園長ブログ

お地蔵さまのおみぬぐい

2013/08/22

8月後半になると地蔵盆がやってきます。地蔵盆については前にも取り上げたので、詳しくは書きませんが、8月24日を中心に行われるお地蔵さまをまつる行事です。
町内や辻ごとに祀られたお地蔵さまが、宿(会場)となる家に祀られ、その前でお参りや、数珠繰りをしたり、子ども向けのイベントや福引きなどが行われます。

園では8月23日に地蔵盆のお参りをします。お寺の参道を少し上がると、牛若丸がいたといわれる東光坊跡の前に、牛若丸の守り本尊だったともいわれる川上地蔵尊がいらっしゃいます。このお地蔵さまもお散歩の時によく拝んでいるので、地蔵盆にはみんなでお参りしています。

また、園の前には童形六体地蔵尊というお地蔵さまがいらして、子どもたちを見守ってくださっています。子どもたちは毎日お地蔵さまの前で手をあわせ、登園時には「お地蔵さまおはようございます」降園時には「お地蔵さまさようなら」とお地蔵さまを拝んでいます。ですから、地蔵盆には童形六体地蔵尊にもお参りします。

地蔵盆を前にして5歳児たちが童形六体地蔵尊のお身ぬぐいをしていました。石像なので水をかけて、たわしで洗いますが、「たわしだと大きすぎて細かなところまできれいにならないからもっと小さなブラシが良い」という意見が出たらしく、子どもたちは歯ブラシを一本ずつ持って、お地蔵さまのお身体をきれいにしていました。参加していた子どもたちは、おもしろかったのか、全員1時間以上もの長い時間とても一生懸命に取り組んでいました。中には「毎日お身ぬぐいしたい」という子どももいたそうです。

子どもたちが頑張ったので、お地蔵さまはとてもスッキリと美しくなられました。卒園児の保護者が毎年奉納してくださる前垂れ(よだれかけ)を新しく掛け替えたら、さらにさわやかな雰囲気になりました。

子どもたちの、お地蔵さまが美しくなってくださるのが嬉しいという気持ちと、もう20年近くにわたって毎年地蔵盆前とお正月前に、手作りの前垂れ(よだれかけ)を奉納してくださる保護者のお気持ち、その他多くの方々のお気持ちが合わさって、お地蔵さまはいつもより輝いていらっしゃいます。

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