園長ブログ

ひきこもるきっかけ

2014/04/26

データは少し古いのですが、内閣府の(2010)「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」では、ひきこもりになったきっかけで、一番多かったのは「その他」(25.4%)次いで多いのは「病気」(23.7%)と「職場になじめなかった」(23.7%)そして、次に続くのが「就職活動がうまくいかなかった」(20.3%)、「不登校」(小学校・中学校・高校)(11.9%)、「人間関係がうまくいかなかった」(11.9%)、「大学になじめなかった」(6.8%)「受験に失敗した」(高校・大学)(1.7%)となっています。

「職場になじめなかった」が23.7%、「就職活動がうまくいかなかった」が20.3%とこの2項目を合わせると、ひきこもりになったきっかけの44%にも達します。仕事に関係することがきっかけになっていることが多いようです。ひきこもってしまうきっかけが就職や、求職に関わる事が多いのなら、何がストレスの原因となっているのでしょうか。もちろんいろいろなことがあると思います。
就職してみたが、人とうまく関われない、そこで非常にストレスを抱えてしまうことが、ひきこもる原因になっているのです。就職を通して社会を経験することが、負担なのでしょうか。学校と職場、何が違うのでしょうか。一つ考えられるのが、学校では同年齢の友だちと過ごす時間が圧倒的に多いですが、社会に出ると、同年齢ばかりの集団はめずらしくて、年齢の異なる人が周りにたくさんいるのが普通です。そんなところが、ストレスになったりするのでしょうか。もちろん原因は複雑なのだと思いますが、「職場になじめなかった」23.7%という数字を見ると、職場での人間関係が大きなウエイトを占めているのでしょう。

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