園のこだわり

放生会にて

2015年9月28日

旧暦の8月15日、お寺では放生池という池のほとりで放生会(ほうじょうえ)という法会が行われました。今年は9月27日がその日にあたりますが、27日は日曜日なので、子どもたちが参加しやすいように、前日の26日(土)に行ってくださいました。保育園からは、年長の子どもたちが、学童からは小学生達が参加しました。

放生会は、万物の生命を尊重する精神と平素の殺生に対する供養の現れです。
金光明経の流水長者子品には、お釈迦さまが前世で流水長者であったとき、池の水がなくなって死にそうな魚のために池に水を注いで命を救い、利天に生まれさせた。とあるそうです。中国の天台宗の開祖、天台大師智は、この流水長者の本生譚によって、漁民が雑魚を捨てている様子を見て憐れみ、自身の持ち物を売って魚を買い取って放生池をつくり、殺生を止めたことから放生会が始まったと言われています。

お参りの前に子どもたちに、なぜ今からお参りをするかを説明しようとしましたが、「万物の生命を尊重する精神と平素の殺生に対する供養の現れ」と説明しても、理解するのは難しいと思いました。ですから、「食べる」ことを通して話をするとわかりやすいのかと考え、食べ物には全ていのちがあるということを思い起こせるように、子どもたちに問いかけてみました。例えば、お米、お肉や、お魚・・・私たちが普段口にしている食べ物は、食べ物になる前にはどんな姿だったのか、みんなで想像してみました。目の前の池で泳いでいる鯉や金魚の姿と、調理されてお皿の上に乗っているししゃもを想像して比べてみようと話しかけてみました。

食べ物にはいのちがあり、そのいのちをいただくからこそ、私たちは自分のいのちをつないでゆくことができるのだということを、子どもたちはわかってくれたように思います。

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