園長ブログ

みどりの季節

2012/05/25

若葉が青葉に変わり、山はみどりの季節になりました。新芽が出てすぐの明るい黄みどり色は、日の光を集めてそれ自体が発光しているかのような眩しいみどりです。日ごとに目に見えて大きくなって行く若葉の生命力がほとばしり出ているように思えます。

元気いっぱいではじけるようだったみどりも、今は少しずつ色が濃くなってきましたきました。それでもまだやわらかそうなみどりは、若々しくそれでいてしっとりとした落ち着きを感じさせてくれます。今日は雨模様なので、なおさらしっとりとした姿がしとやかに見えます。雨に濡れてもみじの枝が垂れ下がり、まるで木全体が大きな傘になったかのようです。近づいてみるとたくさんある葉っぱたちが、あちこちに雨のしずくをいっぱいにたたえて、お互いにその量を競っているかのようです。

先日、大きなモミジの木の下を通りかかったら、小さな赤いものがたくさん落ちていました。拾ってみてみると、プロペラの形をしたもみじの種です。それも、まだ大きくなりきれていないとても小さくてかわいらしいプロペラがたくさんついていました。強い風で落ちてしまったのかもしれません。もみじがいつの間にか花を咲かせて、実を結んでいたのですね。もみじは新芽が出る頃に小さな赤いかわいらしい花をつけると思うのですが、今年は見逃してしまったようです。

4月にようやく花をつけた本殿前の紅梅は葉が青々と茂り、実をたくさんつけていました。実も葉も緑色ですが、表面の質感の違いで、微妙に違う色に見えます。

みどりといってもいろいろなみどりがあります。それぞれに美しく、また、ひとつひとつの違いが全体として色の深みや美しさを作り上げているのだと思います。いろいろなみどりが、一緒にいるからこそ深みのある色になって、全てが同じ色よりも美しい。

人間だって同じです。みんながちがって、それぞれに違いをいかし合える。みんなそうなりたいですね。

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