道の一体はまさに火の海です。松明を立てると言うことは、下で支える男たちの頭上から火の粉が降ってくると言うことです。真っ赤に燃えた火の粉が、容赦なく半裸ともいえる男たちの、頭と言わず肩と言わず背中と言わず、降り注ぎます。首から肩は火傷だらけになるようです。

そうやってしばらく立てられ、役目を終えた松明は、順に松明置き場に集められ、そこで燃え上がります。消防団の方々が水をかけてくださるから何とかなりますが、それでも大きな炎が上がります。こうして、火祭は一つのクライマックスを迎えます。

山門前の石段下に立ち並んだ松明がなくなる頃、注連縄が切られ、御神輿の前で本田楽という子どもの田楽が奉納され、祝詞が上げられると、御神輿の渡御が始まります。神輿は動き出す前に左右に激しく揺すられます。そうして、二基の御神輿が一基ずつ山門前から鞍馬街道まで担いで下ろされますが、途中で選ばれた青年が御神輿の前の担い棒にぶら下がり、足を逆さ大の字形に広げる「チョッペンの儀」というのが行われます。御神輿の前の担い棒にぶら下がるのですから、かなり度胸のいることで、鞍馬の成人式の名残だとも言われています。

御神輿の渡御に当たっては、綱方といって御神輿の後ろの担い棒に長い綱がつけられています。由岐神社からの急な坂道を御神輿を担いで下ろしていた頃は、大勢でこの綱を引くことによって、ブレーキの役割を果たしたのです。この綱方は若い女性です。綱方をすると安産の御利益があるともいわれています。また、火祭では鉦と太鼓が重要な役割を果たしますが、これも女性の役割です。
昔から男と女が役割を分担し、生活してきたことの表れなのかもしれません。

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