園長ブログ

自然に学ぶ 〜つながり・助け合い〜

2012/08/25

畑で作物を育てることを通して自然の姿から学ぶことがたくさんありました。

何度も紹介しているように、園の畑は自然のままにしてあります。ですから、雑草と呼ばれる草もたくさん生えています。一般的に畑に雑草と呼ばれる草が生えていると、無精して手入れをしていない、恥ずかしいことだとか、良くないことだと思われるようです。
もちろん製品としての野菜を生産しようとするなら、いろいろな草が生えている畑では生産効率が下がるので、こんなやり方は不向きかもしれません。でも園では野菜という製品を生産しようとしているわけではなく、いろいろなものが生きていて、野菜もその中で生きていることを子どもたちに感じて欲しいだけなので、生産効率はあまり気にしなくて良いのです。

そんな訳で雑草と呼ばれるその他の草がジャングルのように繁った中で、今はトウモロコシ、トマト、ナス、大豆が生きています。その他の草は、人間からすると邪魔な存在かもしれません。しかし、そこに生えている植物たちがお互いに助け合っているようです。背が高くなった草を切ろうとしたら、成長して実をつけ始めた大豆が、蔓を伸ばして背が高くなった草に巻き付けていました。「これから実が大きくなると、重くなるからちょっと支えて」と頼りにしているようにみえました。

また大豆などのマメ科の植物は根に根粒というのがあり、そこで根粒菌という微生物が生活しています。根粒菌は空気中の窒素分子を窒素化合物に変えて土壌に固定する働きがあります。この窒素化合物が植物の肥料となり、根粒菌は大豆が光合成によって作り出す養分をもらうという共生関係ができているのです。大豆自身も根粒菌と助け合って生きていますし、その共生関係が生み出す窒素肥料が、土壌を肥やし、他の植物の役にも立っているのです。

トマトは水がありすぎることを嫌いますが、大豆は水が多いなら多いなりに少ないなら少ないなりに対応する力を持っているので、トマトと大豆を交互に植えておくと、トマトが必要としない水分を大豆が吸収してくれると聞きました。野菜同士もうまく組み合わせることで助け合うのです。

私のような素人が少し試しただけでも、畑の様子から植物のつながり助け合いを少し感じることができます。私には気がつかず、わからない助け合いの関係が、園の畑という狭い場所でも、たくさん繰り広げられているのだと思います。

自然は自然にしておくと、互いに助け合って生きているように見えます。人間も我欲や刷り込みの奴隷になってしまって、誰かを否定したり、争ったりすることではなく、互いに認め合い助け合うことを増やした方が、幸せに生きられるような気がします。

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