shigaraki (鞍馬山保育園 の投稿者) - 166ページ目 (186ページ中)

チャレンジ体験 4

2012/01/14

      中学生の写経

お寺に職場体験に来ている中学生の活動についてお伝えしています。前回は、午前中に行っている写経などの様子を書きましたが、午後は日によって内容が異なります。掃除だったり、山内の巡拝だったりするのですが、鞍馬の動植物についての調査研究を担当していらっしゃる方々から自然の話を聞く機会もあります。今回は話しだけではなく、実際に体験もしました。そのひとつは越冬するコウモリ探しです。お寺の建物のひとつにヒナコウモリというコウモリが毎年越冬する場所があります。(ヒナコウモリが一定の場所で越冬するのがわかっているのは、かなり珍しいようです)そこで、どこにコウモリがいるかを調査して記録をつけるという体験です。

壁とガラスの3センチくらいの隙間で頭を下にして越冬するヒナコウモリ

建物の建具の隙間に入って越冬しているヒナコウモリを3頭見つけていました。ひとつの部屋は直前まで作業が行われていて暖かかったので、しばらく見ていると少し動いたり、チッチッチと鳴いたりしていました。

私自身そこでコウモリが越冬をしていることは知っていましたが、あまりじっくりと見たのはなかったので、とても興味深く見ることができました。

もうひとつは、お寺の中にある博物館に行って自然科学系の展示を見ながら説明を聞きました。

標本の姿を美しく整えます。根気のいる作業です。

中学生の中には虫が好きではないという子がいて、気持ち悪いなどと言っていましたが、指導いただいている方から、どんな生き物もみんな何らかの形で関係しているので、極端なことをいえば、今気持ち悪がっている蛾が絶滅すると人間も生きてゆけないかもしれない。という説明を聞いて中学生は少し驚いていました。

虫が嫌いというのは幼い頃の環境によるところが多いと思います。まわりの人が気持ち悪いとか怖いといっているのを聞きながら育つと、嫌いになるのだと思います。みんなが虫を好きになる必要はないとは思いますが、幼少期の環境や体験が影響するのだと思います。

説明を聞いてから、昆虫標本のつくりかたを教えていただきましたが、標本にしているのは、主に窓辺で死んでいたりする虫を使うようにしているという話を聞き、死んでしまった虫も標本という姿になって、次のいのちを生きている(役割を果たしている)のだなと思いました。

中学生が、「こんな考え方もあるんだな」と感じてくれるといいなと思います。

チャレンジ体験 3

2012/01/13

中学生の職場体験「チャレンジ体験」で中学生が来ています。保育園とお寺に来ていて、お寺に来ている中学生の活動を少し紹介します。朝一番には本殿で般若心経を一巻唱える勤行をします。午前中の最初の活動は30分から40分のあいだ心を静かにして動かず音を立てず、姿勢を整え、呼吸を整えてじっと坐る時間を取っています。普段の生活では30分ものあいだ、音をたてず、じっとしていることはないと思いますが、中学生たちは背筋をピント伸ばして頑張っています。

心を落ち着けた後は、般若心経一巻を書き写す写経をします。写経用紙の下にお手本をおいて上からなぞるタイプなので、写しまちがうことはまずないのですが、266字(経題を含めると276字)を丁寧に書こうと思うと1時間以上はかかります。ただ、書けば良いというのではなく、一字書くごとに紙の上に仏様のお姿を表すつもりで、つまりお経の一文字が一体の仏様だと思って丁寧に写すようにと言っているので、なおさらです。それでも、今年参加している子たちは集中力があるのか、かなり早く書き上げます。しかも、とても丁寧に書いているのです。初日はさすがに一時間半ほどかかっていましたが、3日目には1時間ほどで書いていました。決して早いことが良いとは言いませんが、丁寧に書きつつ、ある程度の速度で書くのは結構難しいことです。

写経が終わった後時間があれば、雪かき作業をします。先日降った雪が屋根から落ちたところにたくさんたまっているので、どけてもらっています。中学生はこの作業が結構好きで、少し時間があると雪かきをしたがっています。息抜きも必要ですね。

チャレンジ体験 2

2012/01/12

中学生の職場体験、チャレンジ体験の中学生を保育園で受け入れていることについて、前回少し触れました。チャレンジ体験は保育園だけではなく、お寺でも受け入れているので、この期間私はもっぱらお寺で中学生と過ごしています。お寺には毎年10名くらいの中学生が体験に訪れますが、今年は5名と少なくなりました。

お寺で職場体験って何をするの?と思われる方が多いでしょう。本来の趣旨とは少し異なるかもしれませんが、お寺の場合は仕事というよりも、修行というか研修的な意味合いが強い内容で行っています。修行ということばを使うと、なにかとても厳しいようですが、あまり厳しく「やらせる」ことがないように心がけています。「自分からやってみよう」という気持ちになって取り組んでくれるのが良いと考えるからです。お寺に来ることを自ら選んできているわけですから、みんな積極的にいろいろなことに取り組んでいます。

活動の内容は、じっと静かに座る瞑想、般若心経を1巻書写する写経、室内外の掃除、雪があれば雪かき、山の中のお堂を巡拝、鞍馬の自然について知る活動や最終日には茶道の体験をしています。

お寺での体験では、活動を通じて「自分を見つめる」というテーマを設けていて、5日間の全ての体験を通じて「自分を見つめること」に挑戦していただいています。

こちらの活動の様子も、少しずつ伝えてゆこうと思います。

雪情報

2012/01/12

2012年1月12日(木)道路・雪情報

積雪量は多くありません。道路にうっすら積もっている部分があるくらいです。

場所によって凍結しているところもあるかもしれませんので、十分ご注意ください。

修養道場前 2012年1月12日 07:15 

鞍馬街道 2012年1月12日 07:15

デイサービスセンターを訪れて

2012/01/12

昨年12月、近隣のディサービスセンターにいらしているおじいちゃんおばあちゃんとの交流を目的に年長児と一緒に行ってきました。
部屋に入ると、もう椅子に座って待っていてくださりたくさんの拍手に迎えられ、子ども達もうれしいやらはずかしいやら…
早速、衣装に着替えてダンスと歌を発表しました。
子ども達の元気な歌声に何か心に響いたのでしょうか。車椅子のおじいちゃんは顔を紅潮させ、涙を流して喜んでくださいました。
手拍子でリズムをとっていらっしゃる方や「孫と同じくらいの歳やね〜」と言ってニコニコ顔の方など、皆さんそれぞれ何かを感じてくださったようです。
発表の後は、4グループに別れて百人一首の坊主めくり大会をしました。
一枚一枚、札をめくるごとに「ワーワーきゃーきゃー」と興奮されてるにぎやかなグループや、「あー暑い!楽しすぎて暑くなったわ」と言ってくださったり、園児も一緒に札を数えたり、百人一首の句を読んでくださったり、「かわいいね〜」と女の子の髪の毛を大事そうに撫でてくださるおばあちゃんもいらっしゃいました。
手に包帯を巻いているおばあちゃんには「カード取ってあげるね」と子どもからさりげなく声をかける姿もあり、子ども達もとても楽しい様子でした。
そのあと、一緒におやつをいただいてから帰ってきたのですが、市原駅のホームから訪問したばかりの施設か遠くに見えた時「おじいちゃんおばあちゃん今日はありがとう!」と大きな声で叫んでました。
皆さんから大事にしてもらっていると言う気持ちが子どもにも伝わったのかなー。とても心あたたまるひとときでした。

チャレンジ体験

2012/01/11

今日から、土曜、日曜を除く5日間、中学生6名が園に来ます。京都市教育委員会が実施している「生き方探究・チャレンジ体験」という活動です。これは、中学生が、自ら学び、自ら考える力などの「生きる力」を身につけるとともに、集団や社会の一員としての自己の在り方を見つめ、自らの生き方を見つけられるよう支援するため、生徒の興味・関心に応じた勤労体験・職場体験、ボランティア体験など社会体験活動を推進する目的で行われています。平成12年度から始まった活動で、平成14年度には、京都市立の全ての中学校で実施されています。始まった当初、体験期間はは3日間でしたが、平成18年度から5日間になりました。

当園で活動をする中学生には、当園の保育について伝えています。まず、保育の理念として「みんなのいのちが輝く」つまり、みんながいきいきと過ごせることを大切にしているとです。

そして、子どもたちが、自ら主体的に関わり、育つことができるような環境を整えることが保育であり、決して過剰にやってあげたり、やらせたりするのではないということ、そのためには子どもたちを信じ、心を込め、真心をもって接し、適切な距離感をもって見守ることが大切だということを伝えます。

そうしてこそ、子どもたちが自ら生きてゆく力を身につけて自立できることや、保育者(大人)との関わりよりも、子どもどうしの関わりに重点を置くことで、ぶつかり合ったり、力をあわせたり、意見を調整し合ったりするなかで自律を学ぶことを説明します。とはいっても、それがどういうことなのかはすぐにはわからないと思います。大人がお世話をしたり、大人の言う通りに子どもを動かしたりすることが保育だと思っている子もいるのかもしれません。

 

園児たちは、新しい先生というより、お兄さんお姉さんがたくさん来てくれたと喜んでいます。新しい人に興味を示しコミュニケーションを取ろうとすることは自然なことだとです。しかし、子どもの中にはいつもと違う人が来ると、過剰にその人を独占したくなり、側にくっついてばかりいて離れない子がいます。その背景には、その子が興味を持つことができる環境が園に用意できていなくて遊び込めなかったり、友達との関係をうまく築くことができていなかったりすることがあります。だからこそ、一人ひとりの子どもをよく理解し、その子の興味や友達との関係をしっかり把握して、大人に依存せず、自ら遊ぶことができるような配慮をすることが必要になってくるのです。

成人の日

2012/01/10

平成24年は1月9日が成人の日で、各地で成人式が行われたと報道されていました。ハッピーマンデー制度に伴い、平成12年から1月の第2月曜が成人の日になって10年以上になりますが、私はいまだに成人式といえば1月15日というイメージが強いのです。1月15日が成人の日とされたのは、昔は小正月の1月15日に元服式を行っていたからだという説もあります。

総務省統計局によると、平成24年1月1日現在20歳(新成人)の人口は122万人となっています。男女別にみると,男性は62万人,女性は60万人だそうです。この数字は調査を開始した昭和43年以降、最多だった昭和45年の246万人の半数を初めて下回り、最少となっています。また、新成人の総人口に占める割合も2.40%(昭和45年)から0.96%(平成24年)に減少しています。平成になってからでは平成6年の207万人から、平成14・15・16年が152万人と横ばいなのを除いて減少し続けています。(総務省統計局ホームページの「辰(たつ)年生まれ」と「新成人」の人口-平成24年 新年にちなんで- 参照)

現在日本では成人は満20歳なのは民法に規定されているからですが、これは、『礼記』に「二十を弱と曰ひて冠す」(男子は二十歳で冠を付けて成人(元服)した)と記されていることによるとも言われています。世界の国々では成人を16歳から21歳などとしていますが、18歳を成人としている国が圧倒的に多いようです。

成人について考えていたら、「大人ってなんだろうと」思ってしまいました。

子どもは、とても発想が豊かで、大人には思いつかないことを思いついたり、考え出したりしますが、それを整理したり、理論立てたりすることは得意ではありません。反対に大人は、理論的に考えたり分別したり整理したりしますが、子どもの発想力にはなかなか及びません。子どもの豊かな発想をできるだけ失わず、それを整理したり説明したりできるような大人になれるといいと思います。そのためには、子どもには、子どもの発想がどんどん膨らむような環境を用意しておくこと。大人はいつも「遊び心」を忘れないようにすることが大切な気がします。

仕事始め

2012/01/10

元旦から次男がインフルエンザにかかり、ずっと家にこもっていたら、なんと!4日の夜から私が、5日から四歳の三男がインフルエンザに感染してしまいました(5日が始園日だというのに…)
初日から園に行けない事に子ども達や職員のみんなに申し訳ない気持ち一杯になりながら、三男と一緒に枕を並べてひたすら寝てました。
薬がきいて熱は早く下がったけれど、身体がグタッといつまでも重くて…
三男の方はすぐに元気が戻ってきましたが(やっぱり若い!)
外出ができなかったので、三男と一緒にカルタやお手紙ごっこ、絵本をよんだり、汽車のレールを並べたり…
DVDをみたり、クッキーを焼いたりもしました。
普段は仕事や家事に追われた「忙し母ちゃん」で、なかなかゆっくり自分の子どもと遊ぶ事ができなかったけれど、今回はじっくり二人遊びを楽しみました。
連休明けが私の仕事始めになりますが…どうぞよろしくお願いします。

野生動物 3

2012/01/09

鹿、猿と野生動物の話題が続いたので、その他の動物についても書いてみようと思います。鹿、猿以外の大型動物では猪に出会うことがあります。猪はもっぱら夜にしか見かけません。普通に歩いているときに出くわすと危険だと思いますが、幸い今まで猪を見かけたのは、車に乗っているときばかりでした。数年前、保育園前の参道で猪を見かけました。何かが道路を横切るのがヘッドライトに浮かび上がったので、よく見てみると体長1メートルくらいの大きな猪が1頭歩いています。車を止めてしばらく見ているともう1頭後から来ました。その後ろには小さなうりぼうが5〜6頭、きれいに1列に並んで歩いています。猪の家族だったのでしょうか。猪の子どもは生まれてから4ヶ月くらいは、からだに縞模様があってシマウリに似ているのでうりぼうと呼ばれるのですが、本当に瓜が並んで歩いているかのようで、とてもかわいらしかったのを覚えています。

別の日には、大きな猪がものすごい勢いで私の乗っている車に向かって突進してきたので、これはぶつかると思ったのですが、直前で猪が方向を変えてくれたのでぶつからずに済みました。まさに猪突猛進ということばが納得できる走り方でした。よく猪はまっすぐに走るといいますが、障害物はちゃんとよけます。

猪は土の中にいるみみずや昆虫、植物の根などを食べるために土を掘ります。落ち葉を集めておいて堆肥にしている場所にはミミズやカブトムシなどの幼虫がたくさんいるので、よく掘り返されます。以前に比べてカブトムシやクワガタムシを見かけることが少なくなったように思うのですが、猪が幼虫を食べてしまうからかもしれないと勝手に考えています。春になると竹やぶに少しだけ竹の子ができるのですが、最近はほとんど猪に食べられてしまって、採れなくなってしまいました。猪はいろいろなところを掘ります。結構固い地面でも鼻と牙を使って掘り起こしますし、かなり大きな石を動かすこともあります。

猪の肉は滋養強壮の効果があるといわれ、食用にされます。食べ方として最もポピュラーなのがぼたん鍋でしょう。鞍馬や貴船でもぼたん鍋を出しているお店があります。薄く切った猪の肉を皿に牡丹の花のように並べるので、ぼたん鍋と呼ばれるのです。冬にぼたん鍋をいただくと身体が温まるといわれています。このあたりは禁猟区なので、このあいだ見かけた猪が、お皿にのっているということはありません。ご心配なく。

山にはいろいろな動物がいます。

野生動物 2

2012/01/08

前回は鹿について書きましたので、今回は猿にします。猿は一昨年あたりから見かけることが少なくなりました。もう少し前には、ときどき群れでやってきて木の実を食べたり畑の作物を食べたりしていました。初めの頃はその程度で済んでいたのですが、だんだん人間に慣れてきて、誰かがお仏壇をお参りしていると思ったら猿が勝手に家の中に上がり込んで仏壇のお供え物を食べていたとか、店先に並んだ商品を失敬していったという話しも聞きました。

猿とのつきあい方もよく考えないとなりません。観光で来られた方が、興味半分でレジ袋からお菓子を出して猿に与えると、レジ袋やバッグなど人間の持っているものには食べ物が入っていると猿は思うのでしょう。それを奪いに来るようになります。ずいぶん前になりますが、園児が降園時に手に持っていたレジ袋を猿に取られるということがありました。幸いけがはなかったのですが、ヒヤッとさせられます。猿は爪や歯が鋭く、引っかかれたり噛まれたりすると大けがをすることがあります。野生動物に軽い気持ちで接するべきではないのです。

畑に網を掛けていなかった頃、作物が実って明日収穫しようと思っていると、収穫する直前に猿がやってきて食べてしまったり、園庭近くの栗の木に実がなって、取ろうと思っていると先に猿に取られたりということがよく起こっていました。なぜか猿はちょうど良いタイミングでやってくるのです。野生の勘でわかるのでしょうか…

地域でも畑を作っていらっしゃる方はたくさんいらっしゃったのですが、野生動物に食べられてしまうので近頃は作物を作らなくなってしまったようです。鹿や猪は柵を作れば、なんとか防ぐことができるのですが、猿は上からやってくるので、防ぐのが難しいのです。猿は本当に賢く、畑にフェンスを作り上に網を張ってこれで大丈夫と思っていたら、なんと子猿が畑に入って大暴れしていました。網の継ぎ目のほんのわずかな隙間を見つけ、そこを通り抜けられる子猿だけを中に入れて作物を食べさせていたのです。親猿たちはその周りで見張りをしていて、人が近づくと普段は逃げるのですが、この時ばかりはいつもより激しく威嚇されました。猿でも子を思う親の気持ちは強いのです。

そんな猿ですが去年はほとんど姿を見かけませんでした。昨秋は柿の生り年でたくさん実がなったのですが、今でもたくさんの柿の実が雪をかぶって枝に残っています。

猿の群れはかなりの広範囲で移動をしているようですがこのあたりはその範囲から外れてしまったのでしょう。畑で作物を作る人もほとんどいなくなって、食べるものも少なくなったので、来なくなったのかもしれません。

野生動物のとうまくつきあってゆくのは難しいものです。人間のその場だけの身勝手で対応すると、後々大変なことになりかねません。どうすればどうなると先を見通すのは難しいことですが、少なくても短期的局所的な視点ではなく長期的総合的な視点をもって、どうすれば共に生きてゆけるのかを考えることが必要なのだと思います。

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