園のこだわり

丸ごと受けとめる

2013年1月5日

全ての人が仏様になる性質「仏性」をもっているといわれます。仏様になれる性質、仏様と同じ部分があるということです。それと同時に人間でもあります。それどころか十界といって、ひとりの人間の中に地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天・声聞・縁覚・菩薩・仏の性質をもっているといわれています。

あらゆる恐怖や苦痛につねに翻弄されている地獄、目の前の欲望だけに激しく支配される餓鬼、本能のままに動いている畜生、つねに武力によって戦い争っている修羅、平常心でいるときの人、様々な喜びを感じることができる天、仏法をはじめ様々なことを学ぶ声聞、仏法を聞いて悟りを得る縁覚、一切の衆生を救おうという慈悲の境地の菩薩、悟りを開いた仏です。
この地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天・声聞・縁覚・菩薩・仏の十界のひとつずつがそれぞれ十界の性質をもっている。このことを十界互具といいます。つまり、人は仏の性質を持つと同時に菩薩や地獄、餓鬼、畜生の性質も持っているということなのです。餓鬼のようになってむさぼったり、修羅のように争ったり、菩薩のように慈悲に満ちあふれたり・・・

自分自身をふり返ってみても、そんないろいろな心の状態になっていると思います。もちろんいつも菩薩様や仏様の心でいられれば良いのですが、なかなかそうはいきません。しかし、反対に地獄や餓鬼などの性質がないとそれがどんなものかはわかりません。同じ気持ちになって寄り添い、相手を理解することができないのだと思います。

仏様や菩薩様の心を持っている自分もいれば、地獄、餓鬼、畜生の心を持っている自分もいる。どうしても嫌な自分をなかったことにしたり、蓋をして見ないようにしたり、自分の影の部分から目を背けようとしてしまいます。そのことを見つめ、まるごと受け入れ、認めることが必要なのだと思います。自分自身を丸ごと認めることなしには、誰かをまるごと認めることはできないのでしょう。まずは自分に向き合う必要がありそうです。難しい、しかし避けては通れない課題ですね。

バックナンバー

採用情報
園長ブログ
地域の皆様へ
たのしくいただきます