園長ブログ

接近

2012/12/08

突然現れた猿が、12月に入って随分この辺りの環境に慣れてきたようで、以前よりも積極的に人に近づいて来るようになりました。平気で飛びついてきますし、少しくらい脅しても怯まなくなりました。

一番困るのは、猿が子ども好きだと言うことです。子どもを見ると、どうにかして近づこうとします。近くに大人がいても隙を見つけて子どものところに行こうとするので、子どもにとっては、かなりの恐怖です。すごいスピードで迫ってくることもあるので、怖いと思います。

猿がなぜ子どもに近づいてゆくのかよくわかりませんが、子どもの体格が小さいので自分の遊び友だちだと思っているのかもしれません。でも、噛みつかれたり引っかかれたりして、子どもが怪我をしては大変です。

先日も猿当番をしていたときに、少し離れたところにいらっしゃった2組の親子の1組の保護者と話しながら歩いていたら、ちょっとしたすきに、もう1組の親子の子どもに向かって猿が突進して行き、もう少しで飛びつかれるところでしたが、保護者が威嚇してくださって無事でした。でも、追いかけられた子は怖くて泣き出してしまいました。また別の日には、お母さんに抱っこされた2歳の子どもを追っかけて、猿は電車の車内に乗り込んだそうです。

猿当番だけでは、効果が薄くなってきています。先月よりも身体も少し大きくなったようですし、力もかなりあります。何よりも人間を全く恐れません。私が棒を持って追いはらってもすぐに戻ってきます。「こんなところにいないで、山に帰りなさい。」と言い聞かせてもわかってくれるはずもなく、目の前に差し出した棒にじゃれついてくる始末です。このままでは危険なので、何とかしなくてはと思っていましたが、決定的な方策はなかなか見つかりません。区役所に猿を保護していただくようにお願いはしましたが、とりあえずは、子どもが怪我をしないよう自衛するしかありません。

そんな話をしていたら、職員の一人から「もし猿がつかまったらどうなるのですか?インターネットで調べてみたら、猿ばかり飼っているところもあるみたいですが、そんなところで引き取ってもらえないのでしょうか。」と尋ねられました。彼女は猿が処分されたりしないかと心配していたようです。私は、その言葉を聞いて、ちょっと猿の相手をするのに閉口していた自分自身が、とにかく連れて行ってもらうことばかりを優先的に考えていたかもしれないと、我に返りました。

優しい気持ちもった職員と一緒に仕事ができることを、嬉しく思います。

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