園のこだわり

満たされる

2014年1月30日

事務机の引き出しの鍵がお気に入りの1歳児Hくん、私の姿を見つけると、ニコニコ笑いながら近づいて来ます。この日も私からキーケースを受け取ると、早速、鍵で遊び始めました。先ずは鍵穴に鍵を差し込みたいようです。鍵の向きはわかっているようなのですが、キーケースにたくさん鍵がついていて重いので、引き出しの鍵を水平に保つことが難しいのです。いろいろと試していたら、うまくいったようで、「ほらできたよ!」と言わんばかりの顔つきで、私を見るので、「できたねー!」というと自分で拍手をしていました。

その後何度も何度も鍵を抜いては入れて入れては抜いてを繰り返していました。時々私を「どうだ!」という顔で見ては、また同じことを繰り返しています。その顔つきといったら真剣そのものです。私はといえば、仕事もしたいけれどHくんが何をどうして、どう感じているのかが気になって、事務仕事どころではありません。それにしても、一所懸命に遊んでいる子どもの顔は本当にステキです。

そのうち、私が引き出しの中の物が必要になったので、Hくん「引き出し開けられる?」と尋ねると、鍵を回そうとするのです。鍵が鍵穴に入りきっていなかったりして、うまくは回りませんが、私がしてほしいことを理解し、どうすればそれがかなえられるかも知っていることには驚きました。きっといろいろなところでしっかり見て学んでいるのですね。そうしていると鍵の抜き差しだけでなく、鍵を回してみようという動きが見られるようになり、実際に何度か開けていました。

子どもがやりたいと思うことは、その子の発達に沿った必要なことだと言われます。ですからできるだけその子の「やりたい!」を保証してあげたいと思っています。というと、何でもかんでも子どもの要求するとおりにしてあげるように聞こえがちですが、そうではありません。子どもの情緒が安定するために大切なのは、子どもの欲求を適切に満たしてあげることなのです。

Hくんは鍵を使って、黙々と20分くらいは遊んでいたのではないかと思います。保育士の先生達も、私がいることがわかっているときは、すぐに連れ戻しにきたりはせずに、しばらくはHくんが遊ぶ時間を保証してくれています。先生が迎えに来たときには、Hくんは満足したのか、私にバイバイと手を振って保育室に帰って行きました。

Hくんの欲求は適切に満たされたのかな・・・

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