2014年 6月

丸ごと信じる

2014/06/04

子どもたちが、自然と3つのエリアの分かれた遊ぶこととなった公園での遊びの時間。子どもにとってみれば、総合遊具、ロープスライダー、自然という3つの選択肢があったことになります。ずーっとロープスライダーで遊んでいても良いわけですし、おもしろそうなことが見つかれば、それをしても良いのです。そうやって子どもが自由に遊びを選んで行う事を保証するためには「子どもを丸ごと信じる」ことが必要です。

子どもが遊んでいると、ずっと同じ遊びばかりしているように見えることがあります。ところが、見た目はそうだとしてもその子の学びは変化しています。同じことばかりやっているから発達していないのではないかと思いがちですが、そうではありません。子どもたちの中ではいろいろなことが変化しているのです。

ロープスライダーで遊んでいた子どもたちも、回を重ねる毎にボールにまたがるのが上手になってきましたし、スタートの時にそのまま放すか、少しだけ押してあげるかで子どもが味わえる感覚も変わってきます。ですから、子どもたちが慣れてきたら「ゆっくりがいい?早いのがいい?」と子どもたちに尋ねて選んでもらうようにしていました。もちろん、早いを選ぶと最後まで行って止まったときに大きく揺れること、だからロープをしっかりと握っていないといけないことを伝えたうえでです。ちょっと怖いなと思う子は、「ゆっくり」を選びますし、ちょっとスリルを味わってみたい子は「早い」を選びます。また、「早い」を選んで楽しそうにしているのを見て、挑戦しようと思う子も出てきますし、それでも「ゆっくり」を選ぶ子もいます。「早い」を選べば、ボールに座ってロープを足でしっかりとはさみ、手ではしっかりとロープをにぎっている必要があります。ロープスライダーという、ただ器具につかまって滑って行くだけに見える遊びの一部分だけを取り出してもそれだけちがいがあるのです。子どもたちが何を感じているかということも含めれば、その遊びを通して子どもが学ぶことは子どもによって千差万別ですし、同じ子どものなかでも学ぶことは変化してゆきます。もし、子どもがその遊びに飽きてしまったら、今のその子がその遊びから学ぶことがなくなった。ということなのではないでしょうか。

どうしても大人は、あれもさせたい、これもさせたいと自分の「させたい」を子どもに押し付けようとしますが、それでは子どもはおもしろくありません。遊びがおもしろくないということは、学びが少ないということだと思います。今、その子は自分にとって一番必要な遊びを選んでいるのだと、子どもを信じる事が大切だと思います。

きょうのごはん

2014/06/04

(昼食)
・ごはん
・ウインナー炒め
・ごぼうサラダ
・いとこ汁

(おやつ)
・ブルーベリージャムパン
・ヨーグルトドリンク

 

 

*本日の給食のごぼうサラダは定番の作り方をしましたが、いつも通り大人気で、すぐに完売しました。そして、ウィンナー炒めは主にソースで味付けしました。ウィンナーがしっかりした味をしているので、ソースでの味付けは薄味を心がけました。

何して遊ぶ?

2014/06/03

守山の畑に行くと、いつもお弁当を食べる公園に2種類の遊具が新たに設置され、子どもたちは、自分の遊びたい遊具で遊んでいました。

ローラースライダー係のおじさんになった私は、子どもたちが安全にローラースライダーで楽しめるように補助するのが仕事です。子どもが、確実に器具に取り付けられたボールにまたがったことを確認し、ロープを握って放さないようにとことばを添えて送り出します。子どもたちの楽しそうな顔が嬉しくて、夢中になってそんなことをやっていました。

子どもたちは、自分の番が来るのを待って列を作って並びます。最初のうちは長い列ができていたのですが、時間が経つと並んでいる子どもの顔ぶれがだいたい決まってきて、列の長さもある程度一定になります。

ふと、周りを見渡すと、総合遊具で遊んでいる子どものグループ、水車小屋の近くで、しろつめぐさを摘んで髪飾りを作つなど自然の物で遊んでいる子どものグループ、ロープスライダーで遊んでいる子どものグループと、大きく3つのエリアに分かれて遊んでいます。それぞれのエリアには先生がいて、子どもたちの遊びを見守っています。

誰がどうしよう、こうしようと計画し、指示したわけでもないのに、自然と3つのエリアに分かれて遊ぶという形になっていました。これは、子どもたちが自分の最も興味のある遊びをしたくて、そこで遊ぶことを選んだからです。もちろん水車小屋のまわりで、水車を見たり、ザリガニを探したり、遊具以外で遊ぶことを先生が提案したのかもしれませんし、先生の目の届かない遠いところへ行ってしまうのは危ないので、やめて欲しいとは伝えていたはずです。こうして、条件が許す中でできるだけ子どもたちが遊びを選ぶことを保証してあげると、子どもたちは自分が一番興味のあるところで遊びます。つまり、子どもが選んだ遊びがその子の今に一番適している遊びなのです。それを思う存分できるようにしてあげることで、子どもたちは育つのです。それが成り立つ前提として、「子どもを丸ごと信じる」ということが必要になってきます。

きょうのごはん

2014/06/03

(昼食)
・ごはん
・ブリの照り焼き
・ひじきの煮物
・豚汁

(おやつ)
・ヨーグルト

 

 

*本日の給食のひじきの煮物は使う食材をかえました。今までは、ひじき、大豆、人参、油揚げで炊くのが主だったのですが、いつもこれでは・・・・・と思い、給食会議で相談して、今回の食材にしました。ひじき、人参、油揚げ、万願寺唐辛子、糸こんにゃく、レンコンです。炒め煮にしました。万願寺唐辛子・・・・・子ども達どうかな?と少々不安でしたが、沢山食べてくれました。一安心しました。

公園で

2014/06/02

いつも、お弁当を食べる公園にお目見えした新しい遊具。子どもたちは大喜びでしたが、実は私はちょっと複雑な気持ちでした。

せっかく、園にはない広々とした草っぱらや、様々な草花、自然の素材がたくさんあるので、そういった物を使って、工夫して遊んで欲しい。そういう思いを持っていたので、遊具が新設されているのを見たときには、「園とは違った自然環境のなかで、思いっきり遊んで欲しいな。」という思いを持っていた私には、子どもの興味を全て集めてしまうような遊具がある方が良いのか、どうなのか、微妙なところでした。

とっても楽しそうな遊具があれば、子どもたちが遊んでみたくなるのは、当然のことで、逆に全く遊んでみたくならない子がいればちょっと困ったことです。

ですから、最初子どもたちは、おもしろそうなローラー滑り台付きの総合遊具に集まりました。そして、一通り遊ぶと子どもたちの中から、他の遊具や遊びの方がおもしろそうに思える子どもたちが現れるのです。もちろん、最初に遊んだ遊具が気に入ってそこで遊び込む子もいます。

私が、ロープスライダーのスタート係になったことで、ここでも遊ぶことができるのだとわかったのでしょう、ロープスライダーを体験してみたいという子の長い列ができました。

「遊具だけではなく、自然がたくさんあるよ」と心の中で言っている私もいましたが、実際にローラースライダーで遊ぶ子どもたちの楽しそうな顔を見ていたら、これだけ楽しく遊んでいるんだったら、この遊びがこの子達が今、楽しみたいことなんだろう。と感じました。

「こうした方が良いのになー」という思いは持っていて良いでしょうし、そういう思いを持って環境を構成することは大切ですが、遊ぶかどうかは、その子の自発性に任せ、子どもが、自分の発達に必要な環境のなかで、最大限の発達を遂げているんだと信じて、見守ることが大切なのだと思います。

きょうのごはん

2014/06/02

(昼食)
・カレーライス
・海草サラダ
・たまごスープ

(おやつ)
・マカロニきな粉

 

 

*本日の海草サラダは、きゅうりの食感を感じれるように少し厚めの輪切りにしてみました。

残食がほんのほんの少ししかなかったので嬉しかったです。

「無言」

2014/06/02

今年度入園してから私と距離をとっていた女の子がいました。何とか仲良くなろうと、話しかけたり、微笑みかけたり、時には少し距離をとってみたり。でもなかなか仲良くなれず・・・・・

どうしよう?どうしたらいいのかなぁ?

そんな想いのまま話しかけたり、微笑みかけたり・・・

以前に増して距離が遠くなった気がしました。

どうしよう、どうしようと思いながら時間だけが過ぎていきました。

そうして1週間ほどたったある日のことです。女の子のズボンが裏表反対になっている事に気づきました。思わず「ズボン裏表反対やで。履き直そうよ。」と声をかけました。

それを聞いていたお部屋の先生が「一緒に着替えてあげて。」と言ってくれたので、「よし、先生と着替えよう!!」と強い決心をしていいました。

女の子の表情はかたかったのですが、一緒にお着替えをしてくれました。

その後反省をしました。自分の心の中に迷いがあったから距離が出来ていたんだなぁと。私の心の状態が相手に伝わっていたなぁと。お部屋の先生も私の気持ちをわかっていてこういう場にしてくれたんだと思います。

今までごめんね。すごく嬉しい瞬間でした。

公園の遊具

2014/06/01

畑でさつまいもの苗を植え、いちご狩りを楽しんだあと、いつもの公園でお弁当を食べていたら、新しく遊具が設置されていることに気づいた子どもたち、お弁当を食べるのもそこそこに、早速、遊具で遊んでいました。

ローラー滑り台のついた総合遊具に登ったり、滑り台を滑ったりして楽しんでいましたが、しばらく遊んでその遊具のことがわかったら、隣にあるロープスライダーが気になり始める子どもたちが現れました。

同じように遊んでいても、ずっと滑り台で遊んでいる子もいれば、それはすぐに飽きて、違う物に興味を持つ子もいます。あたりまえといえばあたりまえです。その子どもが今、最も興味を持っていることを思う存分させてあげること。それが、子どもの発達にとって大切なことです。ですから、子どもが自らの意志で選ぶことを大切にしたいのです。

ロープスライダーに興味を持った子どもたちが、やってみようとしています。その遊具の構造は、ワイヤーを伝って移動する器具にロープがついていてその先にボールのようなものがとりつけてあるので、そのボールの上に乗ってロープを足ではさむような形で姿勢を作って滑るのが、最も安定して安全に滑ることができるようになっています。ところが、子どもたちにはおさえていないと滑っていってしまう器具をおさえながら、ボールにぶら下がる体勢を作るのが難しいので、最初のスタートの所はどうしても大人が手伝ってあげる必要がありました。

私自身も興味のあった遊具なので、最初に興味を持った子どもたちと、遊んでいたら、いつの間にか私がロープスライダーのスタート係になっていました。子どもたちが自力でボールのうえに登るまで、スライダーがスタートしないようにおさえるのが主な役割です。こどもがボールにまたがったら、ロープをしっかり持って放さないように伝えてから、スタートさせてあげるということをしていました。

最初のうちはそっと放していたのですが、もっと早いのが良いという子には、少し勢いをつけるように押し出してあげました。子どもたちは何度も何度も繰り返し遊びます。繰り返すうちにボールに登るのも上手になってきた子どもたちですが、それでも子どもの準備ができるまでは、器具が動かないように止めていないとならないので、私はそこを離れられなくなってしまいましたが、子どもは、歓声を上げて楽しんでいました。

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