園長ブログ

展覧会

2013/05/01

絵画の展覧会とそのオープニングパーティーの案内をいただいて、参加させていただきました。展覧会のタイトルは「佛心の造形 齊藤眞成展」、画家は齊藤眞成師です。齊藤眞成師は洛東の名刹 真正極楽寺(通称真如堂)の貫主を勤められたこともある高僧でしらっしゃいます。御年なんと96歳、今もなお矍鑠として作品を作り続けていらっしゃいます。平成15年に師がポルトガルで個展を開かれた際に、お供をさせていただいたことをきっかけに、現在でもありがたいご縁をいただいています。

師の作品は、一見抽象画のように見えるのですが、ご本人は抽象ではないとおっしゃっています。表現形式をどう呼ぶかはともかくも、芸術に対する造詣や見識、知識、見る目をまったくといって良いほど持ち合わせていない私にとってさえ、師の作品はどこか、心の奥底に訴えかけてくる魅力があり、よくわからないながらも見入ってしまいます。

うまく言い表せないことをわかったうえで、あえてどんなところに惹かれるかと言えば、その一つは作品に時々登場する犬や猫、鳥などの動物がどこかホッとできる存在なのです。もちろん色使いや、構図、一つのモチーフ(テーマといえばよいのでしょうか?)のように作品に登場する形(これは私が勝手に感じているだけだと思いますが)なども、心を惹かれる存在です。そして、経文であったり、梵字であったり、仏教的な要素が多く盛り込まれているのも、作品の特徴です。また、多くの作品が大きくてとても迫力があるのです。今回の展覧会で最も大きな作品は横2.5メートル、縦2メートルほどの作品でした。

大きな作品の製作には体力が必要だと思いますが、師の作画に対する情熱と、エネルギーは想像を遥かに超えています。そのエネルギーの源はどこにあるのでしょうか・・・

そんなことを思いながら、作品を配線しました。

「佛心の造形 齊藤眞成展」
京都展
会期:平成25年5月1日〜5月12日
会場:京都文化博物館
山形展
会期:平成25年5月30日〜6月9日
会場:山形県郷土館

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