認め合う アーカイブ - 鞍馬山保育園

ボケとツッコミ

2012/01/27

当園では、3・4・5歳児が1つのランチルームで一緒に昼食をとっていますが、食事が終わるとその日の掃除当番の子どもたちが、テーブルを拭いて足を折りたたんで片付け、床に落ちたごみなどを小さな箒で掃いてから、ぞうきんがけをしています。

先日、園で昼食をとったあと、自分のデスクで事務仕事をしていると、子どもたち何人かと保育士が話をしているのが聞こえてきました。その日掃除当番だった5歳児のSくんが、パソコンで文書を作成していた保育士に何かを言っています。どうやら掃除当番の他のメンバーが、掃除をしないのでどうしようと保育士に相談しているようです。

Sくん:   「せんせー!みんな、そうじしてくれへん!!」

保育士:  「それは困ったなー! どうしたらええかなー?」

Sくん:   「せんせーが エアコンで調べたらええやん!」

Eちゃん   「なんでやねん! パソコンやろ!」

その場にいたみんなは大爆笑!思わず私も声を上げて笑ってしまいました。まさに漫才のボケとツッコミです。子どもも大人もいつもこんな会話をしているのではありません。念のため。(似たようなノリで過ごしているかもしれませんが…)
話すテンポといい、ツッコミのタイミングといい、あまりにも絶妙でおもしろかったので、しばらく笑いがとまりませんでした。

先日、東京で行われた研修に参加した当園の職員が、研修後の意見交換会で自己紹介をしたら、本人はウケをねらったわけではなく普通に話したにもかかわらず、「さすが関西人」と笑いをとったそうです。職員が順に、自分の名前と何かひとことを言って自己紹介をしていたのに、最後の職員だけが自分の名前だけ言ってマイクを置いたのに聞いていた人は、間をはずされて、それが笑いに繋がったようです。

このように一定のリズムで続いてきた中に突然違うリズムが現れることによって間が崩れ、間が崩れることによって笑いが生まれる。同質の中に突然異質が現れ、それが戸惑いを生み出し、その戸惑いを乗り越え、異なる2つがお互いの特性を活かし合いながら結びついたところに笑いが創造される。このような笑いは、クリエイティビティだという説を読んだことがあります。
先の子どもの例でいえば、ボケとツッコミという異なるものが出会い、一瞬の戸惑いを経て、笑いが創造される。ということなのでしょう。

2つの異なるものが、対立しあっていている状態では平行線のままで、新しいものは何も生まれないいのです。異なるものが対立し続けるのではなく、何かの転換を経ることによって、異なる2つがお互いの特性を活かし合いながら結びついて新しい価値を生み出すのです。
異質を排除するのではなく、違いを認め活かすことによってこそ新しいものが生まれるのです。自分の考えと異なるから、やり方が異なるから、と排除するのではなく、新しい価値を創造するために、結びつくことができると良いと思います。

これからも笑いの絶えない園でありつづけたいものです。

今年は…

2012/01/05

4日の午後3時頃から雪が降り出して2時間ほどの間に5センチほど積もり、そのまま朝まで降ったりやんだりを繰り返し10センチほどの積雪になりました。5日は新年初めての保育だったのですが、自動車で送迎されている保護者の方は大変です。もちろん冬用タイヤを装着されてはいるのでしょうが、雪道に慣れていらっしゃらない方にとって少し轍ができている雪道を走るのは大変だと思います。

お休みの子も多かったのですが、半数以上の子どもたちが元気な顔を見せてくれ、登園している園児全員が集まってお参りをしました。みんなとても落ち着いて、真剣に参加していました。あまりにも静かだったので、0・1歳児はいないのかと思ったくらいです。また、3歳児の子どもたちの「お参りしよう!」という気持ちがいつになく感じられました。自分より小さな子が一緒なので、「お手本にならないと!」という意識が働いたのかもしれません。久しぶりに会った子どもたちはみんな一回り大きくなったように感じました。年末年始の1週間会わなかっただけなのに不思議な感じです。

お参りの後、みんなで挨拶を交わしたときに、子どもたちに「今年は、お友達のステキなところをいっぱい見つけるようにしてみない?」と提案してみました。なぜなら今年はもっと「みんなが認め合える関係」になってゆくことに力を入れたいと思っているからです。

子ども、保護者、職員お互いの関係の中で、それぞれが認め合うことが大切ですが、なかでも今年は「子どもどうし」「職員どうし」の結びつきを深めることに重点をおいて取り組めたらと思っています。子どもどうしは一緒に過ごしているだけで自然に関係が深まります。その関係に「お互いの良いところを認め合う」要素が増えると良いと思うのです。そのためにも周りにいる大人が「お互いの良いところを認め合う」関係の見本になりたいのです。

ですから職員間では、みんなの向いている方向がもっと収束できるように、お互いに想いを伝え合い、認め合い、考え合える、言い換えれば、気兼ねなく意見が交わし合える関係性を深めてゆきたいと思います。「一番大切にすべきこと」をしっかりと共有することさえできれば、いろいろなことがもっともっと楽しくわくわくできることに変わるのですから、想像するだけでそれこそ楽しく、わくわくしてしまいます。

おたのしみかい 1

2011/10/31

当園の基本コンセプトは「みんなのいのち輝く」です。どんな人でも一人ひとりがステキなところ、その人にしかできないこと(私はこれを「得意技」と呼んでいます)を持っています。得意技ですから、基本的にそのことが好きです。好きなことをしているときって、時間を忘れて没頭してしまいます。まわりからは、我慢をして辛い努力をしているように見えても、本人は結構楽しんでいたりします。もちろん努力は努力で厳しいことも辛いこともあるのですが、あまり苦にならずにできてしまう。それほどまでにエネルギーを注ぎ込むことができる好きなこと。そんなことをしているとき、その人はは「いきいき」としています。こんな「いきいき」できるときがその人の「いのち輝く」ときだと思います。

そして、自分がいきいきとできて楽しいこと、自分の得意技を発揮すること、そのことによって誰かが喜んでくれたり、誰かの役に立つことができる。そうなると、そのうれしさも、いきいき度もグンとアップし、その人のいのちがさらに輝きます。その人だけではありません。うれしさをもらった人も輝けるのです。そういう関係性が「みんなのいのち輝く」なのです。みんながそれぞれの良いところを活かし合うことで、みんなが楽しくなれる、いきいきできる。と言ってもいいですね。

関係性ですから「君のそこがステキだね」とお互いがお互いを認め合うことが前提となります。1人の人には良いところも悪いところもあります。人の悪いところばかりを見て、責めたり否定したりするところからは、不平不満しか生まれません。自分も相手も輝くことなんてできないのです。誰かのステキな部分をしっかり見つめて、そこからその人のすべてを尊敬できるようになれたら、自分自身どんなに幸せでしょう。自分もうれしくて輝けるし、相手もうれしくなります。いつもそうだとといいですね。でもそれは待っていても誰もしてくれません。自分がそう感じられるようになるしかないのです。

灯火が一つともると、周りを明るくします。その明るさに照らされて別の灯火もともる。そしてまた別の灯火が・・・ 多くの灯火が互いを照らしあい、互いに明々と輝くことで全体が明るくなる。そんなイメージでしょうか。

保育園にはいろいろな人が関わっています。子ども・保護者・保育者・地域の人々と書き上げたらきりがありません。ですから、子どもをまん中にして、いろいろな人たちが、それぞれのいのちを輝かせることができる保育園でありたいと願っています。その中で最も直接的な関係にいるのが、子ども・保護者・保育者です。この人たちのいのちが互いに輝き合い照らし合うことが大切なのです。「子どものより良いそだち」という大きな目標に向かって、子ども自身と保護者と保育者が力を合わせる関係でいたいと思っています。

なにか一つのことにみんなで一緒に取り組むこと、お互いに課題を共有し力を合わせて乗り越えることが、お互いに輝き合える関係を形にしてゆくには重要です。保護者と保育者が力を合わせて共にイベントを企画し実行することをを通して輝き合えることを目的に昨年から「おたのしみかい」を復活しました。

そんな「おたのしみかい」についてお伝えしてゆきます。

スクロール