2014年 6月

ハンバーガーやさん 1

2014/06/09

「おひるごはんをもっともっとたのしくしたい!」そんな思いで調理の先生方が中心になって始めてくださった「○○やさん」シリーズ、5月にはハンバーガー屋さんが開店しました。おおきなねらいは、「たのしくいただきます」ですが、そのなかでも、「子どもが選ぶ」ことをテーマにしてみたそうです。今までと同様、「いつ食べるか」そして「誰と食べるか」そして「どの種類を食べるか」を子どもたちに選んで欲しいというねらいがあったようです。

今度はハンバーガー屋さんを開店したい!そんな調理担当の先生方の想いを形にするために、話し合いました。せっかくハンバーガー屋さんを開店するなら、子どもが、「○○バーガーください」と選ぶことができるように、3種類くらいのハンバーガーを作りたいと、調理の先生達が3種類のハンバーガーを作ってくれることになりました。

ある日、職員のロッカールームにポストが設置されました。そのポストは毎月一定期間ロッカールームに設置されます。設置しているのは調理担当の先生方です。そのポストは、調理の先生方が新メニューの開発にあたって、全職員から「こんなおひるごはんやおやつがあったらいいなー」「子どもと一緒に食べたいごはんやおやつ」というテーマでリクエストを募集し、それを形にしよう!ということから始まったものです。

ハンバーガーやさんが開店したのも、このリクエストポストに入っていたリクエストがその始まりだったのです。「みんなの願いを形にしたい!」「みんなのやってみたいをサポートしたい!」「それが、新たなメニューの開発、その先の子どもの歓びや笑顔につながれば!」という調理担当の先生方の熱い想いから設置されたポストなのです。

年度の変わり目に、このポストに「ハンバーガー」というリクエストがはいっていたそうです。このアイデアを元にどうやってハンバーガーを子どもたちに提供すると良いのか考えた結果、ハンバーガー屋さんという形をとれば、子どもたちが楽しいだろうということになったようです。

「職員みんなの知恵を集めて、子どもの楽しくいただきますに繋げたい」調理担当の先生方の願いが伝わってくる取り組みに、心を動かされました。

きょうのごはん

2014/06/09

(ごはん)
・ごはん
・鶏のマーマレード煮
・ひじきのサラダ
・彩りスープ

(おやつ)
・ホットケーキ

・牛乳

 

 

*本日の鶏のマーマレード煮は見た目を意識して、茹でたキャベツを下に敷いてみました。

見た目が明るくなったので良かったと思います。

ひじきのサラダは、本日も完売でした!

生き物たち

2014/06/08

      ムシカリの花

自然の姿は、いつの間にか夏へと移り変わってきています。木々の葉は青々と茂り、雨にしっとりと美しく輝いています。1月ほど前には美しく咲いていたムシカリの花も見えなくなりました。園庭の木々も葉を茂らせて木陰を作ってくれています。

園庭に植えかえた柿の木も1年4カ月ほどが過ぎましたが、どうやら根付いたようです。2本植えたうちの1本は他の木の木陰に、もう1本は日当たりの良い場所に植えました。木陰に植えた方は葉っぱが大きく繁っているのに対して、日向に植えた方はあまり葉が大きくなっていないので日向の方は乾燥しすぎているのかもしれません。

リスがかくれているのがわかりますか?


同じように植えた木でも、環境によって全く違った姿になる。環境が成長に与える影響の大きさが感じられます。子どもたちには、良い環境を用意してあげたいものです。

山にはオオルリやアカショウビンといった鳥たちの声が美しく響いています。少し前にはツツドリも鳴いていました。冬には越冬していたヒナコウモリ達もずいぶん前に旅だっていったようです。

5月の終わり頃、朝早い時間にお寺に行ったら、なにやらちょこまか動いている小さな生き物がいます。

      一目散

よくみるとリスがお堂の回廊と近くの金木犀を行ったり来たり、とってもかわいらしい姿を見せてくれました。

夜、山道を歩いていると、すぐ近くの木の幹で何かが動きました。ライトで照らしてみると、大きなムササビです。長いしっぽまで含めると1メートル近くありそうです。突然ライトで照らされて、眩しかったのでしょう、枝の途中にうずくまってしまったので、写真を撮ってみようと思いましたが、ライトで照らしながらスマホを構えて撮るのは難しかったです。

いろいろな生き物がつながり合いながら生きているんですね。

     ムササビ

子どもから

2014/06/07

子どもが自ら環境に関わることによって発達してゆく。だから、様々な環境を用意して、子どもが興味を持てるようにしますが、そこには、こんな発達を遂げて欲しいという保育者の思いや意図があるはずです。ただし、保育者の思いや意図だけでは一方的になってしまって、子どもたちの学びは深まりません。どんなことをいつどんな方法で提示するのか、そのために必要なことは何か。全ての答えは子どもの中にあります。今のこの子達は何に興味を持っているのか、どう発信すればよいのか、子どもをしっかりと観て、理解していることが大切です。ですから、保育士の先生たちはいつも子どもたちひとり1人の今を考えながら、どんな環境を用意しようか、どう提示しようか、先生それぞれの役割分担は、と相談していますし、子どもたちの反応から、新たな展開につなげたり、子どもたちのことばを拾っては方向を修正したりしています。常に子どもから考えてくださっています。

それはなにも、保育士の先生に限ったことではありません。

当園のお昼ごはんの人気メニューのひとつに、五色きんぴらというのがあります。れんこん、いんげん、にんじん、こんにゃくに豚肉を加えて炒め煮にしたものです。子どもたちに人気のメニューなのですが、給食の話し合いの時に調理担当の先生達が豚肉をちくわに変えるという提案をしてくれました。人気メニューの食材を変えるのは調理担当者にとっては挑戦だと思います。

豚肉をちくわにかえた五色きんぴらができあがり、実際にいただいたら、とてもおいしくできていました。豚肉特有の油っぽさがなく、とてもあっさりとしていて、和風の味付けにぴったりでした。子どもたちも「こっちの方がおいしい」といって食べていたようです。
その時は仕入れの関係でつなぎにたまごを使っているちくわしかなかったので、たまごアレルギーの子どもにはちくわではなく、かわりにじゃこをつかったそうです。そうしたら、近くで食べていた子が「じゃこが、ええなー!」とポツッとひとこと言ったそうです。そのことばを聞いて、次回はちくわの代わりにじゃこで作ってみることにしたと話してくれました。

保育士の先生だけでなく、みんなが子どもから考えてくださっているのは、ありがたいことです。

きょうのごはん

2014/06/07

(昼食)
・ごはん
・焼魚
・五目納豆
・みそ汁

 

 

 

 

*今朝、給食室の前を通った子ども達が
「やったー!今日のごはん、納豆や!」と喜ぶ声が何度か聞こえ、ウキウキした気持ちで調理することが出来ました(^^)!

また、納豆が苦手な先生が
「納豆は食べれへんのに、五目納豆は食べられる!なんで!?嬉しい!!」と言って下さり、とても嬉しかったです♪

大きなキャベツ

2014/06/07

最近、保育園へ向かう電車の中や、帰りの電車の中でクイズ遊びが流行っています。
人気は野菜や果物のクイズで、主に4.5歳児の子ども達としているのですが、
先日、2歳児のAちゃんが先生クイズしよー!と声をかけてくれました。

Aちゃんの横へ行くと
「Aちゃんがクイズするな!こんな、こんな大きなキャベツはなーんだ?!」
と両手を目一杯に広げて、隣に座っていたBくんと私に問題を出してくれました。
私「ん?…キャベツ??」
A「ブッブー!」
B「わかった!カボチャや!」
A「ちがーう!」
私.B「なんやろう……」
A「こんな、こーんな大きいねん!」

Bくんと行き詰まっていたとき、ふとその日のオヤツを思い出しました。

私「もしかして、スイカ?」
A「ぴーんぽーん!!!」
B「なるほど〜!」

答が出たとき、AちゃんもBくんもすごく嬉しそうな表情を浮かべ
その場はふんわりとした優しい空気に包まれました。

またAちゃんとクイズ遊びをする機会があれば、食材の特徴と名前が頭の中で繋がっていけるようなクイズ遊びがしたいなぁ、と思いました♪

意図

2014/06/06

ただ子どもを遊ばせているだけではない、保育者の願いをもって、意図をもって環境を構成する。その環境に子どもたちが自発的に主体的に関わる。そのことによって、子どもは自ら発達してゆくのです。

保育所保育指針の第3章 保育の内容 1.保育のねらい及び内容(2)教育に関わるねらい及び内容、つまり5領域といわれるなかの「言葉」の領域は、第1章(総則)3.保育の原理(1)保育の目標の「(オ)生活の中で、言葉への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養うこと」をより具体化したものです。
言葉
経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。
(ア)ねらい
①自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう。
②人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合う喜びを味わう。
③日常生活に必要な言葉が分かるようになるとともに、絵本や物語などに親しみ、保育士等や友達と心を通わせる。

内容は

(イ)内容
①保育士等の応答的な関わりや話しかけにより、自ら言葉を使おうとする。
②保育士等と一緒にごっこ遊びなどをする中で、言葉のやり取りを楽しむ。
③保育士等や友達の言葉や話に興味や関心を持ち、親しみを持って聞いたり、話したりする。
以下⑫まで続きます。
⑫日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう。

「日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう」ことを子どもたちが経験するためにはどんな環境が必要なのか考えて環境を構成する必要があります。指針の解説部分には「お店屋さんごっこや郵便屋さんごっこのように、文字や記号のやり取りのある遊びを楽しみながら、文字などに親しみ、保育士等や友達と文字で伝え合う喜びが芽生えていくよう見守ることが大切です。」とあります。
郵便屋さんごっこが始めやすいように、お手紙が書くための紙と鉛筆、封筒や切手を用意し、ポストを置くなどの環境を用意します。ただし、子どもたちがその環境に興味を持って積極的に関わらなくては意味がないので、いつ、どうやってそれを提示するかをよくよく考える必要があります。そのために子どもたちをよく観て知っていなくてはなりません。文字を書くために手指が十分に発達しているか。ことばで伝える事ができているか、子どもたちの中で手紙をやりとりしたいという意欲が高まっているかなどなど、様々なことを考えないと、せっかく用意した環境も一過性に終わってしまいます。

きょうのごはん

2014/06/06

(昼食)
・ごはん
・コロッケ
・キャベツの和え物
・具沢山スープ

(おやつ)
・スパゲッティ
・りんごジュース

 

 

*本日のコロッケは、じゃがいもや玉葱、人参を和風味で炊いてから、マッシュして形成しました。
そのためか少し軟らかめになったので、揚げるのではなくスチームコンベクションを使い焼き上げました。
とてもソフトな食感のコロッケに仕上がり、子ども達もおかわりをしてくれたので残食はありませんでした!

想い・願い

2014/06/05

子どもがやりたいと思うことを思う存分できるようにすることが大切です。しかしそれは、子どもの好き放題にさせるということではありません。子どもひとり1人が最も発達を遂げることができるように、その子が自発的に関わる事のできる環境を用意することが必要なのです。「おもしろそうだからやってみよう!」「できるようになりたいから、やってみよう!」という気持ちが起こり、持続することで、はじめて集中して活動に取り組むことができるのです。ただ子どもを遊ばせているだけでは、十分ではありませんし、ただ遊ばせているだけで良いなら、または大人の指示通りに子どもを動かすだけなら、専門職としての保育士は必要ないことになります。子どもをただ放っておくか、口うるさく指示するだけなら、誰でもできてしまいます。

先ず、その子の発達をしっかりと把握することが大切ですし、その子の今を見る必要があります。その上で、その子に経験してほしことができるような環境を構成し、提示することが大切です。子どもが興味を持つことができるように、さりげなく置いておくこと、大人が楽しそうに遊ぶこと、楽しそうに遊んでいる他の子を見ること、事前に興味が高まるような活動をすること・・・いろいろな方法があると思います。

園で行う、全ての活動には意味があるはずです。全てが子どもたちの学びにつながっているのです。学びというと、学校の授業のように先生が前に立って一斉に「指導」するというイメージがあるかもしれませんが、乳幼児期の学びはそうではなく、子どもが自ら環境に関わる事によって達成されます。

保育者は、その子の発達のために経験してほしいことを常に考えています。その子の発達をよく観て理解し、子どもに学んで欲しいと思っていることがあります。保育者の意図ともいえます。その意図をもって環境を構成することで、子どもがおもしろそうだなと興味関心を持ち、自分もやってみたいという意欲をもって、取り組む事ができるように導くことが役割です。

保育は常に、願いや想い、意図を持って行われているはずです。

きょうのごはん

2014/06/05

(昼食)
・ごはん
・五色きんぴら
・小松菜の磯和え
・みそ汁

(おやつ)
・こふきいも

 

 

*本日の五色きんぴらは豚肉の代わりにちくわを使用して作ってみました。

炒めたちくわはふわっと膨らんで甘みが増し、普段の五色きんぴらとはまた違う風味になりました。

子ども達は「いつものより、こっちの方が美味しい!」との意見が圧倒的に多かったです!

スクロール