2013年 2月

節分

2013/02/03

やわらかな日差しが降り注いで、とても暖かな節分になりました。朝10時頃の気温が5度もありました。昨日はもっと暖かく、朝7時頃でも8度近い気温でした。立春を待たずしてこの暖かさは過ごしやすいのですが、ちょっと暖かすぎて変な感じがします。この時期は「鞍馬の節分雪の中」といって、たいていは雪に閉ざされています。

暖かい日曜日の節分、お寺では節分追儺式の法会が奉修され、当園の5歳児たちが出仕していました。お寺と園からの依頼に、日曜日にもかかわらず、保護者の皆様にもご足労いただきました。

昨年も節分追儺式のことをブログに書いたように、追儺式とは平安時代に宮中で行われていた、鬼やらいの儀式のことです。方相氏という鬼を追う役の人が侲子と呼ばれる人々を従えて、内裏のなかをかけ声をかけながら巡り歩いた。そのとき、公卿は弓矢でそれを援護し、殿上人はでんでん太鼓を振って加勢したそうです。

お寺の法要でも、陰陽師によって豆が蒔かレたの値、方相氏が手にした矛と盾を3度打ち鳴らした後、「オー!オー!オー!」とかけ声をかけます。それから本殿の周りを巡って、何カ所かでかけ声をかけます。方相氏に付き従う侲子の役を園児達が行い、元気な声で鬼を追い払っていました。続いて桃の弓を使って葦の矢を放ち、災厄を除きます。

室町時代に作られた百科事典ともいえる『壒囊鈔(あいのうしょう)』には、「昔鞍馬山の僧正ヶ谷に住む2匹の鬼が都に乱入しようとしたとき、毘沙門天が出現され、三斛三斗の豆をもって鬼の目を打て。とお告げになり、災厄を免れたとあります。

子どもたちは行事に参加して何を感じたのでしょうか。

折り紙製作

2013/02/02

今年もみんながワイワイ楽しく、折り紙製作をしていこうと思っています。手先をつかい、時には細かい作業にイライラしたり、ちょっと投げやりになる子もいますが、周りの子が声をかけあい、お互い助け合いながら取り組んでいる姿はとってもカッコイイです。またひとつ大きくなったなー。と感じる瞬間です(笑)

今回は冬の動物をテーマに作ってみました。
みんなで冬をイメージする動物ってなに??と考え、たくさん意見が出た中から、今回はペンギンを作りました。

そして、それぞれのペンギンを大きな模造紙の好きな所に貼って遊んでいると、一人の子が『先生これペンギンランドなー。みんなここで遊んでる』と言ってくれて、『ペンギンランドで僕玉乗りしてる』と話し合うなかで想像が膨らみ、楽しく過ごすことが出来ました。

落語鑑賞

2013/02/02

今年も、玄武寄席という落語の会があり、鑑賞する機会に恵まれました。今年が第6回目です。土曜日と言うこともあったのか100名近い来場者で賑わっていました。なかには、近くに住む小学生がお父さんと一緒に来ている姿もあり、ほほえましく思いました。彼は卒園生で時々学童保育にも来てくれている子です。もちろん、学童保育に来ていた子どもたちも鑑賞していました。しかも最前列で。みんな正座で真剣に聞き入っていて、終わってからもとても喜んでいたそうです。噺家さんも最前列にいる子どもたちのことを気にかけてくださったり、他の聴衆の方々にも気にかけてもらっていたようです。子どもたちが様々な文化的なものに触れる機会はとても大切だと思います。学童保育と同じ建物の1階上で開催される寄席に参加しない手はありません。

出演された噺家さんは、笑福亭枝鶴さん、桂治門さん、月亭遊方さんです。一番聞きたかった笑福亭枝鶴さんの噺を時間の都合で聞くことができなかったのが心残りです。

桂治門さんの一席は、「牛ほめ」という噺で、池田のおじさんが普請した家を褒めに行くのですが、褒めことばがわからず、教えてもらった言葉を書いていってそれを棒読みし、最後に牛を褒めるところに「さげ」があるという噺です。おもしろいし笑えるのはもちろんですが、新たに知ることもあります。家を褒めることばで、「表は総一面栂造り」(総栂造りの表)、「庭が縮緬漆喰」(縮緬のようなしわを持たせた漆喰で塗った土間)「上り框が桜の三間半」(上がり框に用いた三軒半の桜材)、「畳が備後表の寄縁」(備後産の畳表を使った縁の狭い畳)「天井が薩摩杉の鶉杢」(うずらの羽のような木目模様の薩摩杉)などなど、建築に関するいろいろなことばがたくさん出てきました。褒めことばなので、高級材料や凝った作りなのでしょう。

最後に牛は、天角、地眼、一黒、耳小、歯違う。つまり、天角はつのが天を向いていて、地眼は眼が地を見ていて、一黒は体が黒い、耳が小さい、歯が食い違っている。と褒めます。ただ笑うだけではなく、興味深く聞かせていただきました。

月亭遊方さんは、現代のお話しで、夫婦でやっている小さな中華料理屋さんの噺でした。ダイナミックな動きも加わって、先の一席とは違ったおもしろさがありました。

こんな機会に巡り会えて、とても嬉しく思います。久しぶりに笑いました。小学生が楽しんでいたことがなにより嬉しく思いました。

噺家の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。

きょうのごはん

2013/02/01

・ごはん

・だしふりかけ

・大豆の五目煮

・野菜のお浸し

・吸い物

おにの手紙

2013/02/01

1月29日、ついに届いてしまいました。

そう、鬼さんからの手紙です。

給食後、午後保育中の年長の子ども達が、ポストに入っているその手紙を見つけたのです。

「おにから手紙が来たー!」

と大騒ぎ。

まだお昼寝中だった乳児の部屋にも飛び込んできました。

手紙を眺めながら、子ども達それぞれがいろんな思いを巡らせているようです。

まめまき

2013/02/01

あっという間に1月が行ってしまい、2月がやってきました。節分、立春とつづいて、春はもうすぐです。このところ、春を先取りしたような温かさが続いています。節分あたりからまた寒くなるのかもしれません。

今年の節分は日曜日なので、園では少し早いまめまきをしました。保育士の「鬼は外、福は内。といって豆をまきますが、鬼とは何でしょう?」という問いかけから豆まきが始まります。「鬼は外」というけれど、実は鬼は自分の心の中にいるんだよ。ということを子どもたちに伝えようと、絵本などを使って楽しくわかりやすく話していました。しかし、心の中に鬼がいるといっても、それを理解するのは大人でも難しいことです。

仏教でいう三毒、貪(貪欲)、瞋(瞋恚)、痴(愚癡)が心の中に住む鬼だとも言われています。貪欲はむさぼる心ですし、瞋恚は怒りの心、愚癡は真理を知らない無知の心、この三毒があらゆる煩悩の根源なのです。

煩悩に支配されてしまうのではなく、真理を知って、貪りや怒りから心を解放すること。悪いことを切り捨てるのではなく、貪りや怒りにとらわれることのないよう心をコントロールして、悪いことを良いことに変えることができると良いですね。

保育士は子どもたちに、おともだちにいじわるしたり、夜更かしをしたり、好き嫌いをしたり・・・そんな心が鬼なんじゃないかなという伝えていました。話を聞いてまめまきをして、さあ終わりにしようかと思っていたそのとき、来てしまいました。手紙の予告通りに鬼が!太鼓の音と共に2体の鬼が部屋に乱入してきたのです。逃げて部屋の隅に集まる子どもたちが多いなか、年長の男の子2人が果敢に鬼に立ち向かっていました。とても勇気のいることです。

お昼寝の後のおやつは節分にちなんで、調理が恵方巻きといわれる巻き寿司を作ってくれました。かなり手間がかかったと思いますが、子どもにも食べやすいとてもやさしい味と大きさに作られていました。最近新しいメニューがよく登場するので、気をつけておかないと食べそびれてしまいます。おいしい恵方巻きはいただくことができました。

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