観音様 アーカイブ - 鞍馬山保育園

作品展 2

2012/02/12

いろいろな人のお力を借りて、作品展を開催することができました。

5歳児が描いた観音様のお姿は、モデルになって頂いた観音様の近くに全員の作品を並べて展示しました。そのまん中にいると、たくさんの観音様に囲まれ、見守られている気がするのが不思議です。子どもたちが描いたそのままで、作品というより観音様のお姿になっていらっしゃるように思えます。並べてみると、子どもたちが描いた観音様のお顔が、描いた子ども本人によく似ていることに気付きます。子どもたちの中にある菩薩様の心がお姿として顕現されたのかもしれないという気になります。

観音様のお姿を写しているときの子どもはとても集中しています。これほど集中できるものかと感心するくらいです。保護者に聞いた話ですが、観音様の絵を描いた日は疲れるのか、家では早く寝るそうです。そんな過程を知っているから、子どもたちの中の観音様が現れたように感じてしまうのでしょう。

ずらっと並んだ子どもたちの観音様をご覧になった保護者の皆様もしきりに感心されていました。「これを楽しみに作品展に来たんです。」とおっしゃってくださるおばあさまもいらっしゃいました。

3・4・5歳児の作った龍はといえば、園で完成させた龍を作品展前に会場まで運ばなくてはなりません。どうやって運ぶのかと思っていたら、頭を作っていた子どもたちが頭を持ち、その他の子どもたちは一列に並んで胴体を持ち上げ、おみこしのようにして運んでいました。私が園に向かって歩いているときにちょうど園から出発した龍の行列に出会いました。頭が少し離れて先行してはいましたが、龍が空を飛んでいるようでした。運んでいる子どもたちのとても楽しそうな、しかも壊しては大変という真剣な顔つきが印象的でした。

そうして運ばれた龍が飾られました。その近くには2歳児たちが泥で染めた布を使って作った洞穴があったり、0・1歳児が細く裂いたビーニールテープ(ビニール紐)を使って作った雲が置いてあり、まるで、龍が洞穴から飛び出し、雲を縫って天に昇ってゆくようです。0歳児から5歳児の子どもたちが作った昇龍を見ていて、職員も心と力を合わせてくれたのだと思うと、嬉しくなりました。

2・3歳児の作ったバスも、まわりに自分の顔や動物園の動物を描いて貼りつけ、動物園に行くときのわくわく感が再現されているようで、秋の遠足で動物園に行くのを楽しみにしていた子どもたちの顔を思い出しました。

ひとつの作品に子どもたち一人ひとりの気持ちが詰まっており、日々の生活が現れているのです。

写仏

2012/01/15

写経の話題の次は写仏です。とはいっても、紙に描かれた仏様のお姿を繊細な細い線で写し取る写仏ではありません。5歳児の子どもたちの絵画制作活動です。

お寺の山門前に修養道場という建物があります。そこでは毎月、7日と18日に写経の集いが行われていて、毎回20名近くの方が勤行、貫主様の法話につづいて写経をされています。その道場には観音様が祀られていて、ご縁日の18日には3歳児・4歳児・5歳児の子どもたちがお参りに行っています。写経の集いの参加者がいらっしゃる前に貫主様と一緒にお参りをして、紙芝居を読んでいただいています。

そうして、毎月お参りしている観音様のお姿を、一畳くらいの大きさの紙に描きます。今年の5歳児は13名ですが、全員が同時に行うのは難しいので、2回に分けて描いています。描き始める前には、まずお参りをして、在園中毎月一回お参りをしてきた観音様に、今まで守ってくださったお礼と、小学校へ行っても守ってくださいとお願いをします。

その後、できるだけ観音様の近くに行ってお姿をよく見たり、お姿を自分の身体で表してみる、つまり観音様の真似をしてみます。近くで拝むと頭の宝冠や、眉間に白毫相があること、瓔珞や衣紋の美しさなど子どもたちはいろいろなことに気付きます。そして、お姿をよく見た後は、描く紙の上に自分で横になってみて、どのくらいの大きさに描くための見当をつけます。

あとは墨と筆を使って輪郭を取るようにお姿を描きますが、子どもは、大人のように上手に描こうとか、格好良く仕上げようなどという思いがないからか、大胆に一気に描き上げてしまいます。描いているときの子どもたちの姿勢は真剣そのものです。観音様のお姿をじっとみつめて一所懸命に紙の上に表している姿は、まるで子どもたち自身が観音様になっているようです。

最後に薄い絵の具で少し彩色したら完成です。できあがった絵を見ているとそれぞれとても個性的で楽しくなります。細かなところまで描いている子がいたり、普段おとなしい子が意外と大胆な筆遣いで、ダイナミックに描いていたりするからです。

紙の上に観音様のお姿を表している子どもたちが、心を菩薩様の慈愛でいっぱいにして育ってくれることを願います。

どんなお姿をされているかよく見ます

    真剣そのものです

 

 

 

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