園長ブログ

恐竜博物館 6

2013/11/17

「生命の歴史」の展示は先に書いた生命のはじまりから詳しく解説されていましたが、後半は私の集中力が続かなくなってきました。充実した展示がたくさんあるので、じっくり見ようと思うと相当時間がかかります。また、日を改めて訪れてみたいと思いました。

勝山市はその全域をジオパークとして「恐竜、恐竜化石」をメインテーマ、「火山と火山活動」、「地質・地形遺産と人々のくらしとの関わり」をサブテーマに様々な取り組みを行っています。

ジオパークのジオ(geo)とは「地球」という意味で、地球学的に重要な自然遺産を中心に自然に親しむための公園で、その自然遺産を持つ地域が、自然遺産や様々な文化遺産を有機的に結びつけて保全や教育、ツーリズムに活かす取り組みを行っているところがジオパークといわれています。

勝山市では、昭和57年に勝山市北谷町で中生代白亜紀前期のワニの全身骨格化石が発見され、昭和63年に小型肉食恐竜の歯が発見されたことをきっかけに、平成1年から始まった恐竜化石発掘調査事業により、学術的に貴重な恐竜化石が数多く発見されています。

この恐竜の化石が発掘された手取層群は中生代(約2億5000万〜約6500万年前)のジュラ紀(約1億9960万年前〜約1億4550万年前)から白亜紀(1億4550万年前〜6550万年前)の地層です。この手取層群からは1億数千万年前に生きていた植物、淡水生貝類の化石などさまざまな化石が見つかりかっており、この一帯には古手取湖と言われた巨大な湖があったとされています。

勝山市北谷町杉山には恐竜化石発掘地があり、国内最大級の規模で、産出する恐竜化石の量も国内最大だそうです。日本国内で見つかった恐竜化石の8割はここで見つかっているそうです。現在は非公開となっているこの発掘現場もいずれ公開されるとタクシーの運転手さんがおっしゃっていました。公開されたら見に行ってみたいものです。

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