2011年 11月

冬イチゴ採りに出かけて

2011/11/19

朝から秋晴れの散歩日和。さくらぐみ(2歳児)今回は電車に乗って木野まで冬イチゴ採りに行こうという事で出発!木野駅で降りてすぐのところに冬イチゴがいっぱいあると聞いて、地図を見ながら向かってみると「あっ〜冬イチゴの葉っぱ」そこをたどると…ついに冬イチゴ発見!いたるところに瑞々しい冬イチゴがいっぱい鈴生りにあって一口頂くと、すっかり冬イチゴのとりこになってしまった子ども達。あまりの美味しさに手のひらに沢山のせて「いっせいの〜で」で、パクっと贅沢に食べて見たりする子も…

ふと枯れ葉のジュウタンの下を見ると椎の実やドングリ、リース作りに使いたい木の枝も沢山落ちていて持って帰る事に。あっという間に楽しい時間は過ぎ帰る時間になりましたが、ワクワクするような新しい発見に驚き、感動し、喜びを体感し子どもも保育士も大満足で帰りの電車の中でも笑みが溢れてました。早速子ども達が寝てる間に取ってきた椎の実を煎り、冬イチゴをジャムにし、クラッカーにのせておやつに頂くことに…冬イチゴで作ったジャムは甘酸っぱく格別美味しくて子ども達も大喜びでした。この小さいな時期に自分の目で見て実感することは子どもにとって生きた体験になると思うのでこうした機会を多く、これからもつくってあげたいと思います。

ムクノキ

2011/11/18

園庭に大きなムクノキがあります。今のように園庭が広がる前はフェンスの外側でしたが、防災工事にともない園庭が広がったときに庭の一部となり子どもたちとの距離も近くなりました。幹のまわりは2メートル強、高さ20メートルくらい、樹齢100年以上はありそうなとても大きな木です。夏には大きく広がった枝が庭に木陰を作り、秋には黄色く色づいた葉がまるで雪が降るように舞い落ちて目を楽しませてくれます。子どもたちは落ち葉をつかって様々にあそびますし、掃き集めた落ち葉で焼きいもを作ることもあります。以前大きな幹に抱きついて木に何かを話しかけている子もいました。そんなふうにして、いつも子どもたちを近くでそっと見守り、様々なめぐみを提供してくれていましたムクノキです。

5年ほど前から、夏の葉が茂る時期に葉をつけていない枯れた枝が高いところに目立つようになってきました。枯れた枝が落ちてくると危ないと思って気をつけていましたが、ある日大きめの枯れ枝が園庭に落ちているのを見つけました。子どもが遊んでいるときに落ちてきては大変なので、いろいろと対策を考えましたが、やはり枯れてきている部分を切るしか方法はなく、樹木の管理を専門に行っていらっしゃる方にお願いして切ってもらうことにしました。といっても15メートルもある高い部分、しかも大きな枝が四方に広がっているのをどうして切るのだろうと思っていたのですが、その方は直接木に登り枝をひとつずつ切ってゆきます。しかし、ただ切り落とせばよいというものではありません。下にはお寺の山門もありますし、第一大きな枝が落ちてきたらとても危険です。

まずしっかりした枝や木の股をえらんでロープを引っかけ、そのロープの先を切り離す枝に結びつけます。そうして枝を切れば、引っかけたところを支点として枝がロープで吊り下げられるので、ロープをゆるめながらゆっくりと下ろしてゆくのです。どこにロープの支点をもってくるのか、切る枝のどこにロープを結ぶのかはとても難しく、変なところに結ぶと切った枝が落ちてしまったり大きくスイングして切った人にぶつかるかもしれません。そうなれば、命にかかわることです。作業を見ていましたが、みごとな手際です。高い木に登るだけでも怖いのに、その上で動き回りながら作業をするのですから、考えただけでも恐ろしくなります。そんなところで適切な位置にロープを結び、枝を一本ずつ切り離してゆき、枝のなくなった幹の上の部分は、落ちる方向を考えて切り落としていました。木が大きかったので作業に丸1日かかりましたが、ずっと見ていたのを覚えています。

そうして、地上から8メートルくらいのところまでを残して上の部分がなくなってしまいました。少し寂しく、木に申し訳なく思いましたが、子どもが怪我をしてからではおそいので、しかたありません。そんなふうにして大きかったムクノキは短くなってしまいました。

落ち葉掃除パートⅡ

2011/11/18

年長組さんとの午後保育(11月からお昼寝がなくなり、その時間にいろいろな事を楽しんでいます)

のある日の一コマ。

朝から園庭で、落ち葉掃除ゴッコをした日の午後。

「今日は運動場の落ち葉を掃除してから、バナナこおり鬼しよっか?」

との声に、どんな返事が帰ってきたか…「ヤッターv(=^0^=)v」でした。

園庭の3倍はある運動場。今度はチーム戦ではなく協力プレイ

でも張り合いたくなって、葉っぱが(キモチも)バラバラに…

でも、そんなことでは掃除が終わる気配もなく、しばらく見守っていると…

ある仲間が、「なぁ、みんな仲間なんやから一緒にやろうや!」その声に

「ホンマや、一緒にやろう!!」と(ココロも体も)集まってきて、

なんだかんだで掃除の要領も得てすっかりキレイに。

「キレイになったらキモチえーなー(^^♪」とのびのびバナナこおり鬼ゴッコを楽しみました(^^)

 

お十夜

2011/11/17

洛東に鈴聲山真正極楽寺という天台宗の古刹があり、真如堂とも呼ばれています。永観2年(984)比叡山の戒算上人という僧が、「京に出てすべてのものに利益を施す」という如来のお告げによって、比叡山常行堂の阿弥陀如来を東三条女院(藤原詮子)の離宮に遷座奉安されたのがそのはじまりといわれています。

毎年11月5日から10日間にわたって「十日十夜別時念仏会」、通称「お十夜」と呼ばれる法会が厳修され、十日十夜に渡って鉦が響き念仏が唱えられます。11月15日はその結願法要が行われ、その法要に園児がお練りの行列に加わって本堂でお参りをするという形で参加させていただいています。もともとはお寺のご縁で始まったのですが、少なくとも50年以上にわたって園児がお参りさせていただいています。

真如堂はもみじの名所としても知られ、いつもお十夜の結願法要の頃は境内が赤や黄色で満たされとても美しいのですが、今年は暖かすぎるのか紅葉は始まったばかりでした。少し色づき始めたもみじをくぐって行列は本堂に入ります。

十五間四面欅作りの本堂には十夜鉦と呼ばれる鉦が大きな音で鳴り響き、普段鞍馬のお寺に参りするのとはまた異なった雰囲気ですが、子どもたちは堂々と行列に加わり法要中も熱心にお参りしていました。法要の最後に僧侶方が、「南無阿弥陀仏」と唱えるところがあるのですが、何人かの園児は合掌して同じように「なむあみだぶ」と唱えていました。子どもたちは普段から手を合わせたり、お参りをしたりしてるから自然とそうしてしまうのだと思うと、日々をどう過ごすのかが本当に大切なのだと改めて感じました。

     法螺貝にも興味津々

 ○十夜法要

永享年間(1429〜1440)足利幕府の執権職にあった伊勢守貞国という人がいた。貞国は若年より深く阿弥陀仏を信仰し、念仏の行を修していたが、あるとき世の無常を憂えて、真如堂に参籠して三日三夜の念仏を唱え、それが終われば髪を剃って出家しようと決心して念仏を始めた。三夜通夜して、いよいよ剃髪する日の明方、貞国がまどろんでいると、枕もとに僧が立ち、「出家するにはまだ早い。お前にはやるべき事が残っている。髪を剃るのは三日待て」という。

 

  本道の周囲を行列します

翌日になって、お上に召し出され、舎兄に代わって家督を相続するよう申しわたされた。そして三日後に家督を相続した。考えてみれば夢のお告げの通りである。貞国は感謝の意をこめて、三日三夜に加えて七日七夜の念仏を行った。その後、貞国の家は繁栄した。これが十夜念仏の始まりであるとされている。(真如堂縁起より)

現在も11月5日から15日の10日間に渡り修されている。この期間は十夜鉦といわれる鉦が鳴らされ、大勢の参拝者で賑わう。

落ち葉掃除

2011/11/17

秋が深まるにつれて、保育園の園庭は落ち葉でエライことになります。

掃き掃除をするも、風が吹くたび次々に落ちてきます。

キリないですが、しないわけにいかないですよね。

そんな時、保育園には強力な助っ人がいます。 子どもたちです。

皆で1つの山に落ち葉を集めたり、時にはチーム戦でどちらがたくさん集められるか・・・

まあこの場合、私VS子どもみたいな感じになるんですが。

負けたくないんで私も必死にやりますが、やはり子ども6人程になると完敗ですね。

そして気付いた頃に園庭は少し?気持ち? まあだいぶとすっきりしてます。

何事も楽しみながらできるのはイイですね!

同窓会

2011/11/16

当園を卒園した子どもたちが、同窓会と称して年に一度保育園に集まる日があります。今年は11月13日日曜日に行いました。小学校1年生から中学校2年生まで約130名に案内を出したら70名あまりの参加がありました。違う小学校に行ってしばらく会っていない友達と会えて喜ぶ小学生。中学生も部活動の時間などをやりくりして来てくれました。部活動があるけれども、練習の始まる時間までだけでも参加するという子もいました。みんな久しぶりに懐かしい顔を見るのは嬉しいものです。みんなそれぞれに成長して、町で会ったらきっとわからないだろうなと思う子もいます。送迎していらっしゃる保護者に会えるのも楽しみのひとつです。東京に引っ越した子がわざわざ来てくれた年もありました。退職した職員にも声をかけます。

みんなで集まってゲームをしたり、保育園の頃を思い出すような遊びをして楽しんだあとは、全員で昼食をいただきます。昨年まではケータリングサービスを利用していましたが、今年は調理員が「みんな保育園に来て友達や先生に会い、保育園を懐かしんでいるのだから、昼食も懐かしんで欲しい」といって、朝早くからカレーを作ってくれました。

特にこれといったことがあるわけではなく、みんな集まるだけなのですが、なぜかそれが楽しいのです。昼食の後しばらく遊んで解散するのですが、解散後も園で遊んでいく子や、久しぶりに会った友達の家に遊びにいく子などもいるようです。

中学生のひとりに「学校はどう?楽しい?」と聞いたら「楽しくてしょうがない」といっていたので、こちらも嬉しくなりました。小学校へ行っても中学校へ行っても、みんながいきいきと自分の道を歩み、自分を活かす。そのことで他の誰かを幸せにできる。そんな生き方をしてくれたらいいな。なによりもその子自身が輝いていてくれますように。たくましく成長した懐かしい顔を見ていたら、そんな気持ちがあふれてきました。

 

 

木々が少しずつ色づいてきました。鞍馬の紅葉をお届けします。

 

山っていいな

2011/11/16

この2日ぐらいでぐぐっと冷え込み、紅葉が見られはじめ、『あ〜〜鞍馬の秋が来たな〜^ー^』

と感じる今日この頃。お散歩中に、秋の遠足で来られた他園のお友達に出会う事もしばしば。そんな時、

鞍馬山保育園のみんなはこの自然の中で毎日遊べるんだもんな〜。この環境を大切にしたいな〜。

と思います。冬イチゴでジャムづくり!リースもいいな♪ 落ち葉を使ってお部屋を飾ってみたいな〜。と、

こどもより楽しんでいるのはもしかして私たち???

園を出ると下るか登るか。山道?砂利道?石段?...子ども達は足腰を鍛えられたり、いろんな感触を

足で感じたり、触れる事のできるいい環境なんだな〜とつくづく思います。(私たちもかなり鍛えられますが

笑)

 

 

出るには、登るか降りるかなもんでとこの環境にかんこの環境でしか味わえない

日に日に色づいていく紅葉を見ながら仕事できるなんてしあわせ!!と思いながらも、しみる寒さがやってくる!

と覚悟の時でもあります。

カボチャ餃子

2011/11/15

畑に植えていたカボチャがたくさん収穫できたので、お供えをしてからみんなでいただくことにしました。どうやって食べるか、3・4・5歳児みんなで相談をしてカボチャスイーツを作ることになりました。どんなスイーツにするかは、スイーツ好きの保育士が考えたようです。自分の好きなことを考えたり形にするのはわくわくするものです。メニューは「カボチャ餃子」に決まりました。ゆでたカボチャをつぶして、バターと砂糖を加え餃子の皮で包んで焼くというシンプルなものです。事前に試作品を食べてみたら、素朴ながら深みのある味でした。

    しっかり押さえててね

まず、ゆで上がったカボチャをボウルに入れマッシャーでつぶします。かなりボリュームがあって小さな子どもには手強いようですが、一人だとボウルが不安定なので、何人かで押さえるなど各グループで工夫をしていました。バターや砂糖を入れて混ぜるのも一苦労です。こうして餃子の中身カボチャペーストができあがったら、ちょっとお味見。おいしいくて、ついつい何度も味見してしまいます。

     まるで職人技

次は、餃子の皮に包みます。カボチャペーストをスプーンですくって餃子の皮にのせるのですが、どうしてもスプーンにくっついてしまいます。ここでも子どもたちはそれぞれに試行錯誤しています。餃子の皮に塗りつけようとする子、指を使ってスプーンからはがしている子、直接触らない方が良いと思ったのか、スプーンを2つ使っている子もいました。皮の周囲に水をつけ、半分に折って周囲を押さえてくっつけたらできあがり。あとはホットプレートで焼くだけです。餃子の皮の包み方がとても上手な子がいました。他の子は半円形にするだけなのですが、その子は水を塗ってくっつけた部分を少しずつ折り重ねて本物の餃子のように作っています。しかも、とても手際が良いのです。「上手だね。お家で餃子作ったことあるの」と聞くと、にっこりとうなずいていました。

       焼けたかな

完成品は、5歳児が午後の時間を使って焼きあげました。11月からお昼寝をしなくなった5歳児だけの特別な時間です。焼き上がったら試食タイム。美味しくできたようで、みんな満足顔。自分で作ったんですから味も格別です。美味しそうだなと思って見ていたら、心を読まれたのか「ひとつどうぞ」と私の所に持ってきてくれました。一口食べるとカボチャとバターの香りが口の中に広がり、餃子の皮の食感とカボチャそのものの甘さが絶妙で、とても美味しくできています。子どもたちも美味しそうに試食しています。

     おいしくできました

どんなこともそうですが、興味を持って気持ちを向け、手間暇かけると体験として身につきます。最近は料理にあまり手間暇をかけなくても美味しいものが食べられるようになりました。手間暇をかけない分、早くて便利ですが、食材そのものや作る過程に対する興味は薄れてしまいます。自分の命をつないでゆくために必ず必要な食べるという行為に気持ちを向け、いただくいのちに感謝することを忘れないためにも、それを子どもに伝えるためにも、大人自身が気をつけていたいことです。カボチャ餃子を食べている子どもたちの満足そうな顔を見ながら考えました。

2011/11/15

昨日、すみれ(1歳児)、たんぽぽ(0歳児)の子どもたちと一緒に運動場へ散歩に行きました。

みんな、落ちている落ち葉で遊んだりしました。

集めた落ち葉で、上から降らしたり、お風呂を作ったりしてとても楽しんでいました。

籠に集めた落ち葉の中に二人の子どもが入り、本当にお風呂に入っているかのようにずーっと入ってたりもしていました。

すぐ前まで夏だったのに、落ち葉で遊んでいる姿を見たら、もう秋なんだな~と思いました。

時がたつのって早いですね。

 

オルゴールの会 ♪聞いてみる♪

2011/11/14

オルゴールを実際に体験する日がやってきました。園児の保護者も何人か参加してくださいましたし、くらmamaのメンバーも5〜6人いらしてくださいました。

演奏してくださったのは、西賀茂にあるキコーオルゴールというお店のオーナー宮尾紀代子さんと、幼稚園の教頭先生をしていらした辻井裕美さんのお二人です。オルゴールや手回しオルガン、音の出るおもちゃなどを車に満載していらっしてくださいました。大きなディスクオルゴールは20㎏もあるそうです。それらを台の上に並べて、ひとつひとつ子どもたちに紹介してくださいました。

オルゴールの音はそんなに大きくありません。60人近い子どもと20人くらいの大人がいるなかで、ちゃんと聞こえるのだろうかと、始まるまでは心配していましたが、オルゴールの紹介が辻井さんの小さめのやさしい声で始まったので、子どもたちもとても静かに聞くことができました。

子どもたちに何かを伝えるときに、ついついこちらが大きな声になってしまうことがありますが、大きな声で話しかけると、子どもたちも大きな声になりますし、それに負けないようにと更に大きな声を出すと、子どもはもっと騒ぎます。小さめの声で話すと、子どもたちは聞くことに意識を集中させます。話しを聞かせるのではなく、話を聞こうと思える話し方をするのです。やらせるのではなく、自らやろうと思うように働きかけるのです。また、大きな声で心が落ち着くような優しい話し方をするのはとても難しいと思いますが、小さめの声ならやさしいトーンで話すこともできます。そうすれば、その場の雰囲気が落ち着いたものになります。

ですから、小さなオルゴールの音に子どもたちは真剣に聞き入っていました。特に0歳1歳2歳のクラスの子どもたちが真剣なまなざしで、聞いていたのが印象的でした。手回しオルガンのやさしい音に合わせて歌うときでも、子どもたちはやさしい声で歌っていました。条件さえ整えれば、子どもたちはちゃんと判断してできるのです。

ひととおり説明を聞いた後は、手回しオルガンを演奏させていただいたり、音の出るおもちゃで遊んだり、体験をさせていただきました。壊れやすかったり、中には貴重なものもあるオルゴールにも触るので、正直言って「壊したりしないだろうか」と心配になってしまいました。私はついつい「乱暴にしないで」とか「無理にしないで」と必要以上にことばで規制しそうになりますが、そのことばをぐっと飲み込んで「この子たちはちゃんとわきまえているから大丈夫!」と自分に言い聞かせました。「子どもを信じる」ことをしっかりと土台においておくことが大切ですね。手回しオルガンを回してみたい子どもたちもちゃんと並んで順番を待ち、とても丁寧に回していて、辻井さんから「やさしく回せるね」と誉めてもらっていました。

しっとりと落ち着いた、それでいてとても楽しい時間を過ごすことができました。演奏していただいた宮尾さん辻井さん、この企画をもちかけてくださった「くらmama」の皆さんありがとうございました。

オルゴールの音色に聞き入る子どもたち

演奏が終わるとシャボン玉をつくる人形のオルゴール

 

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