園長ブログ

稲が育っています

2012/08/24

  ずいぶん大きく育ちました

春に、子どもたちや保護者の皆さんと植えた稲が順調に育って、花をつけていました。穂先の、成長すると籾になる部分から小さくてかわいらしい雄しべがたくさんでています。稲の花が咲く頃の田んぼに行くと、甘い香りに包まれますが、稲の花の香りだと思います。さすがに60本足らずのペットボトルに植えた稲の数では、甘い香りが漂うのは無理ですが・・・

みんなで植えた稲が元気で育ってくれて嬉しいですし、例え少しでもお米がとれることを祈るばかりです。

      花も咲きました

そんなことを思いながら、かわいらしい稲の花を見ていたら、そう簡単には行かないかもしれないなと思いました。

稲穂にカメムシが2匹くっついてなにやらごそごそしています。調べてみるとクモヘリカメムシというカメムシらしく、籾の中身がまだ柔らかいあいだに中身を吸って食べます。吸われた籾は実らなかったり、米に黒い斑点が付いたりするそうです。だからといって、農薬や殺虫剤を使うのは嫌ですし、化学物質の害の方が怖いと思います。カメムシも全てを食べ尽くすことはないでしょうし、お米を出荷するわけでもないので、あまり神経質になる必要はと思いました。

畑で作物を育てるようになって、自然はみんなうまく繋がり合い、絶妙なバランスを保ってお互いに役割を果たし合いながら、めぐっているということを実感するようになりました。今までに紹介してきたようにいろいろと気付かせていただいています。
       

  稲穂についたクモヘリカメムシ


自分の都合だけで見たり、今とか今日、明日といった短い時間のスパンだけで見ると、本当のことを見誤ってしまうのだと思います。本当に大切なことや、真実、物事の本質を見る心を養うことができるようになりたいものです。

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