園のこだわり

おぜんざい

2012年11月10日

茶道では冬になって、炉を使い始めることを炉開きといいます。初夏に摘んだお茶の葉を茶壺に入れて保管してあったものをこの日に茶壺の口を切って取り出し、臼でひいて初めて使うので、この日に行う茶事は「口切りの茶事」といわれ、いろいろな茶事の中でも最も正式な茶事なのだそうです。茶事ですから、懐石、濃茶、薄茶で客をもてなすのが本当なのですが、実際のお稽古でそこまでするのはかなり無理があります。

お茶を商っていらっしゃるお店の中には、この日にちなんだ壺切りのお茶というお茶があって、11月になると売り出されるのですが、とてもおいしいので、私の好きお茶のひとつです。

炉開きは旧暦の10月(亥の月)の初めての亥の日に行うことになっているそうです。その由来は、この日に餅を食べて無病息災を祈念する中国の風習によるそうで、この餅が「亥子餅」といわれます。ですから、炉開きのときには、この亥子餅をいただくのだそうです。

炉開きのときのお菓子にはおぜんざいをいただくと言うことも聞きました。小豆を甘く煮たぜんざいです。ぜんざいは仏教語の善哉(よきかな)がその由来と言われます。そういえば、お経の中に釈迦様が「善哉善哉」とおっしゃることが出てきます。おめでたい日に善き哉が語源のぜんざいを食べるのかもしれません。

懐石までは無理だけれど、せっかくの炉開きなのだから、ぜんざいくらいは作ってみようと前の日になって思いつき、ちょうど出かけていたので小豆を買ってきました。

去年は小豆から炊いて作るのは大変だと思って、あんこをお湯でのばしてぜんざいにしたら、先生から、「本当は小豆ができるだけつぶれないように心を込めて炊くのですよ。」と言われたのを思い出し、挑戦してみようと思ったのです。

もちろんおぜんざいを作るのは初めてなので、つくりかたを調べて、レシピと首っ引きでつくりました。洗った小豆を鍋に入れ、沸騰するまで炊いたら、お湯を捨てるという渋抜きを2回ほど行ってから小豆がやわらかくなるまで炊きます。そしてこれからが肝心、できるだけ小豆が潰れないように炊きたかったので、沸騰させないように、ごくごく弱火でゆっくりと時間をかけて煮ました。レシピでは1時間足らずでやわらかくなるとありましたが、たっぷり2時間以上かかってしまいました。小豆がやわらかくなったら、お砂糖を入れ、お塩をひとつまみ加えれば完成です。何となく思い通りの味に仕上がったので、翌日のお稽古に持って行ったら、皆さんにおいしいと喜んでいただけました。
我が家の子どもたちもおいしいと言ってくれたので、また作ってみようと思っています。

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