園のこだわり

クスミリンゴガイ

2014年3月8日

    クスミリンゴガイ

子どもたちが琵琶湖岸で見つけた比較的大きな巻き貝の貝殻、なんていう名前の貝なのかわからなかったので、琵琶湖博物館で聞くことにしました。質問コーナーで専門の先生が教えてくださったのは、クスミリンゴガイという貝だということです。

クスミリンゴガイはジャンボタニシとも呼ばれるそうですが、タニシとは別の種類なのだそうです。南アメリカのラプラタ川周辺が原産です。エスカルゴのように食用にしようと輸入、養殖されたけれども、需要が少なく、ビジネスは成り立たず、養殖場から逃げたり、廃棄されたクスミリンゴガイは野生化して分布を広げているそうです。

  真剣に説明を聞く子どもたち


ただ住み着いただけなら良いのですが、稲に食害をするので害虫になっています。こういった話はよく聞きますが、そのたびに人間って勝手だという思いを強くします。輸入していらなくなったら廃棄、外来種は天敵が少なかったり、繁殖力が強かったりして、生態系に影響を及ぼす。そうすると害を為すといって駆除の対象にされる。こういう類いの話を聞くたびにどこか身勝手な気がしてしょうがないのです。

クスミリンゴガイは、水陸両棲で水中でえら呼吸ができるうえに、肺呼吸もできるそうです。ですからいろいろなところに移動してひろがってゆくし駆除もしにくいと聞きました。また、年に10回から30回も産卵し、1回に200個から700個も卵を産みます。その卵の写真を見せていただいたのですが、とてもあざやかなピンク色で、毒々しさすら感じてしまいます。この卵を食する天敵もいないので、多くの卵がかえるのですから増えるのはあたりまえです。

水生植物を食べますが、稲の幼苗、柔ら合い時期のれんこんなどの農作物を食べるので害虫と言われるのです。もちろんキャベツやレタスなどの野菜も食べますし、時には死んだ魚を食べたり、共食いすることもあるそうです。説明してくださった先生は「何でも食べる」とおっしゃっていました。水面に逆さまになって浮かんで、身体を広げて、水面に浮かんだ餌を集めて食べたりもするそうです。

ひとりの子どもが、「どうして貝殻は割れているのですか」と質問していましたが、ザリガニやイタチ、その他の動物に食べられることがあるので、その時に割れたのではないかと先生はおっしゃっていました。

いろいろと説明してくださる先生のお話を、子どもたちは真剣に聞き入っていましたし、一緒に行った保育士の先生も、私もとても興味深く、時々質問もしながら聞かせていただきました。とても良い経験ができたと思います。

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