園長ブログ

環境によって育つ

2013/09/07

赤ちゃんがことばを獲得してゆく、もっとも最初の部分を学び、とても興味を持ちました。ことばを操ることができるのは人間だけだと言われていますが、ほかの動物も人間とは異なる形でコミュニケーションしています。犬や猫もそうでしょうし、イルカは水中で会話をしているといわれています。イルカのことばを解明する研究などもあるそうです。象は数キロ先の仲間と会話をしているともいわれます。テレパシーでも使っているのでしょうか。テレパシーではなく地面を伝わる振動を利用しているのではないかと言われています。人間以外の動物たちも、いろいろな方法で、コミュニケーションをしています。もしかしたら、植物もコミュニケーションしているのでしょうか。興味のあるところです。

人間は、主に言語というツールを使っています。しかし、人間のだけでも世界にいくつくらいあるのか、3,000とも6,000とも8,000ともいわれ、はっきりした数はわからないそうです。

赤ちゃんは、どの言語にでも対応できるように生まれてきて、1歳頃までには母語に最適化してゆきます。どんな環境の中でも生きてゆけるように、どんな環境にも適応してゆけるような形で、発達してゆくのです。それは、ことばに限らず、他の様々な発達についても言えることです。

だからこそ、子どもたちがどんな環境で過ごすかがとても大切なのです。子どもたちは自ら主体的に環境に関わることで発達します。その中でも、最も大切なのが、人的環境かもしれません。子どもどうし、子どもと大人、大人と大人。いろいろな人的環境があります。

そういった多様な関わりの中で、こどもに学んで欲しいことは、「より良い社会の一員になる」ということです。そのために必要なことの一つは、子どものモデルとなる関係性が子どものまわりにあることです。「より良い社会」のモデルを大人が示す必要がありそうです。

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