2012年 12月

天狗いた!!

2012/12/26

先日、電車ぐみの帰り道。

電車ぐみは、2〜5歳児の電車通園している子どもたちです。

山門から石段を降りていると、一人の男の子が

〝あー、天狗いたー!〟と向かいの山を指して言い始めた!

どこどこ〜?ほんまや〜、赤いの〜!!と口々に^_^

私にも見えました…赤いの!私の頭には下駄を履いた赤い天狗が思い浮かんだのですが、
みんなの頭にはどんな天狗が思い浮かんでたのかな〜??

クリスマス

2012/12/25

今年もクリスマスがやってきました。町は美しいイルミネーションで飾られ、どこかわくわくするという人も多いのではないでしょうか。そして、子どもたちのいちばんの楽しみはもちろんプレゼントでしょう。

クリスマスって何でしょう?もちろんイエス キリストの降誕をお祝いするのがクリスマスです。少なくともキリスト教ではそうですし、「クリスマスって何の日?」と聞くとイエス キリストが生まれた日と答える人が多いと思います。私も全くキリスト教の行事だと思っていましたし、事実そうです。

子どもたちは、プレゼントをはじめとして、いろいろ楽しいことがあるので、1年のうちでも大好きな日の一つだと思います。子どもたちのこの嬉しい気持ちを大切にしたい。でも、ただプレゼントをもらえる日にしてしまうのは、ちょっと違うような気がする。と思っていた私は、子どもたちに「クリスマスって何かな?」と聞いてみました。圧倒的に多かった答えが「サンタさんが来る日」でした。そこでひとこと言いたくなりました。「あのね、クリスマスというのはね・・・」でも、それはやめて「わかった人がいたら教えて」とだけ言いました。子どもたち一人一人にそれぞれのクリスマスがあって良いのだと思ったのです。

先日のブログで「冬至」を取り上げたときに、冬至について調べているうちに、クリスマスは、もともと冬至の行事なのだと知りました。

世界中に冬至にまつわる様々な風習があるそうです。冬至は昼が最も短く夜がもっとも長い日です。昔の人にしてみれば、冬至に向かって太陽の出ている時間が少しずつ短く、そして寒くなってくる時期は、どこか心細く感じます。そして、冬至を境に太陽が復活するかのように昼が長くなってゆく事は希望につながると思います。だからこそ、冬至をひとつの節目とするところが多いのかもしれません。

以前、10月のフィンランドに行ったことがありました。その時感じたのは「暗いな」ということです。10月でも太陽が昇ってくるのは遅いし沈んでゆくのは早いのです。つまり暗い時間が長いのです。雪も積もり始めていましたし寒いのは当然ですが、夜が長いというのは気が滅入る原因になりかねないと感じました。旅行で少しいただけでもそうなのですから、住んでいる人にとっては、昼が長くなるというのは喜びなのだろうと思います。

自然に翻弄されながらも自然に寄り添って生きていきた人間、自然の移り変わりにを敏感に感じ、意味を見いだしてきたのだと思います。新しい太陽の誕生を喜んで迎える。そんな自然で素直な心が、クリスマスを生み出したのかもしれません。

きょうのごはん

2012/12/25

・ごはん

・魚のあんかけ

・ひじきの煮物

・具沢山汁

クリスマス会

2012/12/25

クリスマス会の当日、始まる前から発表会の時に着た赤いサンタ服に着がえ、赤い三角帽子をかぶって鏡の前に立ち、嬉しそうにしていた、すみれぐみさん(1歳児クラス)

発表会の時には赤い服に着がえなかったAちゃんもサンタさんが来たら着がえると言っていて、サンタさん登場と同時に本当に着ていました。

サンタさんから頂いたプレゼントを下に降りてからすぐに大事にしまって、そのカバンの中を何度も確かめていたのはBちゃん。

クリスマス会の日、妹のCちゃんが、お休みしていたので「クリスマス会にCちゃんも来れたら良かったのにね〜」と言うと、「Cちゃん、サンタさん見たらエ〜ンエ〜ン泣くから…」と言っていたのは、お兄ちゃんのD君。

「サンタさんからのお菓子、お母さんにもあげる?」と聞くと「嫌や〜」と言っていたのに、妹のCちゃんにはあげる?」と聞くと、うんと、うなずいていたD君。サンタさんに会えた事がよっぽど嬉しかったようで、給食の時もサンタさん来たね〜と持ちきりでした。

触るということ 4

2012/12/24

運動行為を共有することが共感することにつながる。共通する運動行為があるからこそ、他者の行動・運動を見たときに自分が同じ行動、運動をしているかのように感じることができ、共感できるのでしょう。誰かが頭をぶつけるのを見て「痛そう!」と感じるのは、自分が頭をぶつけるという運動行為とそれに伴う「痛い」という感覚がなければ感じられないと思います。相手の行為を見て、あたかも自分自身がそれを行っているかのように反応する脳の神経回路、ミラニューロンが働くためにも共通する運動行為が必要なのでしょう。

そういう意味からも赤ちゃんは先ず「動く」ことからはじまるのです。大人は視覚優位なので、「見る」→「聞く」→「考える」→「動く」という順で外界を認知し行動しますが、乳児は「動く」→「触れる」→「見る」→「考える」という順なのだそうです。つまり、最初は運動することで触覚から情報を得、そして聴覚、視覚と感覚の主座が変わってゆくにしたがって、それらの感覚を動員して外界を認知してゆくのだと思います。運動と感覚が相互作用することによって発達してゆくということなのでしょう。

赤ちゃんには共感覚というのがあるそうです。赤ちゃんに目隠しをしてしばらくの間、おしゃぶりを吸ってもらいます。そしてそのおしゃぶりを赤ちゃんの口から離して目隠しを取り、いくつかの他の形のおしゃぶりに混ぜて赤ちゃんに見せると、自分の吸っていたおしゃぶりを一番よく見るそうです。つまり、口や舌から入ってきた触覚刺激を視覚的に認識している、言い換えれば口で見ているということです。

赤ちゃんの口は大人が思っているより忙しそうです。母乳を飲む以外にも、共感覚のように口で見ることもしていますし、口で探ることもしています。触覚をフルに使っているのです。赤ちゃんに取っての触覚は大人にとってのそれとは意味合いが違うようです。

触るということ 3

2012/12/23

赤ちゃんは、おかあさんのおなかの中で、あらゆる動きをしています。笑顔、しかめっ面、いろいろな表情もしています。YouTubeには4Dエコーの動画があるので、おなかの中で盛んに動く赤ちゃんの動画を見ることができます。表情というのは顔の筋肉の運動ですから、顔の筋肉も動かしているのです。これは豊かな表情を作る練習をしているのかもしれません。生まれ出てからステキな笑顔で大人にほほえみかければ、大人は喜んで面倒を見てくれるのですから、特に笑顔の練習はしておく必要があるかもしれません。自分では何もできない赤ちゃんは、大人に面倒を見てもらわないと生きて行けないので、大人が面倒を見たくなるように仕掛けている。これが赤ちゃんの生存戦略だといわれています。

赤ちゃんが様々な表情をすることは、コミュニケーションを深めるために必要な方法なのです。表情の少ない子は、コミュニケーションが苦手、表情が読めない、共感しにくい等の特徴が現れることが多いそうです。

共感することが大切だと言われていますが、共感するためには運動行為が共有できている、共通する運動行為が存在することが重要なのだそうです。自分の運動を通して共感するということなのだと思います。

共感を司っているといわれる脳の神経細胞にミラーニューロンというのがあります。このミラーニューロンはイタリアにのパルマ大学のジャコーモ・リッツォラッティ氏らによって、1996年に発見されました。実験のために電極を埋め込まれたマカクザルが、研究者が食べ物を拾ったのを見たときに、マカクザル自身が食べ物を取ったときに反応するのと同じ脳の反応をしたのです。鏡のような働きをするのでミラーニューロと呼ばれるそうです。ミラーニューロンが関わっているのではないかと考えられている機能は、他者理解、共感、言語などいろいろあるそうですが、まだまだこれからの研究を待たなくてはならない部分も多いようです。

赤ちゃんが笑うことで、大人の笑顔を引き出し、少しずつ共感させ、共感し、コミュニケーションを深めてゆくのでしょうか。そのために赤ちゃんはおかあさんのおなかの中で様々な表情を練習しているのかもしれません。

触るということ 2

2012/12/22

赤ちゃんはお母さんの中の中で様々な動きをしているそうです。驚いたようにびくっとする動き、しゃっくり、首を後ろに曲げる、顔を回す、手で顔を触ることなどをはじめ、たくさん動いています。

一番早く出現する感覚は触覚で、妊娠8週くらいから動くことで触覚を使っているのです。次に使い出すのが聴覚ですが、これは20週を過ぎてから機能するらしく、胎児の期間のほぼ半分は触覚だけで生きているといえます。

おなかのなかでは自分の指を口にもってゆく、いわゆる指しゃぶりもしています。この指しゃぶりというのは、当たり前ですが口と指が触れることです。口も指先もとても敏感な部分であり、触覚が最も早く出現する場所なのだそうです。指しゃぶりをすることで口で指を知り、指で口を知る、それが自分の身体を知ることにつながってゆくのかもしれません。また、指しゃぶりをよくする手が利き手になることが多いと言うことも知りました。

最近は技術の進歩で、お腹の中の胎児の様子が3Dエコー(立体画像)や4Dエコー(立体動画)で見ることができ、赤ちゃんの動きまでよくわかるようですが、胎児を研究するために未熟児を観察するという方法もあると知りました。赤ちゃんは早く生まれてしまっても、NICU(新生児集中治療室)でお母さんのおなかのなかとほぼ同じ発達をたどるのです。そんな赤ちゃんは、を観察していると、自分の身体のいたるところを触っています。頭から足へと触ってゆく傾向があるそうです。もちろん口も触っています。

小西先生は口は感覚器官だとおっしゃっていました。なのに、感覚器官としての口の役割は、あまり保育では活かされていないのではないかという問いかけをしてくださいました。

確かに「五感をしっかりと使う」といっても、触覚というと、すぐに手、指先と結びつけて考えてしまいますが、触覚は全身の感覚です。しかし、口となると何でもかんでも口に入れるのは衛生的でない。という思いが先立ってしまって、積極的に保育に取り入れることを躊躇しがちです。口をどう使うのか。ある程度衛生的に口で触ることをたくさんさせてあげるような環境があると良いかもしれません。

冬苺

2012/12/22

ある日、年長クラスのRくんが
「今日のおやつはなんなん?」と聞きにきました。
「ヒントは…寒い季節がくるとおいしくなるくだもの!!」とヒントを出すと
Rくんは悩んで悩んで…
「わかった!!冬苺や!!」と答えました。
年長クラスはお散歩で冬苺を摘み食べることもあるそうで
お山にある保育園ならではの答えだなぁ、と感心しました。
ちなみにその日のおやつは、みかんでした(^_^)

冬至

2012/12/21

今日は二十四節季の冬至です。1年のうちで昼が一番短く、夜が長い日です。この日を境に昼が長くなってゆくので、この日を1年の始まりと考えていたこともあるといわれています。現代の便利な生活では、それこそ昼夜の長さをそれほど気にせずに過ごそうと思えば過ごせます。しかし昔の人にとってはとても重要なことだったのだと思われます。冬には太陽が見える時間がどんどん短くなってゆくのですから、不安でしょうし、冬至を境に少しずつ昼が長くなってゆくというのは嬉しいことだったのではないでしょうか。世界の各地で、冬至にまつわる行事がいろいろ行われているようです。特に北極圏などの高緯度地域では、太陽も高くは昇らず、日が昇ったと思ったらすぐにまた長い夜がやってくるとなると、昼が長くなるのは待ち遠しいことだと思います。クリスマスの起源はこの冬至のおまつりだともいわれています。

日本の冬至といえば、かぼちゃにを食べることとゆず湯が有名ですが、ビタミンやカロチンを多く含むかぼちゃは野菜の少ない季節に栄養を補給するのに良いので食べられるようになり、冬至にかぼちゃをたべると風邪をひかないなどといわれるようです。

ゆず湯は江戸時代頃からはじまった習慣のようで、血行をよくする効果があり、冷え性や風邪の予防などに効果があるとされています。

ゆずといえば、11月のある日、園に行くと柚のとても良い香りがしていました。香りに誘われて、保育室の方へ言ってみると。たくさんのゆずを保育士と調理員が鍋で煮ているのです。このゆずどうしたのと聞くと。園庭の生け垣に柚の木があってたくさん実がなっていたので、ゆずジャムを作っているというのです。そういえば、そんな木があったなくらいにしか覚えていなかったので、これほどたくさんのみをつけているとは、驚きでした。ゆずに砂糖を加えて煮詰めてジャム状にしたものを、お湯で薄めてゆずジュースにして子どもたちと飲んでみようとしていたようです。

少し味見をさせてもらったのですが、かなり苦味があるように思ったので、子どもが飲むのか少し気になりましたが、その日はあいにく出かける予定が合ったので、子どもたちと一緒にいただくことはできませんでしたが、あとで様子を聞くと、みんな喜んで飲んでいたそうです。自分たちが収穫したゆずがジュースになって出てきたのですから、嬉し飼ったのだと思います。

こういった自然の食べ物を見つけて、子どもたちと工夫しながらいただくのって、ステキだと思いました。

たくさんとれた柚の実

  鮮やかな色のゆずジャム

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