園長ブログ

学童保育 1

2012/08/06

鞍馬山保育園では、学童保育を行っています。といっても、平日の放課後にたくさんの学童が来るというわけではなく、1年生から3年生までという枠を設けているわけでもありません。はじめは、卒園した子どもや園児の兄姉が土曜日や長期休暇に保育園に遊びに来ていました。園児と一緒に過ごしたり、保育士のお手伝いをしたり、小学生だけで遊ぶという過ごし方をしていました。園児がおひるねしている間に、宿題や勉強もしていました。ところが、園児と一緒に過ごしたり、保育のお手伝いばかりでは、小学生の活動が限られてしまって楽しさも少ないだろうと思い、なんとかして小学生の活動が充実しないものかと考えていました。

一方、お寺では子ども向けの図書がたくさんあるので、子ども図書館を作りたいという発想を核に、子どもを中心に高齢者をはじめとした地域の皆さんがいらして、ゆったりと過ごせる場所を作る計画が進んでいました。

3年くらい前になるでしょうか、鞍馬小学校の6年生が自分たちの住む地域の住民にアンケートを行って、地域がこうなると良いというアイデアを考えて発表したことがありました。その中の一つに「ハッピー会館」という構想があったのです。地域にある空き家を借りて、子どもから高齢者までが好きに集える場所を作りたいというアイデアでした。

子ども図書館とハッピー会館のアイデアが一つになった施設がお寺の既存の建物の一部を改装して完成し、「めぐみ精舎」と名付けられました。

ここに集う人たちが大きな慈愛のめぐみに包まれて、そのままの自分でいられる場所にしたいということと、「精舎」というのは僧院、修行者の居る所という意味なので、そこから転じてひとり一人が気づきや学びを得て、育つ場でありたいというのが基本コンセプトです。子どもはもちろんですが、大人も様々なところから学び、育つことが大切だからです。

私たち保育園のスタッフとしては、学童保育を充実させたい。という願いを叶えるにはうってつけの場所ができたわけなので、活用しない手はありません。

そんなわけで、学童保育が新たな展開をはじめ、担当者は少し忙しくなってきました。みんなが楽しめる場所ができてゆくと良いと考えています。

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