園のこだわり

話し合う

2013年2月16日

5歳児たちがお別れ会で何を披露するのか話し合っていました。アイデアはいろいろでるのですが、話が脱線したり、いろいろな子がいろいろなことを言って、もめたりしてなかなか前に進みません。話しが混乱するたびに「Kくんを中心に!」って先生も言ってたし、みんなもそう決めたんだから、Kくんのはなしを聞こう。ということを何度か口にしていました。担任がファシリテーターを誰かにしてもらった方が良いと判断して、Kくんがファシリテーターになったようでした。Kくんは、どんどん話してみんなをまとめようとは全くしません。どちらかというとほとんど話さない感じです。ところが、話が進まなくなって「Kくんどうなん」とみんなから半ば詰め寄られると、ようやく口を開いて、「Aちゃんのいうこともそうやと思うな」とあまり声の大きくない人の意見をとりあげ、みんながいろいろな意見に耳を傾けるような発言をしていました。

みんな、結構激しい口調で議論しています。それだけ真剣なのだと思います。ついつい声が大きくなったり、きつい言い方になってしまったときに、Kくんが十分な間を取ったあと穏やかな声で発言すると、その場の雰囲気が一気に落ち着きます。なんてすばらしいファシリテーションなのだろうと思いながら、聞いていました。

Kくんだけではありません。興奮気味の子を落ち着かせたり、どんどん斬新ななイデアを出したり、場の雰囲気を盛り上げたり、子どもによって様々です。それぞれに得意なところを持っているのです。

子どもたちの話し会いは少し聞いただけでは、全くまとまらなさそうな話をしているのですが、よくよく聞いていると不思議に前進しているのです。

そして、ついにみんなでコマを回して見せようということに落ち着きそうになりました。もちろん全員が諸手を挙げて賛成し、全会一致でコマ回しになったわけではありません。

コマを回すのに自信のないYくんが渋っていました。「もう、みんなで決めたのだから、コマ回しにしようよ!」と半ば強引に説き伏せようとする子。「コマ回しのどこがいやなの?」と理由を聞く子。「コマ回しが嫌ならほかのことにする?」と話しを振り出しに戻そうとする子。「多数決で決めたら良いやん」と決めたがる子。そんななかでKくんは「Yくんが嫌だといっているのだから、Yくんの話しをよく聞いた方が良いと思う。」と発言しみんなで、じっくりYくんの話しを聞くことにしたようでした。

自分の意見を聞いてもらったYくん、気分がスッキリしたのか、いつの間にかコマ回しで納得ようでした。

それにしても子どもたちの力にはおどろかせられます。ことばはたどたどしいのですが、何か本質的なものをおさえて話し合っているように思えてなりません。

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