園長ブログ

こどもの日

2015/05/05

5月5日は端午の節句、古くは5月5日にショウブやヨモギを軒にさして、邪気を払う風習があったそうですが、江戸時代以降、男子の節句とされ、武家で甲冑や幟をかざるようになったそうです。それが一般に広がって、武者人形を飾り、こいのぼりを立てるようになったと言われています。

また、現在では5月5日はこどもの日、国民の祝日でもあります。こどもの日は、こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。と祝日法にあります。

まず、「子どもの人格を重んじ」です。大人はついつい子どもを子ども扱いしてしまいます。何もわからないから、できないから、大人が教えなければならない、おとなの言うことを聞かせなければならない!と思ってしまいます。もちろん、大人に比べると知らないことやできないことがあるので、教えてあげた方が良いことはたくさんあります。しかし、子どもだって立派なひとりの人格です。ああしなさい!こうしなさい!あれはだめ!これはだめ!と子どもがあたかも大人に従属しているかのように大人の言うことを聞かせようとしがちです。

女優の安田成美さんが、テレビのトーク番組でご自身の子育てのことを話していらっしゃるのを見ました。「もともと子どもが大人の言うことを聞くなんて思っていない。意見が違うのなら、「私はこう思う」とお互い意見を述べて話し合う。」という意味のことをおっしゃっていました。子どもをひとりの人格として認め、重んじる姿勢だと思います。大人が自分の感情に流されて子どもを思うとおりに動かそうとするのではなく、ひとりの人格として認め、意見を交わす。頭ではわかっていても、自分の子どもにはできにくかったりしますが、それは子どもに甘えているからかもしれません。

子どもを子ども扱いして大人に従属させるようなことばかりしていると、おとなしい子にはなるかもしれませんが、自立した大人になれないかもしれません。

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