園のこだわり

つね吉とお山のほいくえん

2012年12月30日

ある日、お山のふもとにある保育園に新しく男の子が入園してきました。その男の子のなまえはつね吉といいます。

先日紹介した絵本『つね吉とお山のほいくえん』の最初の部分です。読み返していたら、あらすじを紹介したくなりました。

実はつね吉はきつねの子どもで、一人ぼっちのつね吉をかわいそうに思ったお母さんきつねが、山のふもとの保育園で遊ぶ子どもの様子を見て、仲間に入れてもらおうと、つね吉に人間の姿になる練習をさせて保育園にやってきたのでした。

保育園でいろいろなことをして楽しむ子どもたちの様子がとてもやわらかいタッチの絵で、いきいきと描かれています。

つね吉は保育園でくだものが出たときには食べずに持って帰ります。病気のお母さんに食べさせるためです。
ところがある日、おかあさんの具合が悪くなっていよいよ寝込んでしまいました。心配で心配でしょうがないつね吉は、保育園のお昼ご飯も食べられません。先生にどうしたのと声をかけられたつね吉は、「おかあさんが寝込んでしまった。元気になってほしい」といって先生に抱きつきました。

そんな、つね吉を園長先生はお山の上にあるお寺の本殿に連れて行きます。つね吉はおかあさんの病気が治りますようにと祈ります。

しばらくして目をあけたら涙のせいなのか本殿の中のろうそくの光がまぁるい玉のようになってぷかぷかと浮いているように見えます。
つね吉の心の中にお友だちや、となりでつね吉のためにいっしょにお祈りしてくださっている先生たちのお顔がうかんできて、さっきまでのくるしい気持ちがじんわりとやわらいできました。

なんてステキな表現でしょう。作者ご自身もこんな体験をされたのでしょうか。

お父さんがつね吉を迎えに来ましたが、つね吉はすっかりきつねの姿に戻っていたのでした。もう保育園には行けないと思っていたつね吉親子に、園長先生は「つね吉くんはこれからも今までと変わらず、大切なお友だちですよ。お山に住む動物も、鳥も、木も、花も、小さな虫たちもみんなお互いに支え合って暮らしている大切な仲間です。つね吉くん、明日からも元気に保育園に来るんだよ」といいます。

保育園の子どもたちはといえば、山門の近くの大きな建物の中で、「つね吉くんのお母さんが元気になるように」と観音様にお経をあげて、お祈りをしていたのでした。

その話を聞いたつね吉は「ぼくもお友だちを大切にして、そしていつかお友だちやお山のために少しでも役に立てるようになりたい」と思うのでした。

絵にも物語にも暖かさが溢れていて、心がとても温かくなりました。

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