2012年 6月

興味・関心・熱中・楽しい

2012/06/08

今朝はとても良く晴れて気持ちの良い朝でした。午前中は用事があって京都に行っていました。そう書くと変ですよね。もちろん鞍馬も京都市内です。子どもの頃、近所のおばあちゃんたちが、京都の町中に行くことを「京へ行く」とおっしゃっていたのを思い出したのでそう書いてみました。今、考えてみると「町中へ行く」という意識と、「鞍馬はあくまでも鞍馬!」という意識があったのかなと想像してしまいます。

市内は気温が30度を超える暑さでしたが、鞍馬に帰ってきたら25度でした。午後からは天気予報通りの雨になりました。久しぶりの雨で、自然の生き物は喜んでいるでしょう。特にモリアオガエルは産卵を始めるかもしれません。

お天気が良く、気温も比較的高かったここ数日は、子どもたちは園庭での遊びを思い思いに楽しんでいる姿が多く見られました。今、子どもたちがよくやっているのは、泥だんご作りと、水遊びです。ぴかぴか光る泥だんごを一生懸命作っている姿や、築山から水を流したり、せき止めてためてみたり、水の流れ道を作ったりと熱中してあそんでいます。こんな子どもが熱中している姿の中にこそ、子どもの大きな育ちや学びがあるのです。

大人が作った保育計画通りに子どもを動かすことが、子どもが育つことではないと思います。まず、子どもが興味関心を持っているか、熱中してして取り組んでいるか、そういう姿を見る必要があります。興味関心を持ち、熱中して取り組んでいることの中にこそ子どもの学びと育ちがあるからです。

子どもは一人ひとり異なる存在です。大人も人によって興味関心が異なるように、子どもだって異なります。ですから、大人が複数の子どもたちに一斉に同じことをやらせようとすると、興味関心のない子が出てきます。かといって一人ずつの興味関心の全てに対応できる環境や機会を用意するのは難しいと思います。ですから子どもが自分で何をして遊ぶのかを選び取ることができる選択肢を用意しておくと良いのです。そうすれば、興味関心を持つ機会が増えます。それだけ、一人ひとりの子どもが育つ機会、学ぶ機会が増えるということです。

子どもが遊び始めるのに、大人が誘いかけたり、一緒になって遊んだりするきっかけが必要なことはありますが、子どもが熱中しだしたら、大人は少しずつ離れていった方が良いと思います。

子どもが目をキラキラ輝かせて全身全霊をかけて取り組んでいる姿は、見ていても嬉しくなります。何かをさせようとしても、できない、しないからといって躍起になってやらせようと叱りつけているのは子どもも楽しくありませんし、大人も楽しくありません。誰も楽しくないしハッピーでもないことを一生懸命する必要はありませんものね。

きょうのごはん

2012/06/08

・ごはん

・だしふりかけ

・魚のあんかけ

・ひじきの煮物

・具沢山汁

 

泥団子作り

2012/06/08

いつもどうり園庭で遊んでいるとAちゃんが「先生一緒に団子作ろう」と誘ってくれたので一緒に団子作りスタート!!!

すると続々と園児が集まり5〜6人で作っていました。途中で壊れてしまう子、形が気にいらず潰してしまう子もいましたが、また最初からやり直していました。

私が一番感心した事はBちゃんが「お団子作りたい」とゆうと、みんながBちゃんに1から教えてあげている姿です。とってもかっこよく異年齢の関わりっていいもんだなあー。と思いました。

まだまだ完成までに時間はかかりますがみんなで少しづつ完成させ一緒に喜び合いたいと思います。

結果志向・学び志向

2012/06/07

毎日、とても良い天気が続いています。昨日の京都の最高気温は28,8度、今日の予想最高気温は30度なので、市街地でははかなり暑くなってきているのでしょう。鞍馬では、動けば汗ばむものの戸外で気持ちよく過ごせる日が多く、子どもたちは園庭でそれぞれ様々な遊びに熱中しています。そろそろ雨が多くなり、梅雨入りのころですが、そんな気配もありません。雨が多くなる前に思いっきり外で遊べると良いですね。

子どものすることの結果に注目するのか、プロセスに注目するのかという話題を続けてきました。「ほめる」ことについても書きましたが、少しわかりにくかったかもしれませんので、整理しようと思います。

「ほめる」こと自体が全て好ましくないというのではありません。大切なのはどこをほめるか、どこに注目するかということです。

できる、できないといった結果ばかりに注目していると、子どもも結果ばかりを気にして、できないことはやらなかったり、失敗しそうなことにははじめから取り組まない、難しそうなことはすぐにあきらめてしまうという傾向が強くなります。こういう子どもたちを「結果志向」というそうです。逆に、取り組もうとしている姿勢や、あきらめずに挑戦する姿勢に注目すると、たとえできなくても失敗しても興味や関心を持って取り組み、結果ばかりを気にせず、取り組んでいること自体がおもしろい、楽しいと感じるようになるそうです。こういう子どもたちを「学び志向」というそうです。
いろいろなことで伸びるのは、学び志向の子どもたちだと思います。ですから、大人が子どものどこに注目するかで、子どもの育ちは大きく左右されてしまうのです。

それは保育の中でも同じです。大人が望む通りの結果を求めよう、大人が思うように子どもを動かそうと、結果ばかりに注目したり、結果ばかりをほめたりすると、ここでも子どもたちが結果志向になってしまいます。また、大人が子どもを操ろうという下心を持って発することばを子どもはすぐに感じ取ってしまいます。子どもを一人の人格として認め、素直な心で共感して発することばこそが子どもの心に届くのだと思います。大人が子どもを操ろうとして注目したり褒めたりすることは避けた方が良いと思います。もちろん、子どもを叱りつけて大人の思うように動かそうとするのは論外です。

すいか

2012/06/07

おやつにスイカが出ました。

次の日の朝の集まりの時に「すいかのたね」という絵本を選ぶと

「昨日すいか食べたなぁ」「美味しかったなぁ」と口々にお喋りが始まり興奮気味のみんなでした!

そこで、みんなに「スイカ育ててみよっか」と提案し、園の畑にスイカの苗を植えることにしました。

絵本では、芽が出てどんどんツルが伸びて部屋の中のベッドルームまでスイカだらけになります。

「どうする??どんどん大きくなって、みんながお昼寝してる二階までツルが伸びてきたら・・・」

と投げかけると 頭の中で想像して「えぇーッ!!」と満面の笑みを見せるみんな!!

こういうやりとりがたまらなく楽しいですね!

スイカとみんなの成長を見守りつつ、どうか大切に育てていきたいと思います。

ほめる

2012/06/06

金星が太陽の前を横切る「金星の太陽面通過」がありました。鞍馬はとても良く晴れていたので、観測めがねを使って見ることができました。まるで太陽の顔にできたほくろがゆっくりと時間をかけて移動しているかのようでした。お寺の本殿前で観察していらっしゃる参拝者の姿もありました。最近は様々な天体ショーが繰り広げられ、人々の関心が宇宙や天体に向いているようです。特に、太陽に関する話題が多いよなので、太陽に注目する機会が多くなります。

子どもを見るときには、その子の興味関心と意欲、繰り返しチャレンジすることに注目したいと書きました。
大人が、子どもができるかできないかという結果ばかりに注目していると、子どもも結果ばかりを求めようとします。ですから、逆上がりができる子はどんどんやる一方で、少しやってみてできなかったら、できないという結果ばかりを気にして、あきらめてしまう。繰り返しチャレンジするということをしない子も出てきます。できたか、できないかという結果を重視するということは子どもを評価することに繋がります。

子どもを「ほめる」ことがあります。私は、子どもを勇気づけるという意味から「ほめる」と良いと思っていました。よく「○○ちゃんすごいね!」と子どもをほめることがあります。心からすごいと思って、素直に感動を伝えるのならそれは良いと思います。しかし、大人が自分の思うようにさせたいから、思うとおりに子どもを動かしたいから、大人が望む結果を示した子どもをほめてしまうことがあります。また、誰かをほめることによって他の子にも同じようにさせようとしがちです。それは大人が望む結果を子どもに強要してしまうことにはならないのかと考えてしまいます。

結果をほめることばかりだと、子どもは自分の興味や関心、意欲からではなく、大人にほめられるために、何かをやろうとするようになります。逆にほめてもらえないとやらなくなってしまいます。そうはなって欲しくないと思います。

ですから、「ほめる」というよりも「寄り添う」のが良いのかと思います。それとも「励ます」「勇気づける」でしょうか。結果だけに注目しない、結果だけで子どもを見ない。子どもを評価しないということを心にとめておきたいと思います。

きょうのごはん

2012/06/06

・ごはん

・ウインナー炒め

・春雨のマヨネーズサラダ

・吸い物

嬉しかった事

2012/06/06

この間、仕事帰りの電車で「鞍馬の先生ですか?」と隣に座っていた女の人が声を掛けて下さいました。いきなりの事でビックリ!したのですが、小学校の先生で、「田植えされたんですか?」とも聞かれ、またまたビックリ!どうも妹、弟について親子遠足に来てくれていた小学生が学校で先生に話してくれていたようです。

小学生には楽しんで貰えてたのか少し心配していたので嬉しかったです。そして、卒園したこどもの名前が数名でてきて、「頑張ってますか?」と聞くと「みんな頑張ってますよ!」と答えて下さり、少しホッとして嬉しく思いました。

そしてなにより一人一人を認めて貰っていて、とても嬉しかったです。自分がしてきた保育はこれでよかったのか?とよく自問自答します。答えはすぐには見えません。でも自分達の力で一歩ずつ歩いて行ってるなと感じた時、よかったのかな・・・と少し思えます。こども達が笑い、頑張ってる姿を見ると私も頑張らないと!と思います。

過程と結果

2012/06/05

今日は二十四節季の芒種 (ぼうしゅ)です。穀物などの種をまく頃という意味だそうです。九州南部が梅雨入りしたというニュースが流れていました。潤いの季節がやってきます。

園庭で、懸命にのぼり棒に取り組んでいる3歳児たちの姿がみられます。真剣な顔つきで一生懸命に取り組む姿から溢れんばかりの意欲が感じられます。

子どもを見るときに「Aちゃんは○○ができる」「Bくんは△△ができる」という見方をしてしまうことがあります。できるかできないかは目に見えてわかりやすく、できないよりはできる方が良いとは思いますが「できるか、できないか」というのは結果です。

それに対して、「やってみる」ということがあります。「何かおもしろそう。」「やってみたい。」「むずかしそうだけどやろう。」という子どもの気持ちと、そこから導き出される挑戦や努力です。できるようになるかならないかは別として、その過程です。

どちらに重点を置いて見るかによって、子どもを見る目や、子どもの姿の見え方がずいぶんと違ってくるのではないでしょうか。

例えば、鉄棒で逆上がりをするということを見てみると、身体的能力の高い子はすぐに逆上がりができますが、運動が苦手な子はなかなかできません。なかなかできなくてもやりたいという意欲をもって、繰り返しチャレンジする姿をみることがあります。

すぐにできてしまう子は、できるという達成感を少しは味わえますが、何度もチャレンジする過程を経験することは少ないと思います。なかなかできない子は、できたという達成感を味わうまで時間はかかるかもしれませんが、チャレンジする過程をたくさん経験できます。単純にどちらが良いというのは難しいかもしれませんが、どちらかというと結果よりもやってみようという興味関心と意欲や繰り返しチャレンジすることに注目したいと思います。

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