園のこだわり

想像力

2013年1月22日

単純なことなんだけど、僕たちは地球の上に生きていて、生かされている。地球がないと生きられない。だから、生き続けるにはどうしたらいいか、そこが立脚点です。国境は地球が引いたのではなく、人間が作ったもの。風は国境を越えて感じられます。(京都新聞1月7日朝刊)と長倉洋海さんは言います。

あたりまえといえば、あたりまえのことです。でも、みんなが心からそう考えてそう行動しているでしょうか。地球がなくなってしまったら、なくならなくても環境が激変したら、みんな生きてゆくこと自体ができなくなってしまうのです。

震災では大量の放射能が太平洋にまき散らされました。日本はロシアやアメリカへ詫びにいったけれど、カヌーでマグロを捕って生活している海洋国家ミクロネシアなど小さな国にはだれ一人行っていない。それでも、テレビの普及率が千人に1台のニューギニアの村で、震災のニュースを見て23万円分の寄付が集まりました。日本は世界の大国しか相手にしていないから想像力も細っていく。同質な国だけでなく、多様な国と出会って対話する中で日本人というものが見えてきます。
大人はいろんな関係があって簡単には変われません。僕が期待しているのは子どもたちです。しがらみがないですから。彼らが地球への思いを持ち続けてくれれば、少しずつでも世界は変わるはずです。(京都新聞1月7日朝刊)と長倉さんのことばは、締めくくられています。

多様な人や国と目には見えないところでつながっている。そのことに思いを馳せる想像力が必要なのに、目の前に見えることだけを短い時間のスパンで見てしまう癖がついているのかもしれません。いろいろな人たちがいて、多様な価値観があることを、多様な人たちと接して対話することによって感じ取る必要がありそうです。

長倉さんは、子どもたちに期待すると言っています。子どもたちに期待するためには、乳幼児期にもっている豊かな想像力を、思う存分発揮できる環境を用意すること。子どもを管理し、大人の思うようにさせようとするのではなく、子どもが思う存分自分を発揮して、ぶつかり合ったら自分たちで対話して解決してゆくということ経験をたくさんしておくことが大切なのだと思います。ついつい大人の思うように子どもを管理する。大人にとって都合の良いように子どもをコントロールしがちなのではないでしょうか。子どもがひとりの主体的な人として育つことが大切だと思うなら、小さいときからそれを体験している必要があります。

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