園のこだわり

旅立ち

2012年3月29日

11年間勤めた職員が退職しました。11年前に園に来たときには保育の補助として仕事をしてくれていましたが、調理の手伝いもするようになってから、しばらくして自分で勉強して調理師資格を取得し、それからは非常勤の調理員として料理に腕をふるってくれていました。

一番の年長者ということもあって、若い職員たちに、やらなくてはならないこと、わきまえていなくてはならないこと、大切なことをたくさん伝えてくれていました。少し言いにくいことも、いろいろな言い方や方法を使って、どうすれば伝わるかを考え、うまく伝えてくれていたのがよくわかりました。自分では、「いつもいじわるばあさんでごめんなさい。」なんていいながら、職員同士がどうすれば、お互いにうまくやっていけるのか、気を配り心を遣って考えてくれていたのだと思います。

いつも、私の考えをよく理解してくれていて、時々相談すると思いもかけなかった視点から的確な答えをもらったことがよくありました。前にもブログに書きましたが、畑で作物を栽培することについて相談していたら、野菜を収穫するだけではなく、種から育て、花が咲いて実が実り、そしてまた種ができる。その種を植えると、また芽が出るという「いのちの巡り」を子どもたちに実感させてあげれば良いのに。というアイデアを提供してくれたことが一番印象に残っています。

調理においても、様々な食材のいのちを活かしきるにはどうすれば良いかを常に考え、だしを取った後の小魚を煎って小さく砕いてふりかけにしたり、昆布を柔らかく、おいしく煮ることもしてくれました。小魚や昆布はだしをとった後、ただ捨ててしまうのはもったいないからという、年長者ならではの発想になるほどとうなずき、感謝しました。料理がいつも優しい味付けだったのは、食材のいのちを活かしたいという思いが強かったからかもしれません。

当園からは退職し、私たちと一緒に何かをすることはなくなりますが、新しい場所で「みんなのいのち輝く」を実践してくれることと思います。

新たなステージに向けて旅立ってゆく職員に感謝します。長い間お疲れ様でした。ありがとうございました。

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