園長ブログ

学童保育 6

2012/08/12

学童保育には、平均12人〜13人の小学生が通ってきています。そして、園から1人、お寺から1人の合計2人のスタッフが、保育にあたっています。スタッフが2人いれば、子どもたちに提示できる選択肢も増えますし、安全管理の面でも安心です。しかし、様々な事情で2人が揃わないこともあり、そんなときは、私が担当することもあります。先日始めてそんな機会が訪れて、何をしてみようかと久しぶりにちょっとドキドキしました。

その日は参加者が20人と多かったのですが、できるだけ子どもたちに任せてみようと思い、朝一番にみんなで今日の自分の予定を発表してもらってから、そのままそれぞれの活動に移りました。

しかし、何か一つくらい選べるメニューが用意してあっても良いと思って、「色探し」をすることにしました。色探しは、印刷の色見本帳から好きな色を選び、散歩をしながら選んだ色と同じ色のものを探すゲームです。本当はある程度色を限定して、自然物を見つけるのが良いのですが、その日は、色見本の色の種類が少なかったので、自然物、人工物を問わず同じ色を見つけることにしました。

たとえば、「みどり」と一言でいってもいろいろな「みどり」があります。実際に色見本を持って散歩してみると、それがよくわかります。選んだ色によっては似たものがなかなか見つからないこともあります。

まず、保育園に行くと、水色を選んだ女の子達が、プールに使っているビニールシートが自分たちの持っている色に近いことを見つけました。他にもフウセンカズラの実や誰かの靴の色、砂場の砂などいろいろなものを見つけていました。

お寺の本殿まで行きたいというので、ケーブルに乗って行ってみました。何度か同じ色や近い色を見つけた子の興味は他の遊びに移ってゆきましたが、1年生の女の子2人が選んだ「わかみどり」という色に近い色がなかなか見つかりません。緑というと葉っぱだと思いがちです。いろいろな葉っぱと比べてみますが、どうも違います。「これ似てる」といって見つけたのが青銅の灯籠についた緑青の色でした。緑と言えば葉っぱと思う固定概念にとらわれないで細かなところまで見ることができる子どもの目に感心しました。私は、かなり近い色だと思ったのですが、2人は納得がいかなかったのか、山麓まで歩いて下りる間もずっと緑を探していました。その根気にも感心させられました。

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