園のこだわり

触るということ 3

2012年12月23日

赤ちゃんは、おかあさんのおなかの中で、あらゆる動きをしています。笑顔、しかめっ面、いろいろな表情もしています。YouTubeには4Dエコーの動画があるので、おなかの中で盛んに動く赤ちゃんの動画を見ることができます。表情というのは顔の筋肉の運動ですから、顔の筋肉も動かしているのです。これは豊かな表情を作る練習をしているのかもしれません。生まれ出てからステキな笑顔で大人にほほえみかければ、大人は喜んで面倒を見てくれるのですから、特に笑顔の練習はしておく必要があるかもしれません。自分では何もできない赤ちゃんは、大人に面倒を見てもらわないと生きて行けないので、大人が面倒を見たくなるように仕掛けている。これが赤ちゃんの生存戦略だといわれています。

赤ちゃんが様々な表情をすることは、コミュニケーションを深めるために必要な方法なのです。表情の少ない子は、コミュニケーションが苦手、表情が読めない、共感しにくい等の特徴が現れることが多いそうです。

共感することが大切だと言われていますが、共感するためには運動行為が共有できている、共通する運動行為が存在することが重要なのだそうです。自分の運動を通して共感するということなのだと思います。

共感を司っているといわれる脳の神経細胞にミラーニューロンというのがあります。このミラーニューロンはイタリアにのパルマ大学のジャコーモ・リッツォラッティ氏らによって、1996年に発見されました。実験のために電極を埋め込まれたマカクザルが、研究者が食べ物を拾ったのを見たときに、マカクザル自身が食べ物を取ったときに反応するのと同じ脳の反応をしたのです。鏡のような働きをするのでミラーニューロと呼ばれるそうです。ミラーニューロンが関わっているのではないかと考えられている機能は、他者理解、共感、言語などいろいろあるそうですが、まだまだこれからの研究を待たなくてはならない部分も多いようです。

赤ちゃんが笑うことで、大人の笑顔を引き出し、少しずつ共感させ、共感し、コミュニケーションを深めてゆくのでしょうか。そのために赤ちゃんはおかあさんのおなかの中で様々な表情を練習しているのかもしれません。

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