園のこだわり

2012年2月8日

3・4・5歳児の部屋に行ってみると、ダンボール箱を筒のようにまるくして、いくつもつなぎ合わせたものが置いてありました。子どもたちが作品展に向けてみんなで力を合わせてひとつの物を作っているのです。
何を作っているのか子どもに聞いてみると「今年は辰年だから龍」と答えてくれました。新春のお参りにお寺に行ったときに貫主様から竜のお話を聞いたこと、境内にある龍を探したことが印象深かったようです。
そういえば、先日5歳児たちがダンボール箱をつなぎ合わせていたのを思い出しました。箱の底と蓋を開いて筒状にし、角をとって丸くしてガムテープを使ってつなぎあわせます。長くなったダンボールの筒の中から子どもが出てきました。中に入って遊んでいるのかと思ったら、ダンボールの継ぎ目を内側からもガムテープで固定しているのだそうです。そうしてできた筒はしっぽの方がちゃんと細くなっていました。
作る前に5歳児がそれぞれに龍のイメージ図を描いて、一番作りたいのを選んで完成予想図兼設計図にしたよそうです。

     完成予想図兼設計図

全員で役割を分担をし、工夫をしながら土台となる筒を龍らしくします。頭の部分を作る担当、胴体を装飾する担当、腕と足を作る担当にわかれ、ああでもない、こうでもないといいながら作っています。頭に角があったり、口から火を吐いていたりします。赤いポリ袋で作った火炎を見て、「ソーセージ食べてるみたい」と言って笑い合っている子がいました。顔はどことなく園の周りでよく見かける鹿のようでかわいらしい顔でした。

胴体は鱗に見立てた紙をたくさんかねて貼り、背中にはとげとげをくっつけていました。腕と足は関節から曲がっている部分を作るのに苦労していたようですが、筒状にしたダンボールをうまくつなぎあわせて、関節を表現していましたし、先の方には爪もつけていました。爪をつけるのは少し難しかったようで、保育士に「先生手伝って」と頼んでくっつけてもらっていました。作っているときの子どもたちの表情は真剣そのものです。時には意見がぶつかることもありますが、何とか自分たちで解決しているようです。

他の人と協働する力はとても大切です。なぜなら、人は社会をつくり力を合わせ助け合って生きてゆくようにできているからです。一人ひとりがそれぞれに自分の意見だけが正しいと言い張って他の人の意見を認めなければ、いつまでもバラバラです。それでは社会は成り立ちません。

気持ちと力を合わせれば、2人の力が3人分にも5人分にもなるのに、お互いが自分を主張しあうだけでは、2人力が1.5人分にしかならなかったり、お互いに足を引っ張り合って、0.5人分にしかならないことだってあります。それではつまらないことになってしまいます。

そうではなく、お互いを認め合い、話し合い、力を合わせてゆくことを子どもたちにたくさん経験して欲しいと思います。そのためには、まずは大人が我欲の衣を脱ぎ捨てて、お手本にならなくてはなりません。

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