園長ブログ

聞くこと

2013/08/17

誰かの話を否定することなく聞くことが意外と難しいということを書きましたが、話し合いの中で異なる意見や反対する意見を述べてはいけない、と言っているのではありません。まず、誰かの話を聞くという最初の段階で、否定してしまわないことが大切だと言いたいのです。つまり、話をしっかりと聞く、ただただ聞くということ。ことばを変えれば、相手の話を全力ですべて受けとめるということです。

例えば、話し出すと話が長くなる人がいます。その人が話し出すと「あー!またこの人の長い話が始まった。いつになったら終わるのだろう。」などと思いながら、聞いていることってありませんか。もしくは自分と違う意見を持っていいる人が話し出すと、しっかりと最後まで相手の意見を受けとめるのではなく、「また、こんなことを言っている。どう言えばわかるのかな。」と次に自分が何を言おうかと考えていることってありませんか。ときには人の話を途中で遮って、一方的に自分の意見を述べる人もいます。話を遮らないにしても、「この人の話早く終わらないかな。」「次になんて言おうかな。」なんて考えていたら、そっちの方に意識が行ってしまって、相手の話を一生懸命に丸ごと聞くことなんかできっこありません。

誰かが話しているときに、いつも全力で相手の話を受けとめようとしているでしょうか。そうふり返って見ると、私は自信を持って「はい」と答えることはできません。ついつい他のことを考えていたり、自分の勝手な解釈をしようとしたりしてしまっている自分に気づくことがしばしばあります。

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