shigaraki (鞍馬山保育園 の投稿者) - 111ページ目 (186ページ中)

お行儀

2013/02/06

ある日、ふと乳児クラスの給食風景が気になり、
ガラス越しにすこ~し見てみることにしました。

手でごはんの形を上手に整え、お寿司のように食べる子
野菜のごま和えをみそ汁にいれて食べる子
スプーンにごはんをのせ、それをみそ汁に浸して食べる子
魚の切り身を両手で持ち大事そうに食べる子…。

楽しそうに給食を食べる子どもたちの笑顔から
こんな食べ方したらおいしいでー!!
と声が聞こえてきたような気がしました。

そんなことを思いながら見ていると
こちらに気づいた男の子がスプーンを勢いよく振り上げて
「おいしー!!」と言ってくれました。

よく「お行儀が悪い」という言葉を耳にしたり口にしたりします。
もちろんマナーは大切ですが、文化によってマナーはちがいます。
先ずは楽しくおいしく食べること。
楽しくおいしく食事ができるなら
ちょっとくらいお行儀が悪くてもいいんちゃう?と
思ってしまった瞬間でした(笑)

見えないもの 2

2013/02/05

見えない存在である微生物について考える事が多くなると、そういう情報が飛び込んできます。というか、そんなことが目につくようになります。

ナショナルジオグラフィック2013年1月号の、「小さな小さな細菌の世界」という記事が目にとまりました。微生物学者ネイサン・ウルフ氏による記事です。

私たちが呼吸をすると、目に見えない数百万個の粒子が肺の中に入ってくるそうです。そして、その大半が細菌やウィルスなどの微生物です。その微生物のなかには、世界中を旅してきたものも含まれているといいます。

今、中国から漂ってくるPM2.5が問題になっていますが、様々な微生物も大気に乗って地球上を巡っているので、私たちは世界中の微生物を呼吸していることになります。大気に国境はありませんから・・・

微生物は、人間にとって有用な働きもしています。まず地球上の酸素の半分はシアノバクテリアという微生物がつくったそうで、植物が光合成をするようになったのも、このシアノバクテリアが関わっているそうです。

また、私たちの身体にも常在菌と呼ばれる微生物がたくさんいて、その数は人間の細胞数の10倍、重さは成人の平均で1,350グラムにもなるそうです。そして、それらが身体の各部分ごとに細菌叢(マイクロバイオーム)といわれる集合体を構成しているのです。皮膚、口の中、鼻の中、腸内など、それぞれの部分によって異なった細菌叢がある。だから「ヒトはひとつの生物であると同時に一つの生態系でもあるのだ」とウルフ氏は言っています。

私たちは「自分の身体」だと思っていても、多くの微生物と共に生きているのですね。

見えないもの

2013/02/04

近頃、見えない物や世界が気になっています。といってもオカルトではありません。小さな世界の話しです。以前、当園の子どもたちを自然観察に連れて行ってくださっていた方と土壌生物の観察をしたことがありました。山の土や落ち葉を少しすくって紙の上に広げてよく見ると、カニムシやヨコエビその他名前は忘れましたが、そこにはたくさんの小さな生き物が動いていました。足下の土を少しすくっただけでも、小さな虫がたくさんいるのですから、土の中には無数の生き物が生息しているのでしょう。普段は気づかずにいるだけなのです。

土の中にいる虫は捕まえれば見ることができますが、もっと小さな細菌やウィルスなどの微生物は、肉眼では全く見えない存在です。この見えない存在が大きな働きをしていることはみんな知っているはずですが、どうも意識に登りにくいように思います。

細菌というと、どうもイメージが悪くて病気を引き起こす原因となるなど、人間にとって都合の悪いものだと思われがちですが、それはごく一部のことで、悪さをしないものが大多数だそうです。それどころか有益な細菌は数多くいます。日本の伝統的な食べ物は、細菌などの微生物のおかげでできているものが多いではありませんか。味噌、醤油、酢、お酒、みりん、納豆、漬けもの・・・私たちの生活に欠かせない食べ物の多くが発酵によって作られています。最近、日本食が最も健康的な食事の一つとしてその価値が世界中で認められていますが、発酵食品に依るところが大きいと思います。細菌などの微生物がいなくては、発酵はしません。

細菌などの微生物は、多くの種類がいたるところにいるはずです。そして、それぞれが複雑に関係しあって働いているのだと思います。いろいろな微生物がうまくバランスを取り合って共に生きている。そんな、人間の目には見えない、小さな宇宙が私たちのすぐ近くに広がっているのでしょう。そして、それが私たちの生活に深く関わっているのではないでしょうか。

細菌?いえ、最近よくそんなことを考えてしまいます。

節分

2013/02/03

やわらかな日差しが降り注いで、とても暖かな節分になりました。朝10時頃の気温が5度もありました。昨日はもっと暖かく、朝7時頃でも8度近い気温でした。立春を待たずしてこの暖かさは過ごしやすいのですが、ちょっと暖かすぎて変な感じがします。この時期は「鞍馬の節分雪の中」といって、たいていは雪に閉ざされています。

暖かい日曜日の節分、お寺では節分追儺式の法会が奉修され、当園の5歳児たちが出仕していました。お寺と園からの依頼に、日曜日にもかかわらず、保護者の皆様にもご足労いただきました。

昨年も節分追儺式のことをブログに書いたように、追儺式とは平安時代に宮中で行われていた、鬼やらいの儀式のことです。方相氏という鬼を追う役の人が侲子と呼ばれる人々を従えて、内裏のなかをかけ声をかけながら巡り歩いた。そのとき、公卿は弓矢でそれを援護し、殿上人はでんでん太鼓を振って加勢したそうです。

お寺の法要でも、陰陽師によって豆が蒔かレたの値、方相氏が手にした矛と盾を3度打ち鳴らした後、「オー!オー!オー!」とかけ声をかけます。それから本殿の周りを巡って、何カ所かでかけ声をかけます。方相氏に付き従う侲子の役を園児達が行い、元気な声で鬼を追い払っていました。続いて桃の弓を使って葦の矢を放ち、災厄を除きます。

室町時代に作られた百科事典ともいえる『壒囊鈔(あいのうしょう)』には、「昔鞍馬山の僧正ヶ谷に住む2匹の鬼が都に乱入しようとしたとき、毘沙門天が出現され、三斛三斗の豆をもって鬼の目を打て。とお告げになり、災厄を免れたとあります。

子どもたちは行事に参加して何を感じたのでしょうか。

折り紙製作

2013/02/02

今年もみんながワイワイ楽しく、折り紙製作をしていこうと思っています。手先をつかい、時には細かい作業にイライラしたり、ちょっと投げやりになる子もいますが、周りの子が声をかけあい、お互い助け合いながら取り組んでいる姿はとってもカッコイイです。またひとつ大きくなったなー。と感じる瞬間です(笑)

今回は冬の動物をテーマに作ってみました。
みんなで冬をイメージする動物ってなに??と考え、たくさん意見が出た中から、今回はペンギンを作りました。

そして、それぞれのペンギンを大きな模造紙の好きな所に貼って遊んでいると、一人の子が『先生これペンギンランドなー。みんなここで遊んでる』と言ってくれて、『ペンギンランドで僕玉乗りしてる』と話し合うなかで想像が膨らみ、楽しく過ごすことが出来ました。

落語鑑賞

2013/02/02

今年も、玄武寄席という落語の会があり、鑑賞する機会に恵まれました。今年が第6回目です。土曜日と言うこともあったのか100名近い来場者で賑わっていました。なかには、近くに住む小学生がお父さんと一緒に来ている姿もあり、ほほえましく思いました。彼は卒園生で時々学童保育にも来てくれている子です。もちろん、学童保育に来ていた子どもたちも鑑賞していました。しかも最前列で。みんな正座で真剣に聞き入っていて、終わってからもとても喜んでいたそうです。噺家さんも最前列にいる子どもたちのことを気にかけてくださったり、他の聴衆の方々にも気にかけてもらっていたようです。子どもたちが様々な文化的なものに触れる機会はとても大切だと思います。学童保育と同じ建物の1階上で開催される寄席に参加しない手はありません。

出演された噺家さんは、笑福亭枝鶴さん、桂治門さん、月亭遊方さんです。一番聞きたかった笑福亭枝鶴さんの噺を時間の都合で聞くことができなかったのが心残りです。

桂治門さんの一席は、「牛ほめ」という噺で、池田のおじさんが普請した家を褒めに行くのですが、褒めことばがわからず、教えてもらった言葉を書いていってそれを棒読みし、最後に牛を褒めるところに「さげ」があるという噺です。おもしろいし笑えるのはもちろんですが、新たに知ることもあります。家を褒めることばで、「表は総一面栂造り」(総栂造りの表)、「庭が縮緬漆喰」(縮緬のようなしわを持たせた漆喰で塗った土間)「上り框が桜の三間半」(上がり框に用いた三軒半の桜材)、「畳が備後表の寄縁」(備後産の畳表を使った縁の狭い畳)「天井が薩摩杉の鶉杢」(うずらの羽のような木目模様の薩摩杉)などなど、建築に関するいろいろなことばがたくさん出てきました。褒めことばなので、高級材料や凝った作りなのでしょう。

最後に牛は、天角、地眼、一黒、耳小、歯違う。つまり、天角はつのが天を向いていて、地眼は眼が地を見ていて、一黒は体が黒い、耳が小さい、歯が食い違っている。と褒めます。ただ笑うだけではなく、興味深く聞かせていただきました。

月亭遊方さんは、現代のお話しで、夫婦でやっている小さな中華料理屋さんの噺でした。ダイナミックな動きも加わって、先の一席とは違ったおもしろさがありました。

こんな機会に巡り会えて、とても嬉しく思います。久しぶりに笑いました。小学生が楽しんでいたことがなにより嬉しく思いました。

噺家の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。

まめまき

2013/02/01

あっという間に1月が行ってしまい、2月がやってきました。節分、立春とつづいて、春はもうすぐです。このところ、春を先取りしたような温かさが続いています。節分あたりからまた寒くなるのかもしれません。

今年の節分は日曜日なので、園では少し早いまめまきをしました。保育士の「鬼は外、福は内。といって豆をまきますが、鬼とは何でしょう?」という問いかけから豆まきが始まります。「鬼は外」というけれど、実は鬼は自分の心の中にいるんだよ。ということを子どもたちに伝えようと、絵本などを使って楽しくわかりやすく話していました。しかし、心の中に鬼がいるといっても、それを理解するのは大人でも難しいことです。

仏教でいう三毒、貪(貪欲)、瞋(瞋恚)、痴(愚癡)が心の中に住む鬼だとも言われています。貪欲はむさぼる心ですし、瞋恚は怒りの心、愚癡は真理を知らない無知の心、この三毒があらゆる煩悩の根源なのです。

煩悩に支配されてしまうのではなく、真理を知って、貪りや怒りから心を解放すること。悪いことを切り捨てるのではなく、貪りや怒りにとらわれることのないよう心をコントロールして、悪いことを良いことに変えることができると良いですね。

保育士は子どもたちに、おともだちにいじわるしたり、夜更かしをしたり、好き嫌いをしたり・・・そんな心が鬼なんじゃないかなという伝えていました。話を聞いてまめまきをして、さあ終わりにしようかと思っていたそのとき、来てしまいました。手紙の予告通りに鬼が!太鼓の音と共に2体の鬼が部屋に乱入してきたのです。逃げて部屋の隅に集まる子どもたちが多いなか、年長の男の子2人が果敢に鬼に立ち向かっていました。とても勇気のいることです。

お昼寝の後のおやつは節分にちなんで、調理が恵方巻きといわれる巻き寿司を作ってくれました。かなり手間がかかったと思いますが、子どもにも食べやすいとてもやさしい味と大きさに作られていました。最近新しいメニューがよく登場するので、気をつけておかないと食べそびれてしまいます。おいしい恵方巻きはいただくことができました。

やったね!

2013/01/31

私が乳児クラスの掃除をしていると、「先生何してるの?」と幼児クラスのYちゃんがやってきました。
「掃除してるの」と話していると、担任の先生が呼びにきました。でもYちゃんは「イヤー!」の一言。なので私が誘ったらどうしはるやろう?と思い、「一緒に着替える?一緒に寝る?」と誘うと「うん!」という返事が返ってきました。

私は今がチャンス!と思い、「先生待ってるしお着替え2階から持ってきてくれる?」とお願いすると、一人で自分の部屋に帰って行きました。担任の先生にコソッと事情を話し見ていてもらうことにしました。すると、自分の洋服の入っているBOXを持って階段を降りて帰ってきました。そして何も言わず私の前で着替え始めて、その後も自分でリュックサックを背負い持ってきたり、布団も自分一人で持ってくると、張り切っていました。(途中少し手伝ってますが・・・)
そしてお昼寝準備が全部出来ると布団に入り、満足そうで、担任の先生や他の先生にも褒めてもらい、ニコニコ笑っていました。

本人のやる気と声かけするタイミングなどが合ったので、いつもはイヤー!と言っている事をやろう!と思えたのでしょうね。
私もとても嬉しかったです。

サプライズ

2013/01/31

今朝、5時半頃に玄関に行ってみると、ガラス越しに外が明るいので、日の出はこんなに早かったかな?と思いながら外に出てみると、西の空に傾いた月の明るさでした。27日の日曜日が満月だったので、まだまだ明るいのです。
空を見上げると、晴れ渡った空に美しく月がかかっています。空の色が深い青色に見えたのは月のせいだったのでしょうか。夜が白み始めていたからでしょうか。気温は0度、刺さるような寒さではなく、見上げる月が優しく、少し春めいて見えました。まだ明けきらぬ雲一つない空が、とても美しく感じました。

午前中は、用事があって園に行くのは昼になってしまいました。給食をお願いしていたので、早く行って食べなくてはと思いつつも結局1時近くになってしまい。子どもたちはみんな食べ終わっていました。急いでお昼をいただいて、事務仕事をしようとデスクについてしばらくすると、1人の職員が「園長先生ライトを消してください。」といいながら入ってきました。何があったのと聞いても「早く、早く」というだけなので、とにかくライトを消すと、別の職員が手作りキャンドルに火を灯して持って来ました。防災訓練?まさか?と思っていると、何人か職員が集まってきて
「お誕生日おめでとうございまーす!」
そういえば、今日は私の誕生日でした。手作りキャンドルに手作りケーキ、プレゼントまで用意してお祝いをしてくれて、まさにサプライズです。みんなの心遣いがとても嬉しく、心からありがとうをいいました。

みんなの笑顔がにこにこ並んでいるのを見たら、とてもうれしくて幸せな気持ちになりました。こんなに心を運んでくれるみんなに、私は無理ばかり言って困らせているかもしれない。そんな思いが浮かんできました。こんなステキな仲間と仕事ができることにもっと感謝し、みんな楽しく仕事ができるように頑張らなくてはと思いを新たにしました。

手紙

2013/01/30

先日の午後、厨房機器の点検にきてくださった業者さんを見送っていたら、年長の子どもたちが、血相を変えて飛んできました。みんなで、一斉にまくし立てるように何か言っています。普段なら、子どもたちもお客さんが帰るまで待ってくれるのですが、今回はそれどころではなかったようです。

先ずは業者さんにあいさつをしてから、「どうしたの?」と聞くと、みんなかなり興奮していて、一斉に話すので何を言っているのかわかりません。「先ずは深呼吸!」と子どもたちを落ち着かせてから話を聞くと、どうやら、「鬼から手紙が来た」と言っているようです。ひとりが長い巻き紙を見せてくれました。なんでも郵便受けの上に置いてあったのだそうです。

子どもたちは外に行った帰りには必ず郵便受けを見て郵便物があれば、私のところまで届けてくれるのです。園外に出ていた年長児が帰りがけに郵便受に乗っている長い巻紙を見つけたようでした。私に知らせた後は、みんなに見せに行くといって2階に上がって、キャーキャー、ワーワー言いながら、みんなに見せて回っていました。お昼寝から起きて寝ぼけ眼だった子も、鬼と聞いて目が覚めたようでした。

一通り見せたら、ランチルームに手紙を貼ってもらって、おやつの前にみんなで読んでいました。どうやら鬼の来園予告のようです。「友だちにいじわるする子、夜遅くまで起きている子、好き嫌いが多い子、そんな子がいないか保育園に見に来ると。」いうのです。

鬼が来ると知った小さな子どもが本当に泣き出してしまいました。すると年長児達は、「大丈夫!来いひんひて!何にも悪いことしてへんやろ?」「来ても私たちが守ってあげるから大丈夫」「ゆりぐみ(年長)はひまわりぐみ(年中)を守るし、ひまわりぐみさんはれんげぐみ(3歳児)を助けてあげて!」など年下の子が怖がらないようにはどうすれば良いかとか、どんなチームワーで鬼の来襲を乗り切るかといろいろとアイデアを出しあって考えていたようです。

こんなほほえましい子どもの心の中の世界を大切にしたいと思いました。

鬼からの手紙を見つめる子どもたち

スクロール