園のこだわり

見えないもの

2013年2月4日

近頃、見えない物や世界が気になっています。といってもオカルトではありません。小さな世界の話しです。以前、当園の子どもたちを自然観察に連れて行ってくださっていた方と土壌生物の観察をしたことがありました。山の土や落ち葉を少しすくって紙の上に広げてよく見ると、カニムシやヨコエビその他名前は忘れましたが、そこにはたくさんの小さな生き物が動いていました。足下の土を少しすくっただけでも、小さな虫がたくさんいるのですから、土の中には無数の生き物が生息しているのでしょう。普段は気づかずにいるだけなのです。

土の中にいる虫は捕まえれば見ることができますが、もっと小さな細菌やウィルスなどの微生物は、肉眼では全く見えない存在です。この見えない存在が大きな働きをしていることはみんな知っているはずですが、どうも意識に登りにくいように思います。

細菌というと、どうもイメージが悪くて病気を引き起こす原因となるなど、人間にとって都合の悪いものだと思われがちですが、それはごく一部のことで、悪さをしないものが大多数だそうです。それどころか有益な細菌は数多くいます。日本の伝統的な食べ物は、細菌などの微生物のおかげでできているものが多いではありませんか。味噌、醤油、酢、お酒、みりん、納豆、漬けもの・・・私たちの生活に欠かせない食べ物の多くが発酵によって作られています。最近、日本食が最も健康的な食事の一つとしてその価値が世界中で認められていますが、発酵食品に依るところが大きいと思います。細菌などの微生物がいなくては、発酵はしません。

細菌などの微生物は、多くの種類がいたるところにいるはずです。そして、それぞれが複雑に関係しあって働いているのだと思います。いろいろな微生物がうまくバランスを取り合って共に生きている。そんな、人間の目には見えない、小さな宇宙が私たちのすぐ近くに広がっているのでしょう。そして、それが私たちの生活に深く関わっているのではないでしょうか。

細菌?いえ、最近よくそんなことを考えてしまいます。

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