園長ブログ

異年齢の関わり

2014/04/27

今の若い人は、同じ年齢やごく近い年齢の人とはうまくやってゆく事ができるけれども、年齢の離れた人とはコミュニケーションがとりにくい人が多いという話をきいたことがあります。会社などで世代間のコミュニケーションがうまくゆかないといったことも様々なところで話題に上りますし、どうすれば、コミュニケーションが円滑になるのかといった how to のような話もたくさんあります。多くの人が困っているところなのかもしれません。その原因は、価値観の違いとかコミュニケーション方法の違いだとか、いろいろなことが言われます。そんな中で、子どもの頃から同じ年の人とばかり過ごしてきたから、価値観やコミュニケーション方法が違う人と接する機会が少なかった。だから、そういう人と出会うと、どうもなじめなくなってしまうのではないかという説もあります。学生時代はほとんどが、同学年と言われる4月2日から翌年の4月1日に生まれた人たちと接することの方が圧倒的に多く、年の離れた人と一緒になりかやる人とようです。

昔は、年齢の離れた子どもたちが、群れて遊んでいました。そうやって異年齢で遊んでいて、ついつい羽目を外したり、やり過ぎたりすると、怒鳴られるこわいおじさんや、おやつをくれる優しいおばさんなど、いろいろな人と関わる機会がありました。ところが、今はほとんどが、同年齢の関わりなのです。長い人生の中で、同じ年齢だけの集団で過ごす期間というのは長くて20年80歳まで生きるとして、四分の一です。結構長いですが、残りの4分の3は様々な人との関わりの中で生きてゆくのです。だからこそ、子どものころから、年齢の違い、しょうがいのの有無、民族や人種、国籍、男女、いろいろな違いを経験している方が良いと思うのです。

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