園長ブログ

聞くということ 6

2014/07/06

ところで、自分自身の感じている感覚や、一挙手一投足とそれに伴う感覚に神経を集中したことがありますか。例えば、この時期なら、とても蒸し暑く、じっとしているだけでも汗が流れ落ちてきます。普通なら暑いからいやだなーとか、汗が流れて気持ち悪い
とか思ってしまいます。そうではなく、暑いとはこういう感覚!と感覚だけに意識を集中することにとどめ、その先を考えない、そこに嫌だとという価値判断をつけない。汗が流れている感覚だけは感じるけれど、汗がほほを伝って流れ、顎から落ちていった。と事実だけを感じることに集中して、気持ち悪いとか、何とかしたいとかということを考えるところまで結びつけないのです。

動作なら、歩くことを考えてみてください。上げた右足がかかとから地面についてゆき、つま先で地面を蹴ったら今度は、上げた左足が地面に着く。そんな動作とそれに伴う感覚、足の裏が地面をとらえる感覚や、歩くことで感じる風の流れに神経を集中してみる。足が痛いとか、歩くのがきついとか、考えることはしないのです。

普段はあまりそんなことは意識せずに、暑かったら、暑いから嫌だなー!とか、汗だくで気持ち悪いとか、感覚と感覚から起こってくる感情とを一緒にしているのではないでしょうか。

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